最終話:Waiting for the Candy
僕はまだ生きている。
6.Waiting for the Candy ―プロローグ―
あれからもう10年が経った。
決して忘れることはない、あの夏の出来事。
落ちこぼれの魔女と僕の1ヶ月間のストーリー。
分かってるんだ、アシュリー。
きっと、君に会う事は二度とない。
それでもまだ僕は、ニューヨークを、この部屋を離れられないでいる。
キスは本当に僕の大切なものを奪って、行ってしまったんだ。
今年もまた、ニューヨークに夏が来る。
カラフルなキャンディーはまだ、降らない。
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ここまで読んでくださった方、本当にありがとうございました。
お話はこれで完結です。
どうしても、プロローグだけ別に書きたかったんです!!
でも、600字以上ないと投稿できない!!ってことで、あえてここに後書きを書かせていただきます。読まなくても全然問題ありません。
このお話は私の処女作です。
初めての小説、初めての投稿。
最後まで読んでくださって本当にありがとうございました!
感謝、感謝です。
感想をいただけたら本当に嬉しいです。
物語のエンディングはどうでしたか。
決して、ハッピーエンドと呼べるような終わり方ではないと思います。
でも、できるだけ様々に解釈できるよう終わらせたつもりです。
奪われたものはジェフリーの心か、それともアシュリーそのものか。
アシュリーは心優しいジェフリーとのキスで他の魔女たちに認められたのか。
そして大切なものを失ったジェフリーはこれからどんな一生を過ごすのか。
ストーリーは今もまだ、続いています。
ニューヨークにカラフルなキャンディーが降る日はやって来るのでしょうか。
きっと、魔女は長生きです。
そして、アシュリーはのんびり屋さん・・・・・・
暇な時、空を見上げて、ああ、そんなこともあったらおもしろいなぁって思い出してもらえるようなお話になっていれば幸いです。
カオリエンドウ