ホピの村に行くまで~ホピの村到着~ヒッピーのおっちゃんとの出会い
アメリカを旅をすることにした。
どこにいこかなーって考えてるとき、高校のときインディアンのホピ族に興味をもって、なんとなくいつか行くんやろなーって思ってたことを思い出した。
インターネットの情報によるとインディアンのホピ族の居住区はグランドキャニオンの近くにあるらしい。
カリフォルニアからバスで27時間、途中バスの乗り換え地点ラスベガスでちょろっと遊んで、インディアン居住区の近郊の町フラッグスタッフに到着。
そこからヒッチハイクで更に近郊の町ウィンズローを目指す。
ヒッチで乗せてくれたのはインディアンのナバホ族のおっちゃん(見た目は東南アジア系)で、車に乗って10分ぐらいして、いきなり車が蛇行しだして、ハンドルがきかずに車がクルクル回って壁にぶつかって止まった。
死ぬかと思ったけどおっちゃんもおれも怪我なく無事やった。
衝撃でタイヤがパンクして、レッカーの人ががんばること2時間、やっと再びはしりだすことができた。
ウィンズローに行く途中、大昔に墜落した隕石の跡地(東京ドーム50こ分ぐらいのどでかさ)とナバホ族のカジノに連れてってくれた。
ナバホのおっちゃんが次の日に事故のお詫びにってホピ族の居住区まで連れてってくれることになった。
インディアンってゆっても何10個も部族があってそれぞれ文化も言葉も精神性も違う。
白人文明の中で生活をしてる部族、
白人文明を取り入れて生活をしてる部族、白人が来る前の文化を守ってる部族、その間で揉めてる部族。
ナバホ族は白人が来る前は狩猟、採集で食べ物を得てたらしい。インディアンの部族の中でも一番大きい部族。今は日本人みたいに白人文明の中で生活をしてる。
ホピ族は白人が来る前の文化を維持してる村をもつプエブロインディアンで、インディアンの中でも特別視されてる部族で、重要な伝説、儀式、文化を今に伝えてる。
何にもない荒野を進む途中、ホピ族の入り口にでっかい二重の虹がゲートみたいに迎えてくれた。
ホピ族の居住区はどでかい荒野の真ん中に岩の台地があってその上にある。
メサはファーストメサ、セカンドメサ、サードメサと3つあって、その中に12の村がある。12の村にはそれぞれトップ(チーフってよばれてる)がいて独自の政治を行ってる。
ホピ族の村々の中で唯一の宿泊施設がある村まで連れてきてもらった。
かなり綺麗な作りで、観光客向けのお土産屋さんとレストランがくっついてる。
一泊約15000円。貧乏旅人のおれにそんな金はない。
うろたえてるころにアメリカ人の観光客のおばちゃん登場。
困ってることを伝えたら、今日は私のキャンピングカーで寝ていいよってゆってくれた。
おばちゃんは1人でキャンピングカー旅をしてて、次の日にホピ族の村をちょろっとまわって出発する予定や
ったから同行させてもらうことにした。
次の日にホピ族の始まりの町オールドオライビに連れて行ってもらった。
車を止めると、村のおっちゃんが話しかけてきて、いろいろホピの話しを聞かせてくれて、村の案内をしてくれた。
おっちゃんが言うにはここはホピの中でも特に西洋文明の便利なものを嫌う村で、何千年も前から風景も文化もなにも変わらずに生活をしてる村らしい。
台地の端っこにある村で、崖の下は地平線まで荒野が広がってる。
台地の上は2000Mぐらいの高地にあるのに貝殻が落ちてて大昔は海やったことがわかる。
その大昔の貝殻が村の中に普通にある。
家も加工してないぺったんこの石を赤土の粘土で固定して重ねて作ってる。
ホピおっちゃんに旅してることを話すと、是非泊まっていってくれって話しになった。
アメリカおばちゃんと別れて、ホピおっちゃんの家にお邪魔した。
おっちゃんの家は半分は昔ながらの石造りの家で、半分は加工した石で作ったモダンな作りの家がくっついたかわいい家で、家の前には変な形の石と穴がある。
何に使うか聞くと、何百年か前にスペイン人に占領されたときの処刑台で、頭をおくための石は固定するために加工されてて、その下の穴に頭が何個か落ちても大丈夫なように穴が作られたらしい。
子供が作る落とし穴ぐらいの穴が形をかえずに残ってる。
おっちゃんはホピについて教えてくれた。
ホピ族の伝説では、今の世界の文明は4番目の世界で、過去に世界中で栄えた文明は、進みすぎた科学によって自滅したらしい。
今の4番目の世界も西洋文明に偏りすぎてて、方向転換をしない限り自滅するらしい。
自滅の前に大昔にわかれた肌の白い兄弟が約束のシンボルをもって東から現れて、その先の世界にホピ族を導いてくれるらしくてホピは生き方を変えずにその約束の時を待ってるらしい。
その他にもいろんな伝説とか儀式とか歴史を教えてくれた。
おっちゃんはスピリチュアルなものを感じる力をはっきりと持ってて驚かされた。
おれが描いた日本の神道の伝統的なシンボルの麻柄模様を見せると、それは宇宙のエネルギーの形だね。感じるよ。その形は丸く広がったりして形を変えるけど(多分フラワーオブライフのこと)いつもここにあるよね。って言ったり、
おれがオーストラリアのニンビンの川で拾ったクリスタルを見せると、胸にあてて、このクリスタルはすごく振動してる。高度なエネルギーを発してる。
君を守ってくれるように明日お祈りしてあげるよって言ってくれた。
次の日の朝、朝日の前に起きておっちゃんと2人で精霊がおるところを散歩して、お互いの宝物(おっちゃんのは代々伝わる熊のクリスタル)を浄化してお祈りをしてくれた。
おっちゃんが、おれは昼からヒッチでナバホ族の町に行って明後日戻ってくるから、出かけてる間は、おっちゃんの兄の友達の韓国人の夫婦の家に泊まって、その後戻って来なさいって言ってくれて、韓国人夫婦の家の地図を書いてくれた。
韓国人夫婦はオールドオライビの下の村ニューオライビに住んでるらしくて、ちょっと遠いからおっちゃんの従兄弟の家まで行って車で送ってもらうことになった。
オールドオライビから崖を降りて、アウトバックを歩いて、ニューオライビに到着。
ニューオライビは半分白人文化を受け入れてて、町の中にスーパーもある。
おっちゃんの従兄弟の家がわからんくてスーパーで買い食いしながらうなだれてたら、白髪の長髪を一本くくりにしたかっこいいインディアンのおっちゃんが目に入った。おっちゃんは他のインディアンの人から人気があって、通りかかる人みんなと楽しそうに話しをしてる。多分村の偉い人なんやろうなーって思ってたら、そのおっちゃんが話しかけてきた。
こんにちはー。日本人の人ですか?
えっ!!もしかして日本人ですか?
聞き返すと、笑顔で答えてくれた。後ろから奥さんも登場。奥さんは韓国人?って思ったらこんにちはー日本人?珍しいねーって話しかけて来た。どっちも日本人やった。
ここに至るまでの説明をしたら、君が探してる韓国人の夫婦ってゆうのは多分僕達のことだよ。だってその地図の目的地は僕の住んでるところだからね。とりあえずうちに来て、それからゆっくり話しを聞かせてってゆってくれた。
インディアンやと思った人が日本人で、探してる韓国人夫婦が実はこの日本人夫婦。こんがらがる頭を整理しながら車に乗り込んだ。スーパーから日本人の夫婦の家までは車で5分ぐらいで、わざわざ従兄弟に送ってもらう意味ないやんって思った