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黒音孤月が見た夢

遅れてすいません

学祭などがありしばらく多忙でPCに触れる暇がありませんでした。

けど、もう終わったのでこれからは週一のペースで行けると思います。


 その日の夜は夢を見た。夢といっても夢っぽくなかった夢だった。


 学校帰りに嫁になると約束してくれた二人を思いながらベットに入るとすぐに眠気がきてそのまま意識はまどろみの中に消えていった。





 *  *  *




『お~い、お~き~て~よ~。お~いってば~。』


 何かの声がハッキリと聞こえたりするがまだ寝ていたいので無視する。


『・・・ねぇ、起きてるよね?なに?この私の事よりも睡眠の方がいいの?』


 何か可愛らしい女の子のロリボイスが聞こえるが気にしない。


『かっ、可愛いって・・・っは!?騙されないよ!この私を籠絡するにはあと1ヵ月は必要よっ!!』


 たった1ヵ月かよっ!とツッコミを頭の中でするが気にしない。


『ふ~ん、いいんだそんな事言って。じゃあこんなのはどうかな?君のエロ本の隠し場所をあの二人に教えよう。そうだ、いいね。よしもう教えたよ。君の部屋にある三人掛けのソファーの下の隠し扉の中だね。内容は・・・うわっ、これはちょっとどうなのかな。私的にはうれしいことなんだけど全部ケモ耳っ娘じゃん。しかも何このプレイ内容。幼い子にピーーーなことしてピーーーされて最後はピーーーーーー

 とか、ってモガモガモー!』


 報告されるのはまだよかったが内容を朗読されるのは流石に焦りを覚え、次の瞬間には行動していてその子の口を押えていた。


「おいお前。悪いがそれ以上言ったら社会的に殺されるぞ。俺が。だからこの事は内密にお願いしますマジで」


 そう言って口から手を離して少女を持ち上げ、胡坐をかいてその上に向きが同じになるようにして座らせた。あすなろ抱きをしながら。


「はふぅ~。ここは落ち着くわー。まあ、君のエロ本の隠し場所とか内容はどうでもいいんだけど。それじゃあまず用件の一つとしてお礼を言わなくちゃいけない事があるの。ありがとう私の同士を弔ってくれて。ここにケモ耳の神としてお礼するわ。」


「どういたしましてって、ええっ!?お前ケモ耳の神様だったの!?」


 今まさに俺の足の上に座っているのがケモ耳の神だと言うのか!ならば俺はなんて態度を取ってしまったのだろうか。もっと優しく、いたわるかのように愛でてあげなければいけなかったではないか。


「いやいや、そんなに改まらなくていいから。私の事は気軽にミリィって呼んでほしいかな」


「あ~、うん、まあそんなに言うならミリィって呼ばせてもらうよ。それでミリィ、用件の一つとしてって言っていたけどまだ用件があるのかな?」


「そうなんだよ。今回はこれが目的で君たちの所に来たんだよ」


「君たちってとこからするとあとは白猫ちゃんとわんこちゃんの二人にも用件があるのかな?」


「正解だよ。その二人も感謝してるからね。じゃあ本題に入るけど君たちにはさっきも言った通り、同士を弔ってくれた恩がある。だから私から君たちに感謝の意を込め一つ特別な力を授けようと思うんだがいいだろうか?」


「特別な力?それはどんな力なんだ?」


「そうだね、例えばだけど賢くなりたいとかだったら『頭が賢くなる能力』とか、空を飛びたいとかだったら『空を飛ぶ能力』とかを君たちに授けることになるけど分かったかな?」


「成程、よくわかったよ」


『特別な力』、これを手に入れることができる。それならば俺はアレを絶対に選ぶんだ。


「決まったよ。どんな力が欲しいだっけ。それなら俺は・・・」


「俺は・・・?」


「俺はケモ耳美少女になる能力が欲しいっ!!!!」


「わかったよ。それが君の望む力なんだね。じゃあちょっと待ってね」


 そう言って足の上から退いて俺の目の前に立ち、瞳を閉じる。そして儀式が始まった。


「汝が望むのはケモ耳美少女の力。我、その力を授けよう」


 言い終わると、俺の額にキスをする。するとそこから暖かいナニかが全身に廻った。変化はすぐに訪れた。


 体が一瞬光り、気が付けば黒い猫耳が生えており、腰とお尻の間にこれまた黒いシッポが生えていた。視線がさっき座っていた時よりも低くなり、胸に二つの重たいものを感じ、股間に手をやればさっきまで生えていた俺の相棒が無くなり、代わりに縦筋の割れ目が出来ていた。


「フォー!!女の子になってるー!!えっ!?声も女の子になってるよ!!スゲーんですけど!ちゃんと耳あるし、シッポまで生えてるよ!しかもこの胸のボリューム、ロリ巨乳ってやつじゃん!!」


「あはは、そこんで喜んでもらえたら私もやりがいがあるな」


「あ、ところでこれってどうやって戻れるんだ?」


「簡単だよ、戻れって頭の中で念じればいいんだよ」


 なるほどと頷き、戻れと念じると体が光り気付けば目線が高くなり、胸の重みの消えていた。


「おおっ、戻った。それでなんかまだありそうな感じがするんだけどこれは気のせいか?」


「いや、気のせいではないよ。私が特別に付け足した力で、1つはケモ耳シッポを相手に付与する能力、2つは猫耳だけじゃなく犬耳、キツネ耳、ウサ耳、オオカミ耳エトセトラ、ほかの動物のケモ耳シッポもつけれる能力、3つ目はつけたケモ耳によって身体能力が上がる能力、以上が付け足した能力だよ。安心して、副作用とかそういうのは絶対にないとケモ耳の神がここに誓おう」


「いやいや、ケモ耳美少女になれるだけでも嬉しいのにそんなにたくさんの能力をサービスしてくれたら俺は感謝感激暴風雨かんしゃかんげきぼうふううだよ」


雨霰あめあられじゃないんだね。おっと、そろそろ時間だ。最後に伝えておくけど君の彼女たちも同様に力を持ってるから、そこだけは気を付けてね。」


「おう、ありがとな。短い時間だったけど俺、結構ミリィのこと好きになったぜ」


「っ!!いきなり何言うのさ、バカ孤月!!・・・私も好きよ、黒音孤月」


 そう言ってミリィは消えた。でもなぜか知らないけど近いうち、また会える気がした。











































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