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詩集

Resonance

作者: 蒼山詩乃

君を残して、

崩れてしまいそうな夜を

僕はただ思い出して

しまって嘆いているだけなんだ


そう瓦解する感情を

まだ気づかないままに

この狭い部屋さえも

惨めに見えてしまうんだ


痛いだけ、走り出した道が

風を切り裂いてしまって

反する指先を辿って

糸を伸ばしてしまった


今日だけ壊れてしまいそうな

反響を繰り返して繰り返してゆく

頭を掻きむしり血を出して

何も直せない関係を悔やんだ


声を出して拒絶反応

もう何も出したくないや

そうだ息を止めてしまえば

いいのかもしれない


よくわからないよ。


三回目もまた失敗だって

仏様は何をしているのかって

また道を誤ってしまった

この僕を許して


もうこの口を塞いで

人と関わらずに歩いてゆく

それが最善策なんだと

下を向いてしまった


未だにやり直せると

勝手に思い込んでいる

どうすればいいのかなんて

知らないよ、聞きたいよ

何かを張り上げて



今日だけ壊れてしまいそうな

反響を繰り返して繰り返してゆく

頭を掻きむしり血を出して

何も直せない関係を悔やんだ


そしてまた壊れかけの日々が

始まろうとしているのだけれど

もうやる気も出ないや

こめかみに人差し指を指した


死ねない

壊せない

夢を

歩く


君が

見たいんだ


死ねない

壊せない

夢を

歩く


死ねない ない

壊せない ないよ

寝れない から

そっと目を閉じる。


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