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俺は/私は オタク友達がほしいっ!  作者: 左リュウ
第8章 一年生と二度目の文化祭
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第83話 説教?

今回はかなり待たせてしまったうえに量も少なくて申し訳ありません。


新作を色々と試しに書いてみたりレポートやってたらこんなことになりました。


これも全部、紘汰さんのせいなんだ!



 目が覚めると、外はもう既に夜だった。

 しかもよくよく考えれば眠気に負けてしまって加奈と同じ布団で寝てしまったということで……なんだかめんどくさそうな雰囲気を感じた俺はすぐにベッドからの脱出を試みた。が、どうやら俺が起きる前から既に起きていたらしい、パジャマから私服姿に着替えた加奈にがっちりとホールド(ただ背後から抱きつかれているだけだが)されていることに気が付いた。


「おいこら離せ」


「おはようございます。海斗くん」


「時間的にはこんばんはだろうけど、そんなことはどうでもいいからさっさと離せやこのBBA」


「え~。どうしましょうかね?」


 小悪魔的な笑みを浮かべて思案する素振りを見せる加奈。こいつ、完全に今の状況を楽しんでやがる。

 ……なんだかここ最近、加奈たちにはなんだかんだ手玉に取られ始めている気がする。

 俺が手玉に取られたいのは幼女だけだ。幼女の手の平の上で転がされたい。


 よーし、ここは調子に乗っているであろう加奈を驚かせてやるついでに、こういうことをしないように言っておこう。さっきのリベンジと行こうじゃないか。


「ふふ、冗談ですよ」


 そう言って、俺を拘束していた手を放して上半身を起き上がらせる加奈。俺はさっそく行動を開始した。調子に乗っている隙を突いて一気に加奈の方に振り向くと、そのままベッドの上に加奈を押し倒した。

 俺の突然の行動に驚いたのか、以外にも加奈の華奢な体は何の抵抗もなく押し倒された。


 ぎしっ……とベッドのスプリングが軋む。

 加奈は俺の突然の反撃に成す術もなく嵌められたのが悔しいのか、顔を真っ赤にして黙り込んでいる。俺は右手はベッドの上に突いて、左手は加奈の右手を持っているという状況である。


「え、か、海斗くん…………?」


「あのさ、お前もうちょっと考えて行動しろよ」


「え、え、え??」


 加奈は割と頭が良い(というか文研部員はみんなそうだ)のに、今だけは頭が回らないと言わんばかりに混乱しているようで、顔を真っ赤にしてもじもじとしているだけだ。

 ふははははは! そんなにもこのロリコン紳士に嵌められたのが悔しいか!

 でもまあ、リベンジは成功したからここからはお説教タイムかな。


 BGMが流れてそこから変身してFFRしそうだが、生憎俺にはそんなことは出来ない。

 やっぱ世界の破壊者さんのスーパーお説教タイムは最高だぜ!


「これが幼女に魂を捧げている俺だったから良かったようなものの、これが……ほら、何かヘンなこと考えている男だったらどうするんだよ。お前、かわいいからすぐになんかされるぞ。実際、アッサリ俺に押し倒されてるじゃん」


「か、かわいい…………えへっ」


「なんで笑ってるのバカじゃねーのお前。ていうか人の話聞けよ!」


「ん。だって嬉しいですから」


「はぁ……。人の話を聞いてるのか。いいか、もう一緒の布団に入らせるようなことするな。ていうか、人を枕にしようとするないきなり背後から抱き付いてくるな分かったか! ていうか分かれ! こういうことを男にやったらヘンなことされるのお前なんだからな!」


「大丈夫ですよ。こういうコト、海斗くんにしかしませんから」


 ……それは大丈夫なのだろうか。激しく疑問だ。


「それに……別に、海斗くんなら良いですよ」


「な、何が……」


 俺は自分の心拍数が跳ね上がっているのを感じていた。よくよく考えればこれってかなりまずいシチュエーションなのではなかろうか。だっていくら実際にどれぐらい危険かどうか分からせるためとはいえ、男である俺が女の子、それもかなり可愛い女の子である加を、ベッドの上に押し倒している。



 ……………………………………。





 逮捕、待ったなし…………ッ!





 俺は冷や汗がタラリと頬を伝うのを感じ取った。これはまずい。

 いきなり誰かが入ってくることは無いだろうけど、でもこのシチュエーションはやばい。

 

 加奈の華奢な体をつい目に入れてしまう。乱れたスカートから除く健康的な白い太もも。仰向けになっているにも関わらずボリュームのわかる胸。しかも服が乱れてしまったせいか胸元がやや開いてしまっていて、その隙間からは……その、白くて大きな谷間が見えた。


 加奈が着替えてからわざわざ俺の背中に抱き付いていたせいか、服も乱れてしまっていて、それがなんだか余計に背徳感を煽ってくる。

 しかも加奈のベッドの上に乱れた金色の髪が幻想的で、それでいて色っぽい光景を描き出している。それに華を添えるかのように、加奈から女の子特有の甘い香りが漂ってきて、鼻腔をくすぐる。


 

 ドキドキ、と。



 俺の心は今確実に、今まで感じたことのない未知の領域へと踏み込んでいる。

 そんな俺の心中を知ってか知らずか、加奈はどこか色っぽくて熱のこもった言葉を、耳元に囁いてくる。



「わたしは海斗くんになら……ヘンなコト、されてもいいですよ?」




 やばい。


 これはやばい。


 いや、なんでやばいんだ。


 こんなの、いつもみたいに無視すればいい。


 そうだ。俺はいつだって幼女を愛しているのだ。


 

「あっ…………」



 気が付けば、俺は自分でも知らないうちに加奈の頬を撫でていた。加奈から小さな声が漏れる。

 ちょっと待て。どうする気だ俺。

 自分でも何をしようとしているのか分からないぞ。



 加奈の目はどこかトロンとしていて、俺もその瞳に吸い込まれそうになる。

 ドキドキ、ドキドキと心臓の鼓動が更にペースアップし、俺は自分で自分を制御出来なくなりそうになっていた。


 

 俺は……どうするつもりなんだ。




 いや、俺は……どうすれば、いいんだ?




もうちょっと書こうと思いましたが、話の流れ的にここで切った方がいいかなと思ったのでここで切りました。


次こそはもうちょっと早く更新できるように頑張ります……ええ、頑張りますとも……。


気が付けばすぐいちゃラブ展開に逃げてしまっているストーリーをもう少し進めれるようにも頑張りたいです。



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