其の四
其の四です。楽しんで頂ければ嬉しいです。
空を眺める流星。今夜の星は今までの中でも一番多く感じられる。
又1つ流れ星が降る、ふと少し向こうの方で流星と同じく空を眺める三月精の三妖精が居る。
流星は立ち上がり三妖精の方へ行く。三妖精のサニーとルナ・チャイルドとスターサファイアは流星の方を向いた。
「流れ星にお願いすると願いが叶うと言うけど三人は何かお願い事をしたかい?」
それを聞いて最初に応えてきたのはスターサファイア。サニーとルナの肩に手を置きスターは流星の方を向いた。
「何時も私達三人が共に居れる事、それをお願いしたよ」
サニーとルナも頷く。流星は空を見て三妖精に語りかけた。
「そうか、共に居れる事か。共に居たいとよく魔理沙がお願いしてたのを思い出すよ」
サニーが流星の袖を引っ張る。流星はサニーの方を向いた。そしてサニーは不思議そうな感じで流星に問いかけた。
「魔理沙と貴方はどんな繋がりがあるの?」
「魔理沙の兄だよ」
「そんな話し一度も聞いた事がなかったわ。魔理沙にお兄さんが居たなんて」
流星はポケットからキーホルダーを出しそれをサニーに見せた。ルナとスターも其れを見る。
「魔理沙と別れる少し前に兄弟の象徴として作った北斗七星をイメージしたキーホルダーだよ」
星に照らされ七色の星が綺麗に輝く。三妖精は其れを見て空の方を向いた。
「そんな星が在るなんて知らなかった。何処に在るの?」
「今は見えるか分からないけど見えると凄く綺麗だよ」
流星はキーホルダーをしまい森の中へと歩いて行く。サニーが咄嗟に流星に語りかける。
「何処かへ行ったら駄目だよ」
「魔理沙が何処に居るか分かったんだ」
流星は其れだけを言い森の中へと消えて行った。
三妖精は流星の歩いて行った方を見てる。そして少し後ろの方で帰って来ていた魔理沙が其所に居た。
「今の兄貴だよな」
三妖精は其の言葉に驚き直ぐに魔理沙の方を向いた。サニーが直ぐに魔理沙を流星が行った方へと引っ張る。
「今ならまだ間に合うわ」
「大丈夫だぜ。私も兄貴が何処へ行ったか分かっているから」
魔理沙は箒に乗ってもうスピードで飛んで行った。サニーは突風で少し後ろへ飛んだ。
ルナとスターがサニーの方へ行く。サニーは立ち上がり空の方を又見た。
「早く会えると良いね」
不思議と其の様な事を言うサニー。何でか二人の事が気になっている様だ。
そして再び魔理沙と約束した場所に流星は居る。草原に座りひたすらと星を見てる。
「魔理沙は帰ってしまったのか」
もどれば魔理沙は居るだろう。だが流星は暫く空の星を眺め続けている。
「そう言えば昔からよく魔理沙とは入れ違いになったものだな、其れでよく魔理沙を怒らせてしまったもんだ」
流星と魔理沙が小さかった頃を思い出す。長い歳月が過ぎても其れだけは変わらない様だ。
だからこそ兄弟の象徴として二つのキーホルダーを作った。幻想郷を離れ再び会う事を願い。
空の星が一段と綺麗に見えて来た。これ程の星だともしかしたら北斗七星が見えるかも知れないと思い空を見る。
「まだ、見えないな」
流星は立ち上がり戻ろうとした。
その時
「兄貴!」
凄く懐かしい声が聞こえる。最後にこの場所で聞いた十年前の記憶を思い出さされながら流星は其の声のする方を振り向いた。
読んで頂きありがとうございます。
次回は兄と再会する魔理沙、互いに交わした約束を果たす事はできるのか。
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では!