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其の十四

其の十四です。楽しんで頂けたら嬉しいです。紅魔郷で出てこない技が出てきます。

流星と魔理沙が最上階へと向かう頃。霊夢は先に地下の方へ着き周りを見ている。


僅かな灯りが灯されただけの地下通路。霊夢は何かに足を躓かない様にひたすら奥の方へと進んで行く。


まるで迷路の様に道が多数有り自分が果たして奥に向かっているのかは分からない。


「これだけ迷路だと隠れるには絶好の場所ね」


暫く歩いていると少し先の方で誰かが歩く足音が聞こえる。


霊夢は其の場で一度止まり足音のする其の先へ声をかけた。


「其所に居るのは誰かしら?」


足音が止まった。そして其の足音をたてている人物がゆっくりと灯りが灯された方へ歩き其の姿が見えてきた。


其の人物はパチュリーだ。まだダメージが残っている感じで壁に支えながら立っている。


「そう言う貴方は誰なの?」


「私?私は博麗の巫女。この異変を終わらせに来たのよ」


パチュリーは其の言葉を聞き段々と敵意を持つ表情へと変わる。そして壁から手を離し霊夢の正面に移動した。


霊夢も其の敵意を感じ複数のお札をポケットから出した。直ぐに投げれる様に構え始めている。


「それじゃ私が其れを阻止するわ。私の前に現れた事を後悔させてあげる」


「ふーん。凄い自信ね。もしかして貴方がこの館の主人かしら?」


だがパチュリーは其れには耳をかさず一枚のカードを取り出した。そして印を描き無数の弾幕が舞うようにパチュリーの周りに出現する。


そして其の弾幕は凄い速さで霊夢に飛ぶ。霊夢は素早く身を交わし飛んでくる弾幕を簡単に避ける。


「其れで精一杯?なら私も遠慮無く行くわよ」


持っているお札と無数の弾幕をパチュリーに放つ。パチュリーは更に弾幕を出現させ其れを消滅させようとする。


「『賢者の石』!」


七色の結晶が霊夢のお札と弾幕を囲む。そして凄い爆発が巻き起こり瞬く間に霊夢の弾幕は無くなった。


パチュリーは息を切らしながら霊夢の方を見る。どうやら体力に限界が来ている様だ。


「ハァハァ…そんなんじゃ私は倒せないわよ」


霊夢も其れには少し驚いた表情をしてる。しかし直ぐに余裕な表情でパチュリーを見る。


「体力に限界が来ているのが見え見えよ。そんなに速く倒されたいの?」


霊夢は二回目の攻撃を構えている。パチュリーは更に印を描き又も弾幕を出現させる。


「無駄よ。何度来ようと全て無効果するまでよ」


「私も速くこの異変を終らせたいの。次で完全に潰してあげるわ」


パチュリーの弾幕が霊夢に飛ぶ。そして霊夢は簡単に避けてパチュリーに又もお札と弾幕を投げる。


パチュリーは新たに印を描く。そして凄い光を出しながら霊夢に向けて其の光を放つ。


「『夢想封印』!」


「日符『ロイヤルフレア』!」


互いの弾幕が其々を囲む。だがパチュリーを囲む霊夢の弾幕が其の力を徐々に薄めていって霊夢の周りを囲む弾幕が消滅していく。


霊夢はパチュリーを見る。そして凄い大爆発をパチュリーの周りに飛ぶ弾幕がおこした。


暫くして爆発は止み互いの弾幕も無くなった処で霊夢は倒れているパチュリーの方へ行き一言言った。


「これで主人も負けたのよ。今すぐにこの異変を終らせなさい!」


「‥‥貴方がレミィを倒せたらね‥」


「レミィ?それが此処の主人なのね?」


聞こうとした時にはパチュリーは気を失っている。霊夢は此所には居ないと思い直ぐに来た道を走って行った。



そして其所にはパチュリーだけとなった。パチュリーはなんとか体を起こし少し先の方に在る鉄の扉の前まで行く。


パチュリーは最後の力を振り絞り鉄の扉を開けた。開いた事を確認してパチュリーは一言呟いた。


「これであの侵入者達は生きて帰れる事は無いわね‥‥‥」


パチュリーは今度は完全に気を失った。


そして鉄の扉の先から1人の人物、フランドール・スカーレットが出てきた。


フランは紅く光る其の瞳でパチュリーを見て周りの方を向いた。


「やっとお外で遊べるわ」


フランは物凄い力を放つ。鉄の扉が大きく曲がって外れて立っている周りの床の石が吹き飛び壁や天井に大きなヒビが走る。


フランは其の力で周りの物を破壊しながら地下の出口へと歩いて行った。



最上階のレミリアの部屋の前まで来た。流星と魔理沙はノブに手を置き扉を開けた。


そして直ぐに二人は八卦炉を先に向ける。だが其所にレミリアが居ない事に気付き流星と魔理沙は部屋の中へ入り周りを見る。


そして椅子の後ろの窓が開いてる事に気付き流星と魔理沙は直ぐに窓から外を見る。


二人は目を疑った。其れは月が紅く染まっているからだ。そして其の上空にレミリアの姿が見える。


「兄貴、いよいよだぜ!」


「そうだな」


たが1つ困った事がおきた。流星が飛べないと言う事だ。魔理沙は其れを分かっていたのか流星に一言言った。


「兄貴は下から援護してくれ」


「分かった」


魔理沙は箒に乗り窓から外へ出た。そして流星も隙間を開けて其の中へと入り隙間を閉めた。


流星は館の庭の所に姿を現す。直ぐに上空を見上げ魔理沙とレミリアの方へ目線を向ける。



紅い満月の前を飛ぶレミリアの所に魔理沙が来た。そして直ぐに八卦炉を向けてレミリアに問いかける。


「後はお前だけだぜ!」


「そのようね」


「分かっているなら話しは早いぜ。直ぐにこの霧を止めてもらうぜ!」


「そうしたかったら私を倒しなさい」


レミリアは無数の弾幕を出現させる。其れを容赦無く魔理沙に放つ。


魔理沙は飛んでくる弾幕を意図も簡単に避ける。だが避けるのが遅れて弾幕をかする。


魔理沙は八卦炉をレミリアに向ける。八卦炉が輝き凄い閃光がレミリアに向かう。


レミリアも其の閃光を簡単に避ける。そして最初の攻撃を仕掛ける。


「神罰『紅きデーモンロード』!」


無数のレーザーが魔理沙を囲む。レミリアは円を描く様に弾幕を出現させ其れを魔理沙へと放つ。


魔理沙は無数の星屑を周りに散らす。レミリアの弾幕を囲む様に現れた其の星屑はレミリアの弾幕をかきけす。


「『スターダストレヴァリエ』!」


レミリアの弾幕が消えていく。直ぐにレミリアは無数の紅い針を出現させて魔理沙に放つ。


魔理沙の周りを無数の紅い針が囲む。魔理沙は避けようと周りを見るが逃げ道が無くなった。


「しまった!?」


「終わりの様ね。獄符『千本の針の山』!」


無数の針が容赦無く魔理沙へと飛ぶ。魔理沙はなんとか其れを必死に避ける。


だが避ける物の針の量が多すぎて魔理沙は何度も針に囲まれる。


そして針が魔理沙に襲いかかる一瞬に全く別の弾幕が其の針を消滅させる。


「『夢想封印』!」


凄い爆発と共に魔理沙に飛ぶ紅い針が吹き飛ぶ。そして其の弾幕を放った霊夢が魔理沙の隣に来る。


「魔理沙!危なかったわね」


「助かったぜ。霊夢」


レミリアは恐ろしい表情で霊夢を見ると無数の紅い針や青い針を舞うように放つ。そして霊夢に問いかける。


「何人来ようと一緒よ。この紅い月の下で消滅しなさい!」


魔理沙と霊夢の周りに無数の弾幕が漂う。そしてそれらが二人へと飛ぶ。


魔理沙と霊夢は簡単に其れを避ける。だがレミリアは其れを読んでいたのか大きな弾幕を避けた場所へと放つ。


「神術『吸血鬼幻想』!」


一瞬、魔理沙と霊夢が避ける迄の間があいた。そしてレミリアの弾幕は二人をのみこもうとしてる。


そして其所に1つの閃光が放たれる。レミリアの弾幕は其れに消滅して直ぐに二度目の閃光がレミリアに飛ぶ。


レミリアは素早く身を交わし放った相手を見る。其れは左手に八卦炉を持った流星の姿だ。


レミリアは直ぐに流星の方へと飛ぶ。其れを阻止しようと魔理沙と霊夢がレミリアに攻撃を仕掛ける。


「『夢想封印』!」


「『マスタースパーク』!」


カラフルな霊夢の弾幕と魔理沙のマスタースパークの閃光がレミリアに飛ぶ。直ぐにレミリアは急降下して其の弾幕を避けながら流星の方へと飛ぶ。


だがレミリアは霊夢の弾幕に囲まれている事に気付かず気付いた頃には凄い大爆発をおこしレミリアは其の爆発にのまれる。


しかし魔理沙と霊夢の目線は違う方を向いていた。其れは一瞬の速さで避けたレミリアの方だ。


レミリアは遥か上空に居る。直ぐに魔理沙と霊夢も其処まで上がりレミリアに問いかける。


「流石に疲れて来たんじゃないの?」


「人間が!よくも悉く邪魔をしてくれるわね!」


レミリアは右手に紅い槍の様な物を出現させる。そして其の槍は凄い程の大きさになり尖端を魔理沙達に向ける。


「神槍『スピア・ザ・グングニル』!」


其の槍に勢いをつける。魔理沙と霊夢は来ると思い直ぐに避けれる準備をしてる。


その瞬間


レミリアは一瞬笑みを浮かべグングニルを全く別の方へと放った。魔理沙と霊夢は咄嗟に其の先に目が行く。


其れは流星の方だ。流星はグングニルが自分に飛ぶのが分かってないようだ。


「兄貴!上だー!!」


魔理沙の声で上を見た時には遅かった。グングニルは物凄い力を放って大爆発し流星の姿は其の爆発にのまれてしまった。


そして又も魔理沙は流星に一言問いかけた。


「兄貴ーー!!」

読んで頂きありがとうございます。


何かパターンが毎度同じだなぁと思いながら執筆してやっと完成しました。


何か物語急いでない?と思う人もいると思います。


どうか心広い目で見て頂ければ嬉しいです。


読んで下さる方と登録して下さる皆様に本当に感謝します。


紅霧異変は次回で終末です。


では!次回で!

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