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理科室の秘密

作者: 犍陀多

離れ校舎の長い渡り廊下の先に、昼間でも薄暗い雰囲気の理科室があった。


理科室独特の怪しい気配の通り、ひっそりと。しかし圧倒的な存在感を放っていた。


私はこの理科室が好きだった。部屋の棚いっぱいにホルマリン漬けの生物の標本。





そして人体に有害な成分に浸かっている夢を見る。


綺麗に殺してね。傷なんて許さない。頭のてっぺんから足の先まで。


服を脱ぎ、理科準備室へと入る。


二人の息遣い以外無音の世界。


私は彼の首に腕を回し、背中と足を支えられ静かに持ち上げられる。


彼の最後の体温を感じる。


そのまま大きな流し台へ横になった。


視線がぶつかる。


小さな声で「サヨウナラ」


目を閉じた。


この世界とのお別れに「バイバイ」




そして、私の身体は丸ごとホルムアルデヒド水溶液でたっぷりと満たされた。


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― 新着の感想 ―
[一言] うーむ、短いですね。これといって、ひねりがあるわけでもなく、死に対する衝撃を表した作品なのでしょう。 ですが、ありきたりの域を出ないですね。
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