控室トーク:歴史の味、未来の一杯
(照明は柔らかく落ち着いた空間。
木目調の大テーブルを囲むように、対談者たちが座っている。テーブルの上にはそれぞれの“おすすめの逸品”が並んでいる)
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あすか(嬉しそうに):
「は〜い、みなさん、対談お疲れさまでした!
控室では恒例の“食と語らいの時間”。今回は皆さんに、おすすめの飲み物と食べ物を一品ずつ持ち寄っていただきました!」
(あすかが席につきながら、視線をニーチェへ)
あすか:
「まずはニーチェさんから。どんなセレクトを?」
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ニーチェ(ワインを注ぎながら):
「私は黒パンと、ライン地方の赤ワインを。
質素だが滋味深い。…人間の思索には、この程度の栄養で十分だ。」
テスラ(パンをちぎりながら):
「うん、意外に…噛むほどに味が出る。これ、好きだよ。」
ナポレオン(ワインを一口):
「なるほど。味わいが沈黙とよく合う。
君らしい。」
神功皇后(静かに):
「控えめでありながら、芯の通った味ですね。」
ニーチェ(やや照れつつ):
「…哲学とは、こういう食事から始まるのだ。」
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あすか:
「ではナポレオンさんは?」
ナポレオン(堂々と):
「パテ・ド・カンパーニュ(田舎風パテ)と、
ナポレオン・ブランデー。名を冠しているだけのことはある。」
テスラ(香りをかぎながら):
「これは…贅沢だ。でも、意外と素朴な旨味だね。」
神功皇后(慎重に一口):
「香りが強くとも、土の恵みを感じます。」
ニーチェ(パテを口にし、しばし沈黙):
「…傲慢な味だが、説得力がある。」
ナポレオン(小さく笑う):
「勝利の味だよ。」
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あすか:
「続いて、神功皇后さま?」
神功皇后:
「私は白米の粥と、ほんのり香る梅酒を。
身体をいたわり、心を静める食を大切にしておりました。」
ナポレオン(眉をひそめ):
「ほう…これは戦場では出ないな。」
テスラ(粥をすくいながら):
「でも、脳にやさしい。思考がすごく落ち着く感じ。」
ニーチェ(しみじみと):
「…“滋養の思想”だな。これは哲学の母体かもしれん。」
神功皇后(頷く):
「強さとは、激しさの中にも静けさを持つものです。」
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【テスラ:電気サンドとミントティー】
あすか(興味津々に):
「最後は、テスラさん! “電気サンド”って…なにそれ?」
テスラ(得意げに):
「“電気サンド”は、トーストにチーズと黒胡椒、ナッツとハチミツを加え、
静電誘導ヒーターで焼いたもの。
名づけはジョークだけど、頭が冴える組み合わせさ!」
(ミントティーを差し出しながら)
テスラ:
「飲み物はミントティー。集中力を高め、胃にも優しい。」
ナポレオン(かじって眉を上げ):
「む…これは、兵士の非常食にもなるな。味もいい。」
神功皇后(丁寧に飲みながら):
「爽やかな香りが、気持ちを澄ませてくれますね。」
ニーチェ(小さく笑い):
「君は“未来の厨房”まで発明したのか?」
テスラ(満足げに):
「料理も、ちょっとしたチートさ。」
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(全員が食を進めながら、表情が柔らかくなる)
あすか:
「こうして食卓を囲んでみると…さっきまであんなに言い争ってたのが不思議ですね。」
ナポレオン(パンをちぎりながら):
「戦争も、対話も、腹が減っていては始まらん。」
神功皇后(穏やかに):
「食は、争いのあとに和を結ぶ場でもあります。」
ニーチェ(ワインを飲み干し):
「そして、静かなる時にこそ、“真理”は顔を出す。」
テスラ:
「科学も、発明も、語らいから生まれる。
こういう時間が、未来をつくるんだ。」
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あすか(嬉しそうに):
「みなさん、ありがとうございました。
“食”ってほんと、語るにも、笑うにも、大切なんですね。
今日は、“力”の話をたくさん聞けて、そしてこうして…“人”を感じられて、私はとても嬉しいです。」
(テーブルの上の料理と、それを囲む歴史の偉人たちを見つめながら)
あすか:
「また、別のテーマで、おなかをすかせて、戻ってきてくださいね。」
(対談者たちが笑みを浮かべ、頷く)




