英雄の名
決闘場から待機室に戻ってきての一言は…。
ガリン「これで一勝一敗だ」
ゴーウ「何を言っている。この状況、お前らが誰を何回戦に出すかまで予測通りなんだよ」
俺の発言に言い返すために用意されていたような言葉。
絶「三回戦か…」
ゴーウ「ここで勝つのは俺だ」
絶「悪いが俺は死なない」
最後の戦いの開始の合図となる。
ゴーウ「先に行く」
そう言ってゴーウは決闘の申請をする。
クロウ「勝てよ」
絶の目の前に立ち一言。
美羽「絶対にね」
絶の横から近づいて言う。
絶「勝つのは無理だな」
ここに来ても弱気なことを言いやがる。
小坂「勝つのはだろ?」
小坂が何かに気づいたように言う。
俺には何か解らないが…。
ガリン「何でも良い。後悔するな」
絶「あぁ、後悔なんてしない。ここで終わりになっても怒るなよ」
絶も申請をして決闘が開始される。
side 絶
絶「さて、英雄の名を貰うぞ」
目の前の敵にそう声をかけた。
ゴーウ「英雄なんて入ないぞ。少なくてもこの世界にはな」
昔、自分が英雄となろうとした者の経験した者言葉である。
絶「入ないならなれば良い。昔のアンタはそう言うはずだ!」
刀を抜く。
ゴーウ「夢を抱いたまま夢の中で死ね!」
ゴーウは鉾を取り出す。
ゴーウが動き出して戦いは始まる。
長刀を横に振り俺はしゃがんで避ける。
ゴーウ「お前と戦った時も勝ったのは俺だったな」
鉾は俺の上を通過して俺はゴーウに突っ込む。
前回はここでバックステップからの横振りだった。
前回と同じく、ゴーウは後ろに飛びながら横に振る。
(貰った!)
スキル:燕返し
俺の発動したスキルは数少ないカウンタースキル。
ゴーウ「なぜ…?」
鉾が俺に当たることで攻撃成功する。
ダメージを無力化して相手に切りかかる。
カウンタースキルなのでダメージは軽い。
ゴーウ「お前は絶しか使わないのじゃないのか…!」
後ろに下がりながら問う。
絶「プライドだけでは何も守れ矢しないんだよ」
ゴーウ「それが答えなのか…」
鉾をこちらに投げる。
反応が遅れて刀で防御し少しダメージを受ける。
絶「そういや…。あんたはハンデをつけて戦う人だったね」
ゴーウが取り出したのはカオスブレイド。
キノと共にゲットした最強の武器。
ゴーウ「さぁ、戦おう。同じブレイドマスター同士」
ゴーウの本気…。
まだ一割も削れていないというのに…。
ゴーウが飛ぶ。真っ直ぐにこちらに向ってくる。
ゴーウ「俺の速度についてこい!」
俺の近くに来たとこで急加速する。
(間に合う!)
スキル:燕返し
攻撃を受けた瞬間に無敵となって攻撃する。
ゴーウ「バカの一つ覚えをするような奴じゃないと思ったがな」
俺が燕返しを発動した瞬間に
スキル:燕返し
(カウンターをカウンターで返す荒業…!)
ゴーウ「出し惜しみはしない」
奥義:抜刀-一閃
燕返しをすると刀を鞘に収めてすぐに抜く。
その一閃が俺を切り裂く。
燕返しの後の攻撃は威力が低くなるおかげでライフは3割しか削られなかった。
ゴーウ「全力戦だ。守り続けたプライドを捨ててまで守りたい物を守れないぞ?」
挑発のように言う。
絶「俺は英雄になってやる…。お前を倒して英雄の名を貰う…」
刀を横に持ち走る。
とうとう、神滅も終わりに近づいてます。