仲間
side 小坂
治幸「さて、風神さん。遊ぼうか」
槍をこちらに向けて話す。
小坂「そうですか」
そう言ってしゃがむ。
そして、目の前に銃弾が落ちる。
小坂「上級者に射撃するなら頭のような避けやすい場所を狙っちゃいけないな」
ウィター「嘘…」
銃弾が避けられたと知ると治幸が前に出る。
治幸「はぁぁぁ!」
槍を前にして突っ込んでくる。
俺は地面を蹴り飛ぶ。
スキル:跳躍
軽々と治幸を飛び越え。後ろを取り空中で矢を放つ。
矢は狙い通りに治幸の背に命中する。
治幸「さすがというべきか…」
治幸は振り返り槍を投げる。
小坂「っ!」
ガリンのように武器を投げてくるなど考えてもいなかった。
俺の体を貫いてライフを一気に持っていかれる。
治幸「ウィター!今だ!」
俺の視線の先に銃を構える者。
そこから弾丸が飛び出す。
(まずい…)
負けたかと思ったが銃弾は俺の少し右に飛んで行く。
ウィター「あぁ…」
治幸「っち!」
運良く外れた。
俺は地面に着地して弓を引く。
小坂「危ない危ない…」
治幸「運の良い奴だな」
治幸はこちらを向いて新たに出した槍を構える。
動き出そうと一歩踏み出した時に矢を放ち牽制する。
矢は簡単に槍に弾かれる。
治幸「厄介だなまったく!」
俺の考えを理解したかのように言う。
治幸から少し右側から銃弾が放たれるが難なくそれを避ける。
ウィター「なんで…」
治幸「相手はお前の位置を目で微かに追って、どのタイミングで撃ってくるか予測して戦ってるんだよ」
そんなことできるのかって反応をするウィターだが、治幸が言っていることは正しい。
俺は少し周りを気にして相手の位置を知ればどのタイミングで撃ってくるかを考えている。
位置が解っていれば、どうよければ良いかなんて簡単に解る。
小坂「お前も相当厄介だな治幸」
治幸「お前がメインキャラだったら俺なんかとっくに殺されているよ」
小坂「過剰評価しすぎじゃないか?」
流石にそんなことはできない。
治幸「大体どうして[神滅]何かに協力をしている」
小坂「今、[神滅]何かって言ったな。ここは俺の居場所だ」
治幸「そうかい」
会話に集中し動かなかった両者が動き出した。
スキル:ソニックブースト
素早い速度で接近して来て俺の目の前まで一瞬にしてくる。
治幸「これで終わりにする」
奥義:ゴットバスター
(槍の単体の奥義!)
風を貫くようなエフェクトの突き。
(治幸、甘いよ。こっちのチャージショット準備は万全だ)
スキル:マジックアロー
矢が放たれ槍が俺を貫いてライフが無くなる。
ウィター「はぁ!」
これで治幸は終わりだと思った時。
ウィターが横から出てきて治幸を押し出す。
(最後の方には忘れていた。これは1:1ではないことを…)
最後の最後決め手でミスをした。
俺の放った最大威力の矢はウィターに突き刺さる。
side END
この瞬間よりガリンとシノブ、治幸の戦いが始まった。
次回で2回戦終了。
結末は…?