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神滅  作者: クノン
両翼の天使
46/69

闇を殺す闇

ボザ「君と1:1とはね…」

ボザが言う。

(やっぱりシノブはやられたか…)

内心では思ったとおりに物事が進んでいることを怨んだ。

ガリン「俺と戦うとお前は負ける」

思ったことを言葉にした。

ボザ「確かにお前は強い。数ヶ月前に始めたくせに経験は豊富で力もある」

ボザは弓を引きながら言う。

ガリン「俺はまだ弱い。もっと強くなるぞ」

刀を構えながら話す。

ボザ「お前は本気で闇を消せると思っているのか!?」

言いながら狙いを定めて矢を放つ。

ガリン「闇を消せるなんて思わないよ。ただ、俺の手が届く範囲でやるだけだ」

矢を切り落とし、前に進む。

ボザは後退しながら弓を引き。チャージショットの準備をする。

ガリン「そもそも、お前らがやみに落ちたことが俺にとってはわからないな」

ボザ「解らないだろ?俺が…俺たちがどんな気持ちで闇に落ちたかも解らないだろ」

ガリン「解りたくないね。そんな、言い訳のような言葉」

スキル:スリーショット

ボザに攻撃がもうすぐ届くところで発動される。

チャージショットの効果で威力は2倍。

俺のライフは3割しか残っていない。

そんな状況だったが俺の中に負けるなんて考えはなかった。

(甘い。そんな攻撃で俺はしとめられない…)

この攻撃方法は初歩中の初歩だと小坂は言っていた。

だから、避ける方法をいくつか覚えさせられた。

そのひとつが…。

(撃たれる瞬間は3本同時だから打ち出された瞬間にすべてを打ち落とす!)

俺は刀を弓のある場所の少し手前。

スキルが発動された時に矢が出現される場所に目掛けて。

ボザ「死ね!」

矢が現れた。その瞬間に俺の刀がすべてを叩き落した。

ボザ「くそ!」

さらにボザは後退する。

ガリン「逃げ腰だな。俺の知ってる弓使いは恐れずに戦ったぞ」

もちろん小坂の事だ。あいつの戦い方は弓使いとは思えない。

近距離になったら離れようともせずに攻撃を避けながら一撃必殺を狙う。

本当に不思議な奴だ。

ボザ「お前のような初心者は下にいれば良いんだよ!」

やけになったボザは後退をやめ、俺のほうに飛ぶ。

スキル:マジックアロー

弓の中で一番攻撃力の高いスキル。

スキル:バーサーク

俺は地面を蹴り空に飛ぶ。

ボザのマジックアローは俺がさっきまでいた場所に命中はした。

ガリン「遅いんだよ。反応が」

俺はボザの後ろに着地し振り返りながら刀で切る。

ボザ「っち」

ボザは何とか前に転がり込みかする程度しか当たっていない。

それだけでもボザのライフは後4割に減った。

ボザ「さすが、ブレイダーだ…」

ガリン「覚悟しろ。次に攻撃が当たれば確実にしとめれる」

ボザ「確かに、次、当たれば終わるな…。なぜ、俺たちなんだ?」

ボザは話しを長引かせようとしている。その証拠に弓を引いてチャージショットの準備をしてる。

ガリン「言ったはずだ。俺の手の届く範囲でやるだけだ」

言い終わるとゆっくりボザのほうに歩く。

ボザ「正義気取りが所詮、お前がやってることは偽善でしかない!力で支配してるだけだ!」

ボザが怒るように言った。

ガリン「確かに、俺たちは偽善だ。もっと、良いやり方があるだろう、でもな…。俺が悪党で解決するなら俺は悪党のままいる!」

ボザ「偽善者が!」

チャージされた矢が飛ぶ。

その矢を簡単に切り落とす。

ガリン「シノブを抜け殻と言ったことを後悔して沈め!」

スキル:狂乱

俺の攻撃力、攻撃速度、移動速度の限界の攻撃でボザを切り裂いた。

草原のフィールドの中で俺は一人勝利を手に入れる。

俺は決闘フィールドから出る。


「「「おつかれ」」」「おつかれさま」

俺のギルド員が出迎えてくれた。

ガリン「はぁ、疲れた…」

絶「最後はかっこいいこと言いやがって」

クロウ「シノブを抜け殻と言ったことを後悔して沈め、てねかっこいいねー」

美羽「ガリンもとうとう恋する時期かな?」

ガリン「お前ら良い加減にしろ」

小坂<特訓のかいありましたね>ガリン

ガリン<助かった。正直スリーショットの打ち落としがうまくいってよかったよ>小坂

小坂からのささやきにも返事をする。

ボザ「さて、偽善者さん」

ボザが嫌味のように言ってきた。

ボザ「どうすればいいのかな?」

ガリン「ギルドの解散とお前がギルドを作らないことが条件だ。後、他の奴がギルドマスターで作るのは良いが、また闇ができれば俺が滅ぼす」

ボザ「怖い怖い…。もう、こりごりだ」

そう言ってその場でギルドの解散をした。

こうして、このゲームから[両翼の天使]はいなくなった。

ガリン「シノブ!」

俺はその場を立ち去ろうとするシノブを呼び止めた。

シノブ「ガリン、勝利をおめでとう」

こっちを向いて言った。

ガリン「あぁ、ありがとうよ。お前がいなければ負けていただろうな」

シノブ「それじゃ」

それだけ言って再び立ち去ろうとする。

ガリン「これからどうするんだよ」

シノブ「さぁね…」

振り返らずに言った。

ガリン「こっちに来るか?いや、こっちに来い」

シノブ「無理だよ。私は[神滅]を壊そうとしたんだよ」

悲しそうにそうつぶやいた。

ガリン「そんなの関係ないだろ」

シノブ「あるんだよ。争いを起こすような人がギルドにいたらいやでしょ…」

俺がそんなことはないっと言おうとしたら…

クロウ「そういや、絶」

絶「ん?」

クロウ「前の決着まだだったな」

後ろでどうでも良い話が始まった。

絶「バカ、お前の負けだったろ」

クロウ「はぁ?ついてないだろ」

絶「もう一度敗北を教えてやろうか?クロウさん」

クロウ「おい、ついて来い。殺してやる」

絶「上等だ」

そう言って二人は決闘の申請をし始める。

小坂「たまには僕もやろうかな」

美羽「なら、私も」

俺のギルドメンバーは決闘場に入っていった。

ガリン「こんなギルドだ。今更一人争い起こす奴いても変わらないんだよ」

シノブ「そうみたいだね…」

なんだか、明るい声に変わった。

ガリン「もう一度聞く。闇を殺す闇[神滅]に入らないか?」

シノブ「喜んで」

シノブの加入手続きをして俺たちも決闘場で戦った。


全員でやった結果。

初めに絶を皆で袋にしてその後、美羽、小坂、シノブ、ガリンっと順番に倒れていった。

最後に残ったのは以外にもクロウだった。

長きに渡った。天使編も終了。

この話は実際にあったことを基にして作られています(戦闘は作者のオリジナル)。ギルド同士の争いや潰しあいがあったということを再認識してもらいたいです。

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