これから!
あれから、2週間[神滅]はレベル上げに専念した。
絶には、みんなの手伝いをしてもらった。
その結果、みんなは強くなった。
小坂『マスター、みんな、強くなりましたね』
ガリン『あぁ、この勢力なら、がんばればギルドとわたりあえるかもな』
小坂の言葉に受け答えする。
(まぁ、小さいギルドならつぶせるだろ)
絶『ガリン、うそはよせ。この勢力でつぶせるのは小さいギルドだけじゃないのか?』
さすが絶だ。わかっていらしゃる。
美羽『それで、結構強くなったけど。これからどうするの?』
美羽は冷静に聞いてくる。
ガリン『あぁ、それだが・・・』
(何も考えてないなんていえない・・・)
美羽『何も考えてないのかな?』
(『はい。そうです』なんていえない・・・)
ガリン『それが・・・。闇ギルドを見つからない』
何とか言い逃れようとする俺。
全員『『『・・・』』』
ガリン『だって、そんなギルドが見つかることが珍しいことだし・・・』
弱気になっていく・・・。
美羽『まぁ、そんなことだと思って、私が情報を持ってきたよ』
美羽はまるで俺が何もできないことがわかってたかのように言った。
ガリン『その情報は?』
美羽『クロウのことはもちろん覚えてるよね?』
絶『クロウがどうかしたのか?』
(クロウって言ったら。美羽と絶の知り合いだな)
美羽『クロウは[神の判断]の後、他のギルドに入ったんだけど。そのギルドでは初心者をこき使ったりしているらしいの。それで、脱退して私たちに協力を求めてるの』
クロウの事情を話す美羽。
ガリン『じゃ、そのギルドに戦線布告でもしますか・・。とりあえずギルド名とギルドマスターの名前を教えてくれ』
美羽『それと、クロウが[神滅]に入りたいって言ってるの・・・』
ガリン『おkおk。今度入れてあげて』
小坂『マスター。そんなに軽く入れていいの!?』
小坂が俺の発言を嫌ったのか言い出した。
ガリン『別にクロウだしいいんじゃない?』
美羽『じゃ、今度ギルド加入させとくね。後、ギルド名とギルドマスターの名前だけど・・・』
(ギルド名は[イーグル]、ギルドマスターが[海武]か・・・)
俺は[イーグル]のギルドH(ギルドHとは各ギルドに渡されるギルド専用のマップ。まぁ、ギルド員の家)前まで来た。
(ちょっと、話にいくか・・・)
ドアを蹴る。
ガリン「失礼します」
ドアがいきよい良く開けられるとともに見知らぬ人物が入ってきて驚く人が多い。
中は6個の椅子につき1個テーブルがある形だった。ギルドレベル(ギルド員の数などに比例)が低いのであまり広くない。
ギルド員「なんだお前!」
ドアの近くにいたギルド員が騒ぐ。
ガリン「俺の名前は[ガリン]ここを闇ギルドと見なして戦線布告しにきました」
ギルド員「何だテメー!」
ギルド員「なんならここで殺ってやろうか?」
ギルド員たちが騒ぐ。
ガリン「いいんですか?」
ギルド員「は?」
俺の発言に戸惑うギルド員。
ガリン「俺をここで追い返したら、取り返しのつかないことになるぞ」
ギルド員「何を言っているんだ?」
ガリン「このギルドが初心者に何をしていたか知らずに来たとでも?」
ギルド員「「「!?」」」
ギルド員が全員驚いた。
海武「何の騒ぎだ?」
奥の方から人をかきわけて俺の目の前に出てきたやつが聞いた。
ガリン「宣戦布告しに来ました」
海武「何?」
相手は険しい顔をする。
近くのやつとひそひそ話をする。
海武「なるほど、あなたたちの要求は何だ?」
ガリン「俺は宣戦布告をしに来たんですよ。ギルドVSギルドのね。そして、負けたギルドは消える。どうだ面白いだろ?」
海武「いいだろ。対戦はギルド戦争か?」
(聞き覚えのない言葉だな・・・)
ガリン「ギルド戦争って?」
海武「なんだ、知らないのか。最近導入されたものだ。ギルドVSギルドで戦い。相手のギルドマスターを倒した瞬間に勝利を決めるというゲーム。今までと違って1人につき4人までNPC(プレーヤーがいないキャラクター)の用兵を雇うことができるシステムになってる。そして、負けたギルドは強制解散することができる。両方のギルドが同意の下でだがな」
ガリン「へー、そんなもんができたのか。ならそれで戦って決めようぜ」
海武「わかった。日時は3日後でいいな?」
(三日後って言ったら日曜日か全員ログインしていると思うしいいか・・・)
ガリン「おk。わかったよ」
海武「交渉成立だな」
こうして俺は相手のギルドHから出て行った。
[イーグル]との決戦を約束をした[神滅]。
クロウが仲間に加わり新たな戦いが!?