勝者は俺だ!
俺は肩に6発の弾丸を打ち込まれた。
ライフが一気に3割になった。俺のもともとのライフが18900だから相当のダメージだ。
このゲームは同時攻撃は威力が上がるのは知っていたが・・・。
(ここまでのダメージになるのか!?)
ウィター「結構、タフだね。次はないよ」
一歩後ろに離れるウィター。
ガリン「あぁ・・・。もう一度、食らったら終わりだな」
立ち上がるとウィターの後ろっといっても遠いが・・・。絶がいた。ファイラと戦っている。
ウィター「余裕だな!」
俺の目の前で銃を構える。
その時・・・。俺は勝つための行動を思いつく。
(これは絶も協力しないと勝てないが・・・。奴なら!)
ゲームで目線なんて意味がないものだが・・・。絶と目線が合う。
俺は、仲間を信じることしかできない。
俺はすぐにキーボードに文字を叩く。全体チャットはボイスでできるが・・・。ギルドチャットはキーボードのみだ。
俺は作戦の内容を最低限を伝える。
絶『解った』
絶はファイラを相手にしながら返事を返した。
その間、ウィターは動かなかったのではない。銃弾を放つが俺が避けながらチャットをしていたのだ。
ウィター「どうした?怖くなったか?」
ガリン「いや、これからだよ」
俺は敵を見る。敵の銃弾の軌道を読む。
そして、すべて避けながら進む。
ウィター「!?」
ウィターは止まらない俺に驚き後ろに下がる。
そして、壁まで追い込む。
そこでウィターはリロードする。
素早いが俺はその隙に剣で切りかかる。
ウィター「かかった!」
ウィターは壁に向ってジャンプして壁を蹴り俺の後ろに着地する。
後ろから銃声がなり銃弾がくる。
ガリン「チェックメイト!お前の負けだ!」
俺は剣を2本とも横に・・・。ファイラのいる方に向って投げる。
回転をしながら放物線を描いてファイラに向っていく。
ウィター「どこに投げている?」
ファイラ「ウィター!避けろ!」
その時、俺に銃弾が3発当たったのと同時に、ウィターの腕に刀が刺さる。
ウィター「う、嘘・・・?」
遅れて、鞘も飛んでくる。
俺は武器をただ単に投げたので武器は手元に戻ってこない。
次の武器を装備しなければいけないが・・・。
武器を拾えばそれをそのまま装備し使うことが可能なのだ。
鞘がウィターにぶつかる。その時には俺のライフは残り1割りになった。
鞘と刀のダメージを受けたウィターは残り6割だ。
遠距離武器を使う奴は防御が低い。
俺は空中に舞う。左手で鞘をキャッチする。
ウィターは刀の刺さっていない腕を上げて、俺を狙う。
鞘を振り、銃を叩き落とす。
ウィター「な!?」
ウィターは銃を落として、驚く。
俺は腕に刺さっている刀を持ち思いっきり抜く!
刀のスキルはないが・・・。
ガリン「勝者は俺だ!」
刀と鞘の2刀流でウィターを攻撃する。
ウィターが武器を取り出してもすぐに俺が弾き落とす。
逃げようとしても俺が逃がさない!
ウィターのライフはどんどん減っていく。
ウィター「負けられない!英雄の名に敗北はいらない!」
ライフが残りわずかになった頃。ウィターは地面に転がっている銃を蹴り俺に当てる。
俺はわずかなダメージを受ける。問題はそんなことじゃない。
ウィターがその間に落ちている武器を拾って俺に向って撃つ。
同時に俺のとどめの一撃がウィターにとどめを刺した。
ガリン「英雄の片割れ・・・。お前に敗北を刻んだのが神滅だ!」
銃弾は俺の顔の横を通っていった。
ウィター「絶さんがついて行くのも解るような気がするよ」
俺はウィターに勝った。いや、俺達が勝ったのだ。