英雄の名を持った者
絶とファイラがあったシーンまで戻ります。
絶 side
俺は敵を見つめる。
ファイラは武器のナックルを構える。
ファイラ「一人で行かせて良いのか?」
絶「そう言って、追いに行った時にしとめるんだろ?」
ファイラ「わかってるじゃないか」
構えた拳で殴りに来る。
俺はそれを避ける。
スキル:抜刀-絶
風の刃を飛ばす。
ファイラはそれを拳で受け止める。
絶「ダメージ覚悟か」
ファイラは戦うセンスはすばらしい物だ・・・。
俺の顔面に奴の拳が入る。
俺はダメージを受けながら敵のライフを見る。
奴は8割残っている。対して俺は9割はある。
(やはり・・・。レベルの差か・・・)
ファイラ「レベルの差があるね・・・。悲しいものだ」
絶「お前に圧倒的な不利だな」
ファイラ「なら」
ヴァン「二人ならどうだ?」
その時、ファイラの後ろから大きくジャンプしたヴァンがいた。
奴が持つ大剣が俺を狙っている。
スキル:巨人狩り
巨人すら切り倒す力の技。
俺はとっさに判断する。これを避けるか・・・。それともあれを使うか・・・。
俺は避ける方に行った。
横に飛び縦に振る剣を避ける。
そこをファイラは狙っていた。
奴の拳が俺を狙っていた。
それを抜刀した刀で防ぐ。
スキル:暴走
ヴァンは自己強化スキルを発動する。
バーサーカであるヴァンは力とスピードを極限まで上げれる。
それが暴走。
MPはないはずのヴァンは大剣を横に振り俺を狙う。
絶「・・・」
俺は立ち上がり刀で大剣を受け止めた。
強い衝撃。
ライフが少し減る。
そして、大剣を刀で弾く。
ヴァン「な!?」
絶「お前ら二人でも俺には勝てないだろうな・・・」
刀を鞘に収める。
ファイラ「ヴァン!離れろ抜刀が来る!」
絶「もう・・・遅い!」
ヴァンは離れようとしていたが俺の抜刀の方が早い。
スキル:抜刀-絶牙
風の獣がヴァンを狙う。
ヴァン「ば、馬鹿な!絶以外に攻撃が!?」
ヴァンのライフの半分以上を獣が食い尽くす。
ヴァンのライフはすでに風前の灯火だ。
絶「ヴァン。まずはお前からだ!」
刀を両手で持ち。振り上げる。
ファイラの拳が攻撃を阻止させる。
ファイラ「ヴァン。引いて。そして、あの作戦をするよ」
ヴァンは驚いた顔をして、逃げていった。
絶「何を考えてるか知らないが。お前らは終わりだ!」
再び刀を鞘に収める。
ファイラが蹴る。それを後ろに避ける。
ファイラは何度も蹴りや殴ったりする。
それを後ろに避け続ける。
(いつか・・・。隙ができるはずだ!)
その時、ウィターのゼロ距離銃術がガリンを襲っているのを見た。