重いなら、俺も背負うよ
(さて・・・。土曜日か・・・)
俺は明日であろう決闘のことを考えていた。
今日は絶と俺しかログインしていない。
ガリン『暇だな~』
絶『前の友達とデートでもしたらどうです?』
絶はそんなことを言い出した。
ガリン『何?死にたい?』
今日はシノブもログインしていない。
絶『俺はこれから用事あるんでね~』
ガリン『へー』
(絶の様子がおかしいな)
絶『じゃ、チャットできないと思うよ』
そう言って会話は終わった。
(デートですか?ネットの中の彼女ですか!?)
注意:俺はものすごい勘違いをしていた。
俺は絶が行きそうな場所を探した。
まずはじめに行ったのは絶とであった場所だ・・・。
絶 side
(できれば、ガリンもログアウトしてくれれば良かったが・・・。しかたない。これから英雄を潰すか・・・)
[決闘場]
そこには・・・。
ウィター、ヴァン、ファイラの英雄の三人がそろっていた。
絶「久しいな」
ヴァン「あぁ、あんたはこのギルドから抜けた。今更何のつもりだ?」
ヴァンはアレからも俺の事をうらんでいる。
ファイラ「抜けたのは勝手ですが解散しろって事が気に食わない」
ファイラはギルドを解散させようとする俺のたくらみが気に食わないようだ。
ウィター「言いたいことは解るよ・・・。でも、このギルドを捨てたあなたに言われたくない!」
ウィターは自分達のやってることがどんなことかわかっている。だが、俺に言われるのが嫌なんだろう。
絶「あぁ、俺は英雄の名を捨てたよ。だけど、俺は英雄を解散させるべきだった。今からでも遅くないはずだ。俺がお前ら3人を倒して。英雄を潰す!」
ウィター「ギルド戦争だろ?他のメンバーはいないのか?」
絶「あいにく用事でね」
ウィター「私達をそんなになめてるなんてね・・・」
(なめてなんかいない・・・。ヴァンは大剣使いのバーサーカ。下手すれば3発で死ぬ。ファイラーはモンク。回避率は高く。スキルじゃなくプレイヤーのテクニックで戦う。ウィターはレンジャー。リボルバーの2丁拳銃は驚異的だ。連射力、威力、命中率。どれをとっても恐ろしい)
普通に考えて・・・1対3で勝てるはずがない。
(俺にはあの技がある・・・。一発しか放てないだろうが・・・。確実にライフの半分は削れる!)
絶「やってやるよ。三人まとめて潰してやるからよ」
ガリン「いやいやー。こんなことだろうと思ってたんだよ~」
そのとき。予想外の発言者が現れた。
絶「ガリンなんでここに!」
ウィター「この前の!?」
ガリン「馬鹿馬鹿しいな。俺にばれてなかったとでも?」
絶「これは俺の戦いだ」
ガリン「ギルド戦争ならギルドの問題だ」
絶「引け、お前みたいな即席のレベルじゃこいつらに勝てない」
俺は少しイライラしていた。
ガリン「なら、お前一人で勝てるもんでもないだろ?」
絶「もう一度言う。引け!」
俺は怒鳴った。
ガリン「さて、俺が絶の入ってるギルドのマスターだ。よろしく」
ヴァン「そうか、あんたか・・・。あんたが絶を奪ったのか!?」
絶「違う、つい最近入ったんだ!」
ガリン「そんなこと、どうでもいいだろ?」
ヴァン「どうでも良いだと?俺達がそのことでどれだけ傷ついたか!」
絶「ガリン挑発するな!」
ガリン「絶、答えろ!戦うのか、逃げるのか!お前は一人じゃない。美羽、クロウ、小坂そして俺がいるんだろうが!お前は何様だ!一人で背負って。戦うなら呼べ!」
絶「・・・」
(俺は何でも背負いすぎた・・・。だから、捨てたんだ・・・。何時までたっても同じ・・・。変わらない。)
絶「戦う。一緒に戦ってくれ!」
ファイラー「良い仲間に合えましたね。絶」
ウィター「でも、ここで終わりだよ」
ヴァン「英雄に喧嘩を売るのが悪かったな[神滅]。俺達が正義だ!」
ガリン「行くぞ!」
ギルド戦争申請をガリンが済ませる。
両方ともonだった。
そのとき。チャット欄に
お知らせ{ギルド戦争が始まりました。[神滅]VS[英雄]}
そんなことが流れた。
闇同士の戦い。光の下、生き残るのは?