止まることは終わりを意味する
シノブがログアウトする時間になったので別れた。
シノブ「今日はありがとう。楽しかったよ」
ガリン「そうか、それは良かった」
シノブ「また一緒に遊ぼうね」
そういい残してシノブがログアウトした。
ガリン『さて、絶。聞きたいことがある』
絶『こっちもある。それにお前が言いたいことはわかっている』
美羽『なになに?』
クロウ『静かに聴いてよう』
美羽が興味津々に聞いてきたがクロウが落ち着かせた。
ガリン『俺から言わせてもらう。ウィターって何もんだ?』
絶『俺がいたギルド[英雄]のギルド員だ』
ガリン『英雄ってギルド名か』
英雄や勇者にあこがれた人がギルド名に使う人がよくいる。
絶『ギルド名でもあり奴らの2つ名って言っても良い。あいつらの目的は人を救うこと。基本的に瀕死の人を救ったり。困ってる奴の手伝いをしていたな』
ガリン『だが、おかしいだろ?』
絶『気づいていたか』
ガリン『当たり前だ。蘇生させるのにわざわざ高価なアイテムを使う必要がない』
そう、俺が持っていた蘇生草は店で110で買える物だ。代わりにライフを50で復活させるものだ。
リブイブポーションは6000もかかる代わりにライフもSPも半分回復する。
絶『実話お前らの話は聞こえていたよ。リブイブポーションを使って代金請求。まぁ、確かにたくさんの人を救うなら資金も必要だから失った分を取る。筋は通ってる。おかしいのが』
ガリン『蘇生アイテムに使ってるリブイブポーションだろ?遠まわしに言わなくても良いぞ』
絶『すまない。リブイブポーションは店で買えば6000で確かにおかしなとこは無い』
そう、表向きにはおかしいとこはどこにも無い。
ガリン『だが、リブイブポーションは作れば3000くらいですむんだろ?』
絶『そうだ、作るのに失敗して材料がなくなっても2回に1回成功すればいい』
ガリン『成功が50%以上なら確実に儲かる。そんなシステムなんだろ?』
絶『あぁ、そうだろう。俺のいた時は蘇生草で無料で助けていた』
ガリン『救われた人は救ってもらったのにもんくはいえない。だから、お金を払う』
絶『それが目的だろうな・・・』
ガリン『奴らは闇か?』
絶『たぶん、表ではそれしかしていないが裏では他のこともたくさんしてるだろうな・・・』
ガリン『どうするんだ?』
絶『なぜ、俺に聞く?』
ガリン『あのギルドの戦力を俺は知らない。だから、聞いた』
絶『・・・。あのギルドのメンバーは3名。多分全員180くらいだと思う』
戦力として、俺達が上か・・・。
絶『今回のこの件は俺に任せてくれないか?』
いきなりそんなことを聞いてきた。
ガリン『さっきは「なぜ、俺に聞く?」なんていってたのにどうした?』
絶『俺のいたギルドなんだから俺の手で最後にしてやるんだ・・・』
ガリン『全員の意見を俺は聞きたい』
美羽『別に良いんじゃない?』
クロウ『作戦を考えるのはガリンでそれ以外は絶って事ならいいよ』
小坂『特に何も無いです』
クロウの奴、俺に何か期待でもしてるのか?
ガリン『だそうだ。それでいいか?』
絶『あぁ、それで良い。早速交渉してくる』
・・・。
クロウ<良いのか?行動して、あなたは悩んでいたんだろ?>ガリン
ガリン<いいんだ。もう、後戻りはしたくない>クロウ
クロウ<解った>ガリン
その後、一人で少し狩りをしてると・・・。
絶『次の日曜日の15時からだ』
クロウ『危なかった。土曜日は用事がある』
美羽『私もだよ~』
小坂『土曜日は部活が遅くまであるので自分も無理でしたね』
ガリン『みんな参加か、これなら余裕だな』
絶『あぁ。ただし、条件として、ギルド戦争で負けたらギルドを解散っとこの戦いを公開することらしい・・・』
ガリン『この戦いをやったらマジで後戻りできなくなるな』
(今止まればまだ間に合う・・・。いや・・・。第二・第三のシノブを作るわけには行かない・・・。俺達は進むしかないんだ・・・)
俺も覚悟しなければいけない。
闇に生きるものが光を浴びその姿を見せる時、一体何が起こるのか・・・。この時は全く想像もしていなかった。