英雄登場
俺は自分で自分にダメージ与えた。
シノブ「何やってるの!?」
ガリン「俺の限界はライフが一定以下じゃないと使えないんでな」
俺は武器をしまい。新たな武器を出す。
ドラグーン。この武器は180レベルで使える双剣。今までは2つの武器を装備していたが。ドラグーンは1つで双剣なのだ。
ドラグーンの能力としてライフが30%未満の時のみ自分のステータス強化と炎と氷属性の攻撃がつく。
ガリン「さぁ、見とけよ。俺の本気を」
駆け出す。
敵が集まり俺を囲む。
スキル:獄炎
剣を地面に刺し。地面から炎が出てくる。
ライフが30%未満の時にしか使えない大技の1つだ。
この技の攻撃範囲の敵はじわじわとライフが減っていく。
地面に刺した剣を抜き。
後ろの敵を切る。
その瞬間に他の敵が襲い掛かってきた。
スキル:回転
俺はくるりと回転してその時に敵を切り刻む。
炎と氷の攻撃を受け敵は倒れていった。
わずかな時間で半分の敵が死んだ。
シノブ「すごい・・・」
俺が駆け出した反対の方から敵の集団が迫ってくる。
そのときにはシノブのライフは残りわずかだった。
敵の集団の中に飛び込む。
スキル:炎舞
炎と剣が舞う。
チビデビルが攻撃の隙間を通って俺に攻撃をする。
俺は反応して避けるが間に合わず残りわずかなライフを削られてしまった。
(残り5%か・・・。ここからは攻撃を受けてられないな)
大技とダメージで俺のライフも終わりかけている。
俺はスキルを発動せずにひたすらにモンスターを切り続けた。
シノブのライフが無くなり。瀕死状態になった。
瀕死状態の時30秒以内に蘇生しないと死亡する。
残り時間は30秒。
シノブ「ガリン!がんばれ!」
斬り続ける俺を応援するシノブ。
この時、解った。
俺が少し移動すれば・・・。
敵が1直線に並ぶことが。
俺の唯一の直線の範囲攻撃、煉獄で終わる。
そう確信した。
残り25秒。
俺が移動する。
敵が俺を追って来る。
敵が直線に並ぶ。
残り20秒。
スキル:煉獄
真っ赤に燃える二つの剣で戦闘にいた毒蛇を切りつけ剣の炎が後ろの敵を燃やし尽くす。
残り18秒。
後はシノブの近くに行って蘇生アイテムを使えば。
シノブの方に振り向き。
駆け出す。
シノブ「まだ1体生き残ってるよ!」
シノブの発言がすべてをくるわせる。
後ろにチビデビルが生き残っていた。
(この距離じゃ投剣では届かない!?)
チビデビルに近づき
スキル:投剣
剣が刺さりチビデビルは消えた。
俺は走ってシノブのそばに行き蘇生アイテムの蘇生草を使う。
(間に合ったのか・・・)
シノブ「ありがとう」
シノブは復活していた。
ガリン「危ないかった・・・」
何とか救えた。見てみると。
シノブの隣に誰かいた。
(ここから「」が全体チャットに変わります。読みにくくてすいません)
ウィター「蘇生してやったんだ。蘇生アイテムの代金を払え。リブイブポーションだから6000だ」
隣にいた奴はウィターと名前でそんなことを言い出した。
シノブ「え・・・」
ガリン「蘇生させたのはお前じゃない。俺だ。チャット欄の知らせを見てろよ」
蘇生アイテムを使ってキャラを生き返らせたらチャット欄に知らせで報告があるのだ。
ウィター「その様だな。失礼した」
ガリン「何もんなんだ。あんた」
俺は唐突に聞いた。
ウィター「俺は180レベルのレンジャーのウィター。英雄だ」
(英雄?何だそれは・・・)
ウィター「助けがほしいなら呼べばいい」
そう言って去ろうとする。
絶「ガリン発見~」
気楽な奴が登場した・・・。
ガリン「お前ら本当に探してたのかよ・・・」
絶「当たり前だ。楽しそうなんだからよ」
シノブ「え?え・・・?」
シノブはこの状況に全く着いてこれてない。
ウィター「絶さん・・・」
絶「ん?・・・お前は・・・」
絶の気楽な感じがなくなった。
ウィターと知り合いなのか?
絶「すまん。場所を変えよう」
ウィター「えぇ。良いでしょう。お互い良いたいことがあるんですからね」
そう言って絶とウィターはいなくなった。
(「」がパーティチャットに戻ります)
シノブ「絶って人知り合い?」
ガリン「あぁ、俺のギルドのな」
シノブ「そうなんだ・・・。そういえばギルドってなんて名前なの?私は[両翼の天使]って言うんだ」
(天使か・・・。また、すごい名前だな・・・。それに俺のギルドの名前はいえないな・・・)
ガリン「そうなのか。残念だが俺のギルドのマスターが有名になりたくないとかで他人にギルド名を教えるなって言われててな」
シノブは少し残念そうな顔をして。
シノブ「変わった。マスターだね」
苦笑しながら言った。
(変わったマスターか・・・)
その後、敵に囲まれることも無く。シノブと一緒に狩りや雑談を楽しんだ。
こんな日々が続き・・・。闇ギルドの事も忘れたいと思った・・・。
パーティチャットの枠を少し考えときます^^;