救える命を見捨てたくない
とりあえず俺たちは[魔王城周辺]で狩ることにした。
[魔王城周辺]
このあたりにはチビデビルと毒蛇がいる。
シノブ「大丈夫かな・・・」
ガリン「まぁ、適正レベルだしいけるだろう」
俺の考えの甘さに俺は気づいていなかった。
シノブは小太刀を持つ。
ガリン「攻撃は任せろ」
シノブ「かっこいいこといって簡単に死なないでね」
シノブの前に出る。
近くにいたチビデビルが持っている槍を俺に向って刺す。
俺はそれを飛んでかわす。
シノブは横に飛び敵の横に行く。
スキル:投剣
スキル:クナイ投げ
剣とクナイが刺さり敵は消えた。
シノブ「やっぱ、そっちの方が威力高いね」
ガリン「当たり前だ。双剣使いだぞ」
少し笑いながら言った。
シノブ「これはちょっとね・・・」
ガリン「モンスター、出すぎだろ・・・」
モンスターを1体倒して、あたりを見渡すと・・・。
モンスターに囲まれていた。
シノブ「これは危ないかもね」
ガリン「まぁ、その時はその時で!」
言い終わると同時に俺は駆け出した。
スキル:炎刀
刀に炎をまとわせる。
スキル:炎斬
炎の剣を振ると複数の敵にダメージが当たる。
シノブ「やるねー」
スキル:手裏剣
シノブが無数の手裏剣を投げる。
手裏剣があたった敵にダメージが出る。
俺の炎斬とシノブの手裏剣で敵は倒れたが・・・。
ガリン「なぁ、数減ってるか?」
シノブ「増えてるような気がするね」
少しあせっている・・・。この場所がこんなにも敵が出るなんて・・・。
ガリン「危なくなったら俺を置いてワープなり逃げるなりしろ」
シノブ「卑怯だよ・・・。悪人とか自分のこと言ってそんなこと言うなんて・・・。逃げ出しにくいよ」
ガリン「だから、俺は悪人なんだよ」
俺は少し笑った。
スキル:炎舞
俺は炎と一緒に舞う。
スキル:手裏剣
シノブは必死に手裏剣を投げる。
その時、毒蛇が俺の右側から襲ってきた。
俺は気づいた。そして、もうひとつ真実にも気づいた。
(間に合わない・・・)
俺は今行動ができないから避けることはできない。
シノブはスキルは発動が終わってるがすぐにスキルは発動できない。
間に合わない・・・。
毒蛇の攻撃は確実に毒になる。解毒薬が無いためこの場で毒になると絶対に倒れる。
俺は動けるようになるがもう毒蛇の攻撃が来る。
その時後ろから押された。
ガリン「な!?」
シノブが押したのだ。
シノブ「まだ、倒れるわけにはいかないでしょ?」
シノブが毒蛇に噛まれる。
(!?。同じだ・・・。あの時っと・・・。[神の判断]と戦った時と何も変わっていない・・・)
その時、この場を打開する策が思いつく。
(シノブの状態は猛毒でワープもできない。俺は解毒を持っていない。なら、俺はシノブが倒れてすぐに蘇生させる)
これはゲームだ死んでもやり直せる。なら、今度は俺が救えばいい。
蘇生条件として、蘇生アイテムと戦闘状態じゃないこと。
戦闘状態とは俺を標的とする敵がいることだ。
だから、俺は・・・。
ガリン「シノブ、少し待ってろ。ここにいる敵を全滅させるからよ」
シノブ「無理だよ・・・。倒れたってやり直せるんだから逃げなよ」
俺は返事をしなかった。
そして、俺は俺の腹を俺の持つ剣で斬った。