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何処から手を付けるか?

ギンガたちが動くにも何処から手を付けるか?手掛かりはなく、星の世界は広い。しかも仲間は壊滅状態(これはいずれ書くつもりです)。書き起こすのも結構大変ですが、頑張ります。

8.何処から手を付けるか?

 

 「スター・マインド同士は話をしたことは無いんだろうな?」。

 「絶対ないとは言い切れないわよ。可能性は二つ。宿る星を探しているスター・マインドが、たまたますでに宿った星がある星系に到達した場合。そして、宿った星同士が永い時を経てたまたま接近した場合。後者の場合はそのまま星系内に二つのスター・マインドが存在する可能性もあるわね」。


 「どうなるんだ?」。

 「さあ?全く口を利かないのか、それともおしゃべりばかりするのか、想像できないわ」。

 「興味ある話だけどなぁ」。


 こうした他愛もない話をしていること自体が、スター・マインドとして稀有な状態であることを意識することもなく、イリーゼとギンガがおしゃべりをしているとファミリーから報告が入る。


 今回はファザーが説明を始める。

 『観測と調査が終わりました』。

 「どうだった?」。


 『まず、魔力波、光速で飛来するマジュ粒子を仮に命名しました、の生成元は星海連合内に7カ所と推定されます。これには 惑星 cn-207865-4も含まれます。連合域外近辺では9カ所です』。

 「多いのか少ないのか判らないな。域内の残り6カ所は加盟星系か?」。

 『生命体の居住星系はありません。ただし、星系 we-400725が含まれます」。

 「ん?ああ、マジュ粒子が初めて検出された星系か。といことはこれから生命が生まれてくるのか。今回の件とは別にでも行ってみる価値がありそうだな」。

 「比較的若いスター・マインドの姉様がいらっしゃるということですね」。

 「その可能性がある、と言うことだが、たぶんいるな」。


 続いてブラザーが報告する。

 『ギンガの指示により好戦的ないし支配的でかつ技術力が高い星系も抽出しました。連合内には3星系

、既知の未加盟国家は23系抽出しました。ただ・・・』。

 「どうした、ブラザー?AIが言い淀むとはな。問題があるのか」。

 『最も該当しそうな対象として、ヴィオネロン帝国が該当します』。

 「なるほど。納得だな」。


 「ヴィオネロン帝国?」。

 イリーゼの質問だ。

 「星海連合の比較的近くにある、かなりの規模の星間国家だ。少なくとも20の星系を支配している。奴隷制も認める、というか主星系以外は全部奴隷化している国だ。技術も高く、いつも戦争を周りに仕掛けている連中だ」。

 「クラインみたいな人が出ると危険なのですね?」。

 「そうだな。自滅するならまだしもそれでは済まない可能性が高いしな」。


 「うかつに近づけばそれだけで戦争だ。探知装置開発はマジで緊急課題だな」。 


 

 最後にシスターの報告。

 『星海連合域内の遺跡情報をまとめておきました。確定情報は15件。推定情報は79件です』。

 「最近10年程度の調査状況は?」。

 『7カ月前に es-972301-6の調査が行われたのみです』。

 「調査したのはどこだ?」。

 『ラクエンド星系国家です。ちなみに調査隊はまもなく帰還の予定です』。

 「駐在特務保安官ギャラクシー・コマンダーはいるか?」。

 『B-0005360004ラーノです』。

 「Gノービスから上がったばかりの子か?コールしてみてくれ」。


 通信用VS(Virtual Screen)を展開すると、ヒューマン系の女性が写る。めちゃくちゃ緊張しているようだ。


 「やあ、ラーノ。いつも言っているが、過度の緊張は任務に影響しかねないぞ」。

 「無茶言わないでください。最高のコマンダーから声を掛けられる側の身にもなってください」。

 「コマンダーとしては対等なんだがなぁ。まあ良い。今日は情報共有だ。留意しておいて欲しいことがあるんだ」。

 「はい」。


 ギンガは、イーヴィル・ダストと【リセットの意思】、およびそのもたらす影響に関して簡潔に説明し、関連報告資料の閲覧権を渡した。


 「魔帝の乱の真相の一端がこれですか」。

 溜息と共に聞こえたこの発言に、ギンガが反応する。

 「魔帝の乱?クラインの事件はそう呼ばれているのか?」。

 「ええ。あれだけの大事件ですからね。私たち、ギャラクシー・コマンダーの活動に支障も出るほどに」。


 「クラインは逝った。近々発表されるだろう。しかし、狂気に走った原因は現状では明らかにできない。不明点が多すぎる。特に回避する方法がわからないし、そのトラップがどこにあるかもわからない」。

 「それが、【リセットの意思】」。

 「そうだ」。


 「そのリスクは、滅びた文明の近辺に存在する可能性がある。だから、」。

 「es-972301-6調査団に留意せよ、という訳ですね」。

 「その通りだ」。

 「了解しました」。

 「連絡は、先程のキーコードでいつでも可能だ。私の手が離せない場合はファミリーが対応する」。


 「ラーノからの連絡はもちろんラクエンド星系の情報は最優先で頼む」。

 『『『『了解』』』』。



 状況を分析したが、以上の情報以外には何も出てこない。ギンガたちは、マジュ粒子が最初に検出された星系 we-400725に向かうことにした。

よろしければ、ブクマ・不応化をお願いします。

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