決意
何とかヤマ場を書きたいんですが・・・。筆力が・・・。
頑張ります。
43.決意
ギンガの質問に対してファミリーの出した回答はとんでもない値だった。通常エネルギーとして使えば惑星そのものを破壊可能なエネルギー量である。
「まず、これだけのマジュ粒子を生成することは無理だ。スター・マインドの協力が欠かせない」。
そこにファザーが問題を提起する。
『仮に協力を得たとして、マジュ粒子をどうやって蓄積するのですか?』。
「マジュ粒子でストレージつくって溜めこむかな」。
続いてブラザーの素朴な疑問。
『溜めこめたとして、どうやって移動するんですか?それだけのエネルギー集積の放射熱にアークフェニックスは耐えられませんよ』。
とどめはシスター。
『フュージョン体で運ぶというのでしょうが、超光速飛行はできるのですか?』。
「むうう」。
ギンガは呻くしかなかった。
『イリーゼの意見もお聞きしたいのですが?』。
ファザーの追い打ち。
イリーゼを呼んで状況を説明し意見を求める。
「そうですね。現状での私とギンガのフュージョン体では、マジュ粒子の蓄積は何とか可能ですが・・、それを抱えて移動するのは無理ですね」。
「・・・」。
はっきり言われて苦悩の表情のギンガ。わかってはいるが・・・、と顔に書いてある。
『それでもあなたはそのラクエンドの人たちを救いたいのよね?』。
「同胞ですから」。
『正確にはあなたはもう同じ生命体ではないのよ』。
「そんなことは関係ありません。生命であることは同じです」。
苦笑のような表情を浮かべたカラルが提案したのは、
『一つ方法があるわ。今のあなたのフュージョン体の容量を増やせばよいのよ』。
「???」。
そんなことできるのか?ということで混乱するギンガ。
『難しいことじゃないわ。もう一人のスター・マインドと三人でフュージョンすればよいのよ』。
仰天するギンガ。
「?!。・・そんなことできるんですか?しかも、誰と?」。
その疑問に答えるのは、何とイリーゼ。しかも極めて冷静に。
「三人フュージョンに問題はないわね。ギンガのエネルギーキャパシティはとんでもなく大きいから。あと、誰かって?決まってるでしょ。すでに宿っているスター・マインドは動けない。あなたとフュージョンするためには気の修行を納めたものでなければダメ。答えは簡単でしょ。新たなスター・マインドが誕生するのよ」。
「何だって?!」。
ビックリの連続のギンガ。
「まだ生まれてそんなに経っていないぞ!」。
『生まれてからの時間は関係ないわ。私なんか、生まれて数ミリ秒でスター・マインドになったわよ。それだけのエネルギー量が渦巻いていたからね』。
またまたとんでもないことを言っているリュミエル母さん。
「イリーゼのようなスター・マインドに融合進化には肉体となるような生命体が必要なのではないのか?」。
『それは正しい認識ではないわ。クルルとも話したの。イリーゼの場合精霊姫としては普通に誕生させた。その後でギンガに宿らせる必要が生じ、精霊姫と同様のエネルギーを持った精霊獣と融合進化させたの。』。
カラルが引き継いで続ける。
『そういうことも想定して、精霊姫を生み出す時に一人のスター・マインドから一人の精霊姫を生み、六人揃えた、ということよ』。
『『『『そして、予想通り、いえ予想以上にこの娘たちは成長したわ』』』』。
スター・マインド四姉妹が口を揃える。
最後にイリーゼが、
「新しい、私の姉妹は私にない四属性を使いこなす。ギンガ、わかりますよね」。
「・・超光速飛行ができる・・」。
頷くスター・マインドたち。
最後の決断を問うリュミエルたちスターマインド。
『やるのね。解っていると思うけど【リセットの意思】が発動したということは、ラクエンドにジャアクが現れたということよ。それが何かはまだわかっていない。でも消去しなければいけないとイーヴィル・ダストが判断するほど危険なものよ』。
ギンガは答える。
「それでも救う。そのために私たちは存在する。ギャラクシー・コマンダーとしての私も、スター・マインドのパートナーとしての私も」。
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