ネットワーク構築 1
今回は短くなってしまいました。区切りの良い様にしています。
33.ネットワーク構築 1
なんとなく目標が見えてきた。精霊姫たちにも説明すると、これが大興奮。自分たちがネットワークの根幹になると知って、テンションMAXを突き抜けた。
そこから、パワーアップどころでなく覚醒のための修行に熱が入る。
精霊姫 2+2+2 から、精霊姫 3+3 へ。そして六人で1000手を繋いでサークルを構成し六属性コントロールの実現。イリーゼもそうだったが、精霊姫というのは全員ものすごく前向きである。
集中しての修行(特訓とも言う)によって、六精霊姫のパワーは格段に上がっていた。少しずつ属性マジュ粒子(次元、時間、重力、空間、光、闇)も生成・蓄積が可能になってきた。量が確保できるようになったことで、保管方法の実用化にファミリーが成功。マジュ粒子ネットワークの根幹である属性マジュ粒子の確保に目途が立った。
ここまで計画実現が見えてきたので、またまたクルルのお宅訪問となった。
いつものように衛星の陰にディメンジョンアウト。
すぐにクルルのメカ体が起動する。
そして、六精霊姫に気付く。
『まあ、新しい精霊姫たちね』。
「「「「「「はい!」」」」」」。
早速自己紹介を兼ねたおしゃべりが始まる。イリーゼがお茶を淹れているから、しばらく口を挟まないほうがよいだろう。
ギンガは惑星クルルを眺める。人族と魔族はどうなったのだろうか?競争意識を前向きにエンジンとしてス目られれば、星海連合への加盟も遠くないだろう。スター・マインドの子らが連合に加入したという記録は無い。スター・マインドの子らの文化と、そうでない自然発生型生命体の文化が交わった時何が起こるのか?それもまた楽しみだ。
自己紹介が終わり、お茶会のセッティングも完了した。
クルルが堰を切ったように話し出す。
『記憶から隠されていた属性は思い出したわ。その属性の精霊姫はいないからすぐには生成できないけど、この娘たちの作った属性マジュ粒子は大丈夫、操作できるわ』。
蓄積中の次元、時間、空間、念のために重力属性マジュ粒子を一部提供し、ネットワークセントラルの方向を確定させる。まだ、衛星は設置していないので、バックアップ用のウィルスターの方向をロックする。
『やってみるわね』。
すぐに、ウィルスターのファミリーバックアップ機能であるチルドレンからシスターに受信確認が来る。
『受信確認しました。疎通完了です』。
シスターから報告が上がる。
「「「「「「「おー!」」」」」」」。
イリーゼと六精霊姫から歓声と拍手が上がる。
『これで、リュミエル姉様や他のスター・マインドたちといつでもお話しできるようになるのね?素晴らしいわぁ!』。
「母様、ちょっと待ってくださいね。この後、ルオーブ姉様、ルエーニ姉様、そして六連星系と周りますからコンタクトできるようになります」。
「んーー」。
イリーゼの説明に感極まって、クルルはイリーゼに抱き着く。
「すぐに行って欲しいところだけど、この娘たちがいるからもう少しゆっくりしていってね」。
お話しできるようになるのも素晴らしいが、face to face の会話も大事である。
だが、スター・マインドの世界は大きく変わろうとしていた。
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