なん……だと?
「あ、やっと来た。」
何食わぬ顔でそう言った。
「セーブクリスタルに爆弾を仕掛けたな!」
「あれはセーブクリスタルじゃないよ。唯の罠。
勝手にセーブクリスタルと思い込んだ君が悪い。」
性格が悪い。
「覚悟は良いな?俺は出来てる。」
「いやいや、俺の勝ちだよ。」
玉座でにやけ顔を浮かべてそう言った。
「何を馬鹿なあぁぁぁぁ!」
腹が痛い。
「買ったポーション、実は腐ってたんだよね。」
「なんの!この流星装備があれば…何だこれは?」
装備が檜の棒に変わる。
「実はその装備、最初から檜の棒なんだよ。それをこちらで数値弄って流星装備に見せてただけ。」
「まだ……俺にはレベルが…」
レベルが下がっていく。
「倒したモンスターは皆この領域の幻影。レベルが上がるわけがない。」
なん…だと?
「そして、君のラスボス装備と、巻き上げた金は私の元に。
装備はお金で強化済。MPHP回復アイテムはタップリ。
さぁ、正々堂々、精々足掻いて下さい。」
ラスボス装備を装備した黒幕が笑った。
レベル減少、初期装備、腹は痛いし相手は超強化状態。
どう勝てと?
お仕舞です。
今日は更にもう一作二作後ほど投稿します。
良ければそちらもご覧ください。
そして、評価を下さい。
流石になろうラジオ大賞応募作の大半が評価0だと哀しいです。