罪のわからない罪人もいるんです。
「昨年の第1号で、お知らせしていた魔力根鑑定が初めて我が国で実地試験を行いました。名乗りを挙げて鑑定を受けたのは、鑑定できる日を指折り数えて待っていたと言う、国王陛下と王族の皆様(廃嫡済みの王子殿下込み)で行われました、同じ形の魔力根が見受けられれば成功となります。結果が出るまでに時間が掛かりますが、魔力根鑑定を国民全てが受けれる日は近いはずです。」
「魔力根鑑定とは、人それぞれ違う形と考えられていた魔力根は実は!家族や一族で形が同じものが混じると、隣国での研究結果が出ており、応用すれば離ればなれに育った家族でも、さがしだせるのではと国王陛下の指揮のもと貴族院内の魔力研究所が行っております。」
「所長!じゃないパパ!」
「!、っう、不可抗力だ!」
「パパ、そんな事言ってられません!」
「何だ!」
「陛下と元殿下の魔力根が合いません!」
「パパ!陛下とは一致しませんが、サンプルの側妃様と殿下は一致しました!陛下と殿下は一致しませんが、サンプルの一つと一致しました!」
「わかった、次は姫様方と陛下だ!」
「「はい、パパ!」」
「パパって言うな!」
「1ヶ月は我慢していただかなくては…」
「仕方ないだろ!国王陛下が心を砕く実験だぞ!休めるか!」
「わかってますよ~だから大人しく罰を受けてください!」
「パパ!陛下と姫様方は一致しました!」
「パパ、やはり元殿下だけ一致しません!」
「あぁ~やっぱりな…しょうがない国王陛下に報告してくる…。」
「パパ!間違えてます!パパ王陛下ですよ!」
「わかってる!」
~~王宮内、国王自室~~
「王妃よ、そろそろこの罰則を変えたいのだが…」
「なんの罰です?。」
「パパ王陛下!、魔力研究所の所長が謁見を求めております!」
「パパと臣下達に呼ばせるの辞めて欲しい!」
「陛下が言ったんですわよ、私が三の姫を妊娠中に!そろそろ息子にパパと呼ばれたいと言うから、そのようにお義母様と決めたんですわ。」
「それは…アヤマッタ…。」
「何ですって!聞こえませんわ!挙げ句の果てには男の子産んであげるなんていい放つ子爵令嬢を側妃にするわ!、側妃になって、王宮内の決まりをペラペラと外部に漏らすし王の側妃になったのに愛人囲って、陛下の子供かわからない王子を産んだ!頭の悪くて、ユルい女に引っかかるのが私の夫だなんて…」
「王妃様、お腹の王子様に障ります…。」
「パパ王陛下、そろそろ謁見の間にお願いします。」
「あぁ…わかった、王妃よ行ってくる。」
~謁見室前~
「なあ、メイド長よ息子を欲しがるのは駄目だったか?」
「いいえ、パパ王陛下が悪いだけです陛下のお母様…前王妃様もよく仰っていましたでしょ、ひまわりが欲しいのに朝顔の種を撒くからひまわりが出来ないんだと…。」
「多くの殿方は…女性が悪いとよく言いますが…私は殿方が悪いと思っています。」
「…王妃に付いていてくれ…将軍と騎士団長を謁見室に来るよう手配してくれ。」
「畏まりました。」