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神殺しの剣―キリヤード―  作者: からあげ丸・イッシ
第三章~天然都市・ファンノン~
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通路

第70回!


今日ついにファンノンへとたどり着く。

部屋に戻った僕は昨日買い置きして置いた食事を取り、仕度の準備を始める。

まだ出発するまでに時間があるし、お風呂に入るのも良いかもしれない。


僕は、お風呂に向かうことにした。

部屋のドアを開け、お風呂場へ向かう。


「えっと、1階だったかな…?」


そうつぶやき、そちらへと向かう。


ふと…。

僕はクラサ達の部屋の前で足を止めた。


まだ寝ているのだろうか。

昨日は徹夜だったから寝ていたい気持ちは分かる。


すると、部屋のドアが開いた。


「あ…」


出てきたのは、クラサだった。


「お、おはよう」


まさか出てくるとは思わなくて、少しドキドキとしながら答える。


「あ、はい、おはようございます」


あちらもびっくりしたようで、少し硬い表情だった。


「何処か行くの?」


僕は心情を悟られないように話を続けた。


「あ…お風呂に行こうかと…ユウタは?」


「僕もお風呂」


その言葉を聞いたクラサは


「奇遇ですね」


と、微笑んだ。


「そうだね」


僕はそれにつられるように微笑んでしまった。


僕たちは揃ってお風呂場へと向かう。


「そういえば、二人は?」


僕は二人がどうしているか気になる質問してみた。


「はい、ヒリナは寝ていますね。ウィーネは早く起きたみたいで、お散歩だと思います」


「いつも通りだね」


「そうですね、いつも通りです」


ふふっと笑い。二人して歩く。


お風呂場につき、男女で分かれる。

何か銭湯にでも通う家族のような感じがして笑みがこぼれた。


お風呂では特に何もなく、お風呂上りの、牛乳かフルーツ牛乳かコーヒー牛乳をぐいっっとひっかけたい衝動を抑え、僕は無料で備え付けてある一杯の水を一気に飲む干した。


お風呂場の外に出た僕は一つの疑問に差し掛かった。

これは、クラサを待ってた方が良いのだろうか?

いや、先に帰った事も考えられる。


先に帰るのは失礼に値するのだろうか…。


そんな事をしばらくの時間考えていると。


「あれ…?」


クラサが出てきた。


「待っててくれたんですか?」


「一応一緒に来たわけだし、こういう場合は、待ってた方が良いのかなって考えてた」


僕は素直に考えていたことを言葉にした。


「ふふ、確かに気を使うかもしれませんね、ありがとうございます」


「どういたしまして」


そう言葉を交わし、僕たちは自分たちの部屋へと歩き始める。


そこで、服に入れ忘れていたウィルが声をかけてきた。


(君たちは付き合ってるのかい?)


「ぶふっ!!!!!」


いきなりの問いかけに僕は吹きだした。


いやいやいや、それはクラサに失礼でしょ。


それに…。


「付き合ってないよ。僕にはちゃんと心に決めた人が居るし」


(…そうかい?)


僕がはっきりそういうと、ウィルは黙った。


ウィルに雫の事は伝えてある。

その言葉で察してくれたのだろう。


まったく…。


僕はクラサの表情を見ないようにした。

どんな顔をしているか、気になったが見てはいけない気がしたから。


クラサ達の部屋の前につく。


「また後で」


「…はい」


そんな挨拶を交わし分かれた。


部屋に戻った僕は、気を取り直し、気になっている一つの疑問をウィルに質問してみた。


「精霊族って魔力が高そうなのに、魔族に襲われてたりしないの?」


怒った時の、精霊族のギュレンとウィーネのオーラのようなもの。

あれも魔力なのだとしたら、相当なものではないだろうか。


大精霊となれば、それ以上のものだと思う。


(精霊族は襲われる事はないと思うよ)


「そうなの?」


(僕も分野じゃないから、詳しくは知らないけどね。そもそも魔力の生成する仕組みが違うんだよ)


「…仕組み?」


(うん、精霊は大気から直接魔力を生成するからね)


「へぇ…」


(人間は体の体液、精霊は大気から。…大気といっても、人間や動物が吐き出す息に混ざった魔力とも言われているけどね)


「そうなんだ…あ、なら魔族は大気の魔力を集めれば良いんじゃないの?」


(確かに、それが出来たら楽さ。魔族は、元は人間だから…それは出来ないんだよ)


確かにイトキも言っていた。



― 人が魔族になる。そして、魔力を集め、悪魔となる ―



(悪魔になれば、大気から魔力を集めることも可能かも知れないけどね)


ウィルは補足をつけたした。


そうなってしまっては止められないと言う事だ。

それまでに、僕達は精霊族の協力を得られるのだろうか。


僕達は、もっと急ぐべきなのかもしれない。


息抜き回!

二人の関係ってなんなのー?!

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