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神殺しの剣―キリヤード―  作者: からあげ丸・イッシ
第三章~天然都市・ファンノン~
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相談

第58回!


ヤバイ事になってしまったかも知れない。


ウィーネ以外の精霊族に会えたと言う点では希望があるかもしれない。

だが、僕の不注意な発言から、それが敵になる可能性があるのだ。


すると、スッと僕の手に何かが触れる感覚がした。

ウィーネが僕の手をとって、僕を心配そうに見上げていたのだ。


僕は、ウィーネの頭に手をのせ、大丈夫という意思表示の代わりに撫でた。

それを感じ取ったのか、ウィーネは猫のように気持ちよさそうな顔を僕に向けてくれた。


やってしまった事より、それをフォローする事が先決なのかも知れない。


とりあえず、僕達は散歩を切り上げ、二人に相談する為にも宿に戻ることにした。


宿に戻り、ウィーネを部屋に送るついでに、クラサとヒリナの様子を確認する。


「あ、ユウタと一緒に居たんですね」


「うん、おはよう」


「はい、おはようございます」


「ヒリナもおはよう」


「うん…おはよ…」


ヒリナは朝は弱いようで、まだ少しボーっとしているようだ。

前回、グランモールの僕たちの宿に訪れた際は起きてから時間が経っていたのだろう。


「二人とも、今時間良いかな?」


僕はそんな二人に今朝の出来事を話すことにした。


―――「そんな事が…」


「うん、ごめん。僕の不用意で…」


「確かに…不用意にも程があるわね」


グサリと胸に突き刺さる言葉をヒリナは容赦なく投げかけてきた。


「うん…」


返す言葉もございません。


「…まぁ、やってしまった事は仕方ないわよね。それよりも、精霊族の確認が出来たのは大きいと思うわ」


「うん…そこは、僕も大きいと思うんだけど、精霊族が怒りに任せて、ウィーネを縛っていたその村にを攻撃し兼ねないのが気になるんだよね」


ウィーネを縛っていた男本人は自業自得で済むけど、村の人たちはそれでもウィーネを心配していた。

ただ手が出せなかっただけなのだ。


「多分ですが、それはないと思います」


「え…?」


割って入ってきたのはクラサだった。


「あちらも、神にお互いの関係を切られている事を知っているのなら、安易な行動はしてこないかと」


確かにそうだ。

だけど…あの子、今朝出会った精霊族の子は少し違っていた。

感情を表し、僕を攻撃してきた。

ウィーネがいなければ僕はどうなっていたのだろうか。


「でも、あの子は危険な気がする」


「ユウタはそう感じたんですね?」


「うん」


「ウィーネはどう感じましたか?」


クラサはウィーネにも訊ねる。


意表をつかれたのか、少しびっくりして居たが、ウィーネは自分の感じた事を口にした。


「…怖かった…でも…」


「でも…?」


「やさしさも感じた…」


多分それは、精霊族のウィーネに対してだろう。


「…ま、今はこれ以上考えても仕方ないんじゃない?」


そこで、ヒリナが切り上げる言葉を口にした。

確かにこれ以上考えても答えが出るものではないのかも知れない。


「お腹空いたし」


そして、ヒリナはお腹をおさえ本音を口にしたのであった。


久しぶりに!

またちょびちょび続けて行こうと思います!

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