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神殺しの剣―キリヤード―  作者: からあげ丸・イッシ
第二章~首都・グランモール~
54/76

旅立

第54回!


朝になり、城内で食事を済ませた僕は、旅立つ準備に取り掛かった。

…と言っても、僕の準備なんてキリヤードを装備するだけである。


それにしても、城内で取った食事はすごいなんてものではなかった。

この都市自体が裕福なのだろう。

朝からこんなに食べられないと言うほどの食事が出てきたのだ。


旅に出る支度金まで頂いてしまった。

大げさなのだが、君主にこの世界の命運を握っていると言われて悪い気はしなかった。

こういう扱いは、なんだかRPGの勇者を連想させる。


それが少しこそばゆかったりする。


そんな事を考えているうちに、ドアをノックする音が聞こえてきた。


返事をすると、支度を済ませたクラサとウィーネが入ってきた。

朝のうちに君主には挨拶を済ませている。

旅立つのはいつでも出来る状態だ。


荷物を持とうとすると、クラサは前もって新しいバックを新調していたのか、二つになっていた。


「きっちり半分個です」


そう、どや顔でおっしゃるクラサさん。

そう言われては仕方ない。

笑いながら一つのバックを手にすると、ウィーネも少し小さめのバックを持っている事に気がついた。

なんだか三人でお揃い感が出ていて、これまたこそばゆい感じがする。


だけども、ウィーネがとても嬉しそうだったので、こちらまでなんだか嬉しくなってくる。


「行きましょうか」


「うん」


僕たちは部屋を出て城内を歩く。

一日しかいなかったのに、かなり濃厚な時間をすごした気がする。

そんな思い出に浸りながら、城の内装を楽しんでいると、気がつく頃には外に出ていた。


「あれ…?」


声を上げたのはクラサだった。


僕もその姿に気がつく。

そこに居たのは、あの騎士の少女だった。

見送りかな?と思ったが、騎士の少女は騎士礼服ではなく、私服と思われる服装だった。

剣と私物のバックを装備している。


これはもしかして…。


「ヒリナちゃん…?」


騎士の少女は僕たちに気がつくと、僕たちへと近づいてきた。


「あなた達と一緒に行くわ」


あ…やっぱり…。

僕の勘は当たっていたようだ。


「え…でも?大丈夫なの?騎士団の仕事は?」


少し戸惑う僕たちに対し。


「大丈夫、主君と騎士団長の許可は取ったから」


と、言い放つ騎士の少女。

なんだか、困る君主と騎士団長の顔が想像できた。


しかし、こちらとしては、戦力増強は嬉しい限りだ。

はっきり言ってこのパーティでまともに戦えるとしたら、ウィーネだけだった。


今までは運よく、戦闘に合う事は少なかったが、この先は分からない。

僕は、クラサとウィーネに確認をとる事にした。


「僕は一緒に来てくれると助かるけど、二人はどう?」


「はい、私は心強いです」


クラサは嬉しそうに同意してくれた。


「……」


ウィーネはジッっと騎士の少女を見つめている。

警戒というより、人見知りしているように見える。


そんなウィーネに、騎士の少女は、しゃがみこむと目線を合わせ「よろしくね」と手を差し伸べる。

ウィーネは、顔を少し赤くし、ゆっくりとその手に触れた。


これで、騎士の少女の同行が決まったようだ。


「えっと…何て呼べばいいかな?」


僕は今までちゃんとこの子の名前を呼んだ事はなかった。

だが、仲間になるからにはちゃんとしておこうと思う。


「んー。ヒリナでいいよ。私も…えっと…」


名前を忘れられているようだ。


「ユウタです」


僕が言う前に、クラサが苦笑しながら答えてくれた。


「そうだったわね、よろしくね。ユウタ」


ゆっくり立ち上がると、次は僕に手を差し出すヒリナ。


僕はその手をしっかり握り。


「うん、よろしくね」


その日、僕たちに新しい仲間が出来た。

戦力増強!ん…?ハーレムパーティ…になりつつある…どういうことなの…(震え声)

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