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神殺しの剣―キリヤード―  作者: からあげ丸・イッシ
第二章~首都・グランモール~
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犠牲

第49回!


僕は驚愕してしまう。

僕は爆風でこのザマなのに、女性は無傷どころか魔法にすら気付いていない様子だ。


どうやったら倒せるんだ…?

痛む背中でまともに考えられない脳みそを使いながら、僕は脳をフル回転させた。

雫がいない以上キリヤードは使えない。


魔法でも倒せない。


すると、騎士の少女がその場を動いた。

一瞬で間合いを詰めた少女は、横一線に剣を女性へと切り込んだ。


両断…に見えたそれからは、血の一滴すら零れなかった。


「なっ…!」


驚愕する少女に対し


「剣は無駄だ!それは魔力の塊だ!」


と魔法使いの彼は言葉を発した。


「っ…!」


そう言われ、引くしかないと感じた少女は後ろに飛び退く。


そう言った彼も、立ち眩みがするのかグラリと身体のバランスを崩し、立膝を立て座り込む。

魔力は、血から生成されるといっていた。

あれだけの魔法を使ったのだ。

彼も無事ではないのだろう。


なんなんだ…あいつの狙いは…。


先ほど、キリヤードと言っていた。

だが、今現在。

女性が、このキリヤードを狙っているような感じではない。


なんなんだ…。

ズキリとまた背中が痛む。

考えがまとまらない。


この身体ではまともに動けるはずもなく。

僕はこの場で事の成り行きを見守るしかないようだ。


その間も、ゆらりゆらりと女性は君主へと近付いて行った。


大臣風が張ったシールドの結界の前にまで差し掛かり。

女性がその結界に触れると、一瞬でそのシールドが消え去った。


「なにっ…!?」


大臣風の男も驚きが隠しきれなかった。


その刹那、騎士団長が動いた。


「でやぁ!!!!」


この場内に響き渡る声と共に斬りかかったのだ。

騎士の少女とは違う、剛剣が女性を襲う。


剣は効かないと言われようが、君主を守るのが騎士の役目だろう。


その騎士団長が繰り出した剛剣は、女性を両断し、床へと着弾した。

床は数十メートルに渡り切り裂れた。

それを見れば、騎士団長の力が見て分かる。

敵が何であろうと負ける事はないだろう。


ただし、相手に実態があればの話だ…。


女性は姿形を変えることなく、三人の前に立ちはだかっている。


「ちぃっ!」


次は横一線。

その剛剣は周りにある柱を切り崩すほどの剣波を放っていた。

だが…。

それも徒労である。


それを見ていた、君主は驚きの表情でずっと女性を眺めていた…。


そして、女性は…。

彼らに近付き。


君主ではなく、大臣風の男に襲いかかった。


「っあ…!」


大臣の身体に女性の右腕が貫いている。

みるみるうちに、大臣の身体が干からびれて行くのが目に取れた。


「くそっ!」


騎士団長はもう一度、縦に剛剣を叩きつける。

だが、やはり意味はなく…。


大臣は血を抜き取られた無残な姿で床に倒れた。


大臣の血を得た女性は「ふぅ…」と満足そうな表情をし。

一瞬にしてその場から消え去った。


静まり返る場内。


しばらく警戒していたが、何も起こる気配がなかった。


……終わった…のか?

ズキズキと痛む背中が脳を刺激する中。

戦いの終止符がうたれたようだった。


ざわざわと騒ぎ立つ場内の中、コツコツと、音を立て魔法使いの彼が僕に近寄ってきた。


「すまないな…ああしなければ…」


魔法使いの彼が謝ってくる。

気には病んでくれていたようだ。

分かっている。あのままだと僕もどうなっていたか分からない。

もうちょっとやり方はあった気もするけど…。

命があっただけでも儲けものなのかもしれない。


「いや…分かってる…。助かった。…これって治せるかな…?」


「あぁ…俺の力でも、このぐらいなら何とかなる…だが…」


そうつぶやきながら、大臣の方を見る。

あれはダメだと…。

彼の目はそう告げていた。

な… 何を言っているのか わからねーと思うが 

おれも 何をされたのか わからなかった…

頭がどうにかなりそうだった… 催眠術だとか超スピードだとか

そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ

もっと恐ろしいものの片鱗を 味わったぜ…(テンプレ)

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