城内
第43回!
僕たちは少女と宿を出てる。
すると、少女は外に待機していた騎士団員二人へと近づいた。
「お待たせ」
「はい、どうでしたか?」
二人は少女に伺いを立てるように話しかけた。
あれ…?これって。
「もしかして、彼女って…階級高い?」
僕はクラサにヒソヒソと話しかけた。
「あれ…言ってなかったですか…?ヒリナは、師団長ですよ?」
「え…」
えっと、騎士団長がトップとして、副団長が次ぐらいで、師団長は…その次ぐらいに偉い?
「敬語とか使ったほうがいいかな…?」
「大丈夫だと思いますよ。いきなり変なしゃべる方されたら、逆に気持ち悪がられるかも知れませんし」
笑いながらクラサはそんな事を言ってくる。
気持ち悪がられるのは嫌である。
なので、普通に話そう。
「お待たせ。行きましょうか」
団員と話し終えたのか、少女は僕たちへと近付き、先へと促した。
僕たちは、少女の案内で街を奥へと進んでいく。
先ほど、待たせていた団員達はその場で違う任務へと散って行った。
僕たちが向かうのは、街の離れにある、大きな建物だ。
そこへ向かう道を歩いていると、朝早めなのに、もう商売をする声が聞こえてくる。
「朝早いのに、もう露天を開いている所があるんだね」
僕がポツリとつぶやくと。
「ここでは朝のファンファーレがなった時点から、店を開く事を許されてるの」
と、少女が説明してくれた。
「へぇ…」とつぶやきながら僕は、少女の後を追い、建物へと進む。
建物に近づくにつれ、団員が何名か出てきては、少女に礼儀正しく挨拶をする。
それに手で答える少女。
その様を見て、改めて少女の階級が高い事を実感してしまう。
実力も申し分ないのだろう。
あの恐ろしく強いと思った、クラサのもう一人の幼馴染すらも一瞬で追い払っていたのだから。
そういえば…。
「あの時、いきなり現れたけど…なんであそこに居たの?」
僕はちょっとした疑問を投げかけみた。
この少女は、都合良く現れたからだ。
しかも、上空から…。
「あの時?…あぁ。たまたま歩いてたら、団員に会って話を聞いて、街の屋根を飛び回ってたのよ」
「は…?」
屋根を飛び回って…え…?
僕は、ついある漫画の兵団をイメージしてしまった。
僕は建物の屋根を見上げる。
うん、僕には到底無理そうだ。
そうこうしているうちに、建物についた。
少女が、門番に話をつけ、僕たちは中に入ることができた。
建物に入る直前、僕はその建物を見上げた。
もう、これは城をイメージして貰った方が早いだろう。
中に入ると、それはまさに城の作りだった。
敵の進軍拒むように出来た通路。
一直線に君主の下へ行かせない為の作りである。
僕とウィーネは口を開け、その建物を楽しんでしまった。
しばらく歩くと、僕たちはある小部屋に通された。
「ここで待っててくれる?了承を得てくるから」
そう言うと、彼女はスタスタと歩いていってしまった。
「ここ、すごいね」
僕はうきうきしながら、クラサに話しかけた。
その言葉にウィーネも大きく頷いている。
城なんて、日本のお城ぐらいしか行った事がない。
洋風の城を見るなんて、アニメや3Dのゲーム、写真ぐらいだ。
「ふふ、そうですか?二人とも、キョロキョロしてて面白かったです」
そう指摘され、ちょっと恥ずかしくなってしまう。
三人でしばらく城の話題で盛り上がっていると、少女が戻ってきたようだった。
「用意が整ったから、来てもらってもいい?」
少女は、そのまま踵を返す。
騎士モードなのだろうか。ちょっと素っ気無い気がした。
僕たちは、もう一度少女の後ろを歩いていく。
すると、大きなドアの前で少女は立ち止まり。
「ここを開ければ謁見の間です。準備はいいですか?」
と口にした。
少女の声は完全に騎士のそれとなっていた。
僕たちは互いに頷くと。
「うん、お願い」
少女は、僕の言葉を聞き。
備え付けられている紐を引っ張った。
鐘のような音がなった後。
謁見の間へと続く扉が開け放たれた。
外国のお城一度は行ってみたい…(ぉぃ)




