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神殺しの剣―キリヤード―  作者: からあげ丸・イッシ
第二章~首都・グランモール~
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和解

第37回!


これがこの世界での日常なのだろうか。


いや、そんな悠長な事を考えている場合じゃない。


「僕達も行こう」


「うん」


僕たちも、クラサを探すために、騎士団員の後を追った。


「何処に行った!?」


どうやら、騎士団員達もクラサとあの若い男の行方を見失ってしまったようだった。


少し話し合った後、彼らは分担し、手分けして探すようだった。


僕たちはどうしようか。


何か手がかりはないだろうか…。


僕はキョロキョロと辺りを見回してみた。


この辺でも人通りは多い。

普通に考えれば、人を連去ったのだから人目は避けるだろう。


僕は、人気が少なそうな裏路地へと目を向けた。

そっちにも数名居たはずの騎士団員の内二名が向かったのは目にしている。


「ウィーネこっち行ってみよう」


「うん」


とてとてと付いてくるウィーネ。


流石は騎士団が収める首都だ。

裏路地でも、治安はそんなに悪くないようだ。


騎士団員が夜も見回っているからだろうか。


一本道の裏路地を僕達は進んでいく。

人気が本当になくなったところで、騎士団員の悲鳴が聞こえた。


「ぐあっ!」


先を行っていた騎士団員の声だろう。


僕たちは早足でその場所へと向かった。


「クラサ!」


案の定、そこに居たのはクラサと、あの若い男。そして倒れている二名の騎士団員の姿も伺えた。


僕は、その姿を確認すると同時に、キリヤードを腰から取り出し、構えた。

ウィーネも同じく瞬時に水の水弾を練り上げた。


僕達は警戒し、間を詰める。


それを興味無さそうに見つめる若い男。


果たして、僕達の戦力で敵うのだろうか。

何もせず、ウィーネの水弾を弾いた若い男。


あれは…魔法なのだろうか…?


「待ってください!」


静止したのはクラサだった。


そして、クラサはその若い男に振り向き。


「変わりましたね、イトキ」


苦笑しながら、そう口にした。




僕達は、騎士団員の人の無事を確認する。


「何故あのような事を?」


クラサはイトキと呼ばれる若い男を問い詰める。


「どの事だよ」


「露天の方と揉めていたでしょう?」


「あれは、あいつが詐欺を働いてたからだよ」


「詐欺…ですか?」


「あぁ、ニセモノと知りつつ売ってたのが鼻についたからな。言ってやった」


「それなら、騎士団に取り締まって貰ったほうが良かったのではないですか?」


「めんどくさい」


そっぽを向く若い男。


「はぁ…」


ため息をつくクラサ。


僕は…。


「えっと、二人は知り合いなの?」


そう尋ねた。


「あ、はい、幼馴染のイトキです。」


「騎士団に要るって言ってた?」


「いえ、それはまた別の方です。…昔はこんな子じゃなかったんですが」


なんだか、近所のおばさんか、お母さんの台詞である。


「こいつらは?」


彼もこちらの存在が気になったのか、クラサに尋ねてきた。


「あ、今一緒に旅をしている。ユウタとウィーネです」


僕たちを紹介してくれた。


「よろしく」


僕は軽く会釈する。

しかし、彼はじっと僕を見ていた。


なんだろう…目線が痛い。


まぁ、とにかく…。

知り合いだったんなら、そんなに目くじらを立てる必要はないだろう。

騎士団にも、ちゃんと説明すれば許してくれるだろうか…。


「イトキは何故ここに?確か、今は魔法都市で魔法を習っているはずでは…?」


クラサが質問する。


「あぁ、最上級魔法使いの婆さんに言われてな」


目を細め、クラサの表情を伺うように。


「神殺しの剣を受け取りに来た」


そう告げた。

戦力増強なるか!?

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