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神殺しの剣―キリヤード―  作者: からあげ丸・イッシ
第一章~異世界移転と神殺しの剣~
34/76

希望

第34回!


「この世界では、人間族・多種族、そして、精霊族・魔族・神族と呼ばれる人たちが居ます。人間族と、多種族はこれから旅をするにつれて、普段から見る事もあると思います」


「多種族って、エルフとか、ドワーフとか…?」


僕は少し気になって、クラサに尋ねてみた。


「そうですね。一般的にそう呼ばれる方々です。この場合、話が通じる方々の事を指します」


「じゃあ、ゴブリンやオークとかもいるの?」


「はい、その方々も多種族ではあるのですが、彼らは話が通じません。なので、一般的に魔物として対処されています」


「そっか…」


RPGでよく見るモンスターだ。

戦闘力のない僕達は注意して置いた方が良いかもしれない。


「精霊族はたまに姿を表します。その時は、この子のような姿ではなく、霊体のようなもので、姿が透けている状態ですね。言葉を交わす事も触れる事はできません」


元の世界での、幽霊みたいな存在なのかな?


「魔族と神族は伝承で残っている程度ですね。居るか分からない存在と言われています」


「神殺しの剣の番人がそんな事言って良いの?」


「ふふ、そうですね。確かにおかしな話です」


クラサは僕の突っ込みに、柔らかく笑い答えてくれた。


「軽く説明するとこんな感じですね…」


なるほど。

僕の知識でも大体理解できる内容だった。


「ただ、精霊族はその昔、神の力により人間族と関われないよう今の存在となったはずなのですが…」


「どうして?」


「はい、精霊族は基本は優しい種族と言われています。…人間族に利用される事が多かったそうです。そして、精霊に頼り過ぎて人間は堕落したそうです。それに怒った神は、人間族と精霊族を切り離したと言われています」


「今回の事件に似てるね…」


「そうですね…昔は、あんな事が日常茶飯事だったというのなら、本当に酷い話です」


クラサは悲しそうに苦笑する。


人間は堕ちれば何処までも堕ちる。

元の世界でも悪魔の所業と言われる残忍な事件は昔から存在する。

こちらの世界では、その被害となっていたのが精霊族なのかもしれない。


「なので、何故この子が人間の姿で現界しているのかが不思議で…」


そう言って、クラサはウィーネの髪を撫でた。


「…ウィーネはどうしてか分かる?」


そんなウィーネに僕は話を振った。

本人なら何か分かるかもしれない。


「えっと…気がついたらこの状態で、お腹が空いて、困ってたら、あの人に会って…」


記憶を辿るように、ぽつりぽつりとつぶやく。


記憶が曖昧なのだろうか。

それとも生まれたばかりの存在だったのだろうか。


「帰る場所はある?」


僕は次の質問を投げかけた。


「ううん」


ウィーネは首を横に振った。


「この子を連れて行くのって大丈夫かな?」


僕はクラサに提案する。


「…そうですね、この子を一人にしていたら、もしかしたらまた同じような事になりかねませんし…ですが、気になるのは伝承ですね…」


少し考えてから、クラサは自分の意見を口にした。


「神の怒りに触れるっていう?」


「はい」


「これまた神殺しの剣の番人とは思えない台詞だね」


「ふふ、そうですね。ですが、この子を守るという事なら、神も許してくれるかも知れませんね」


「んー。僕達より戦闘力は上な気がするから、僕達が守られそうだけど…」


「確かにそうかもしれませんね」


僕のちょっとした冗談に、苦笑するクラサ。


別にこの子の戦力を頼る気はないけど。


「じゃあ、一緒に行こうか」


僕は少女にそう提案した。


「うん!」


ウィーネは嬉しそうに頷いた。


「では、明日にはここを出て、出発しましょうか」


クラサが話の締めに入ろうとする。


「…クラサ」


そんなクラサを僕は止めた。


「はい…?」


不思議そうな顔をするクラサに、僕は今日の起きた時に思いついた事を話してみた。


「……時間の巻き戻り…ですか」


「…うん。魔法で、できないかな?」


「…できないとは言い切れませんが」


チラリと少女を見るクラサ

時間を巻き戻すという事は、ウィーネもあいつに使われていた時に戻すと言う事だ。

それが気がかりなのだろう。


「ううん、剣自体の巻き戻り。剣の状態だけをその状態に戻してもらうんだ」


僕はその心配を否定するように、クラサに話す。


「…確かにそれなら…」


今現在、そんなご都合な事はないのかもしれない。

だが、これからは違う。


何せ人間は、自分達の欲・都合をつける為に、文明を発展させてきたのだから。


「良かったです」


クラサがつぶやいた。


「え…?」


「いえ、貴方はそうでなくてはと思いまして」


「どう言う事?」


「気にしないでください、ただそう思っただけなので」


「?」


安心したようなクラサ。

よくわからないけど…。

元気が出て良かったという意味なのだろう。


「ありがとう。心配してくれて」


なんとなくお礼を言いたくなった。


「…いえ」


クラサは目を閉じ、心地よさそうな表情をしていた。


\あえて言おう!テンプレートであるとぉ!/

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