表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神殺しの剣―キリヤード―  作者: からあげ丸・イッシ
第一章~異世界移転と神殺しの剣~
23/76

食事

第23回!


うん…?聞き違いかな?


「えっと、同じ部屋って事?」


僕がクラサに聞きなおすと。


「はい…。あ、嫌でしたか?」


嫌とかそういう問題では…。

この子には貞操観念はないのっ!?


「すみません…。お金の節約の為とはいえ、流石に失礼でしたよね…」


クラサは、両手を胸の前に軽く添え、本当に申し訳ないように答える。

お金の節約と言われたら返す御言葉がございません。


「クラサは嫌じゃないの?…僕は男だよ?」


「嫌…ではないですね、貴方は信じられる方だと分かっているので」


じっ、と僕の目を見つめてくる。

その目に淀んでいなく綺麗な瞳だった。

ぐ、ぐぬぬ…そんな目で見られたら裏切れないじゃないかっ!


「気になりますか…?」


少し困ったように見つめられる。


「いや…僕は別に気にしないけど…」


いやいやいや、気にする!気にするけどっ!!

一番気になるのは、剣の中に居る人の意見ですっ!!!


「クラサ、ちょっと雫と相談していい?」


「あ…はい、どうぞ」


僕は少し離れて、電話をするかのようにヒソヒソと相談を始めた。


「もしもし、雫さん…?」


(はい)


まさに携帯電話で話すような感じで少し変な気分だ。


「どう思いますか?」


(ん~…お金の問題なら仕方ないけど…)


仕方ないけど…?

ドキドキ、少しの沈黙がちょっと怖い。


(浮気…しないでね?)


言葉の最後の方は、声がちょっとむくれているような感じがした。


「大丈夫、信じて…!」


自分自身にも言ってやる。

僕は大丈夫。僕は大丈夫。


(…うん、信じるね)


苦笑と言った感じだけど、了解を得られた。


相談が終わった僕は、クラサへと向き直る。


「大丈夫みたい」


クラサにそう答える。


「あ、そうですか。良かったです」


ほっとしたご様子。


だが…まだ問題は残っている。

ベットが一つだという事だ…!!!


これはどう、解決したものか…。


僕が考えていると


(雄太君!)


と、雫の声が聞こえた。


「はいぃ!」


考えてた事も相まって、僕は驚いて変な声をあげてしまう。


(ど、どうしたの?クラサちゃん先に行っちゃったけど…)


僕の素っ頓狂な声を聞いた雫も、驚いたような声になっていた。


「う、うん」


僕はクラサの後を追いかけた。


夕食を取る。

スープに、お肉料理、パン、他にも色々揃っている。


これは宿の夕食で普通に出る食事なのだろうか。

結構豪勢な気がする。


「実は…ですね。これも部屋を一緒にした理由でもあります」


「どういうこと?」


「病み上がりには栄養は必要だと思いまして…」


少し照れながら、僕に向かい笑いかけてくる。


あ…そっか、僕の体を心配してくれての行動なのか…。

とてもありがたい。


この世界では、人数ではなく、部屋の数で値段が決まるようだ。

その分、料理を選ぶ事でお金得る感じのようだ。


おいしそうなご飯を目の前に、僕はふいに思ってしまった。

あの奴隷の少女は…どんなご飯を食べているんだろうか。


「このパンってさ、持って帰っても良いのかな?」


「…?ええ、大丈夫ですよ。購入したものですから…でもどうしてですか?」


「いや、明日あの子にあったらあげようと思って」


「そうですね。他にあげられるものがあればいいのですが…」


キョロキョロと見回し。

パンやチーズ、持ち運び出来そうなものを頂いた。


この気持ちは罪悪感なのだろう。

自分だけこんなご馳走を食べているという。


それに、依然としてあの契約を破る方法が見つかってはいない。


最終手段として、キリヤードの力に頼るしかなさそうな気がする。

だが、クラサは「今の状態では対抗できない」と言っていた。


それ以外も何通りか考えてみたが、全て手詰まり。

僕の頭では良い手が思い浮かばなかった。


それでももし、またキリヤードの能力に頼るとすれば、僕はまた眠ってしまうだろう。

次は二週間後か一ヵ月後か…。


できるだけ、ここで栄養を取っておくのも手かもしれない。

もしもの為にも…。

お金がない故に…っ!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ