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神殺しの剣―キリヤード―  作者: からあげ丸・イッシ
第一章~異世界移転と神殺しの剣~
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談笑

第10回!


洞窟へと足を踏み入れる。


外とは違いひんやりとした冷気のようなものが首をかすめる。


「足元気をつけろよ、暗いからな」


ロッカさんが注意を促してくれる。


「はい」


周りを気にしながら、僕達は洞窟の奥へと進んでいる。


僕が想像していた洞窟とは違い、中はかなり広い作りとなっている。


「昔はここで結構な石炭が取れたんだがな…」


不思議そうな顔をしていた僕に向かい、ロッカさんは説明してくれた。


「洞窟が崩れたり、他にも事故が多くて…毎年何人か死人が出るって事で廃棄になったんだ…」


「そうなんですか…」


「俺がガキの頃はよくつれて来てもらったもんだよ」


たいまつの火の加減なのか、ロッカさんの表情は少し寂しそうに見えた。


「それに最近になって、強いモンスターが住み着いたって事で、ますます人が寄り付かなくなっちまった」


僕達はそんな話をしながら、奥へ奥へと進んでいく。


すると一番先頭に立っていたロッカさんが足を止めた。


「おっと…モンスターだな」


カタカタカタ…。


(…っ!)


小野さんが小さな悲鳴を上げる。


変な音と共に現れたのは、人体の骨を模っていた。

リアルな人間の骸骨に背筋がゾッとするのを感じる。


これがモンスター…。

ゲームや小説などの絵で見なれたようなモンスターだが、実際に見てみると気色が悪い。


ふと、僕はさっき話していた事を思い出した。


『洞窟が崩れたり、他にも事故が多くて…毎年何人か死人が出るって事で廃棄になったんだ…』


という、ロッカさんの言葉。

と、いう事は、ここで無くなった者達の死霊だろうか。


「…戦えるんですか?」


僕がロッカさんに尋ねると。


「あ?あぁ…気にするな、そんな柔なメンタルしてたらこの時代、生残れねぇよ」


と笑いながら答えられた。

その次の瞬間、「うおぉおおおおおお!」という雄叫びと共に。

十数人居る男達は集団で、骨のモンスター1体をたこ殴りにしだした。


正直、酷い光景だと思います。


粉々になった骨をみて、僕はなんとなく手を合わせた。


引き続き、僕達は歩き続けると、分かれ道へと辿り着いてしまった。


「この先は結構分かれ道があるんだよな…一応地図は持ってきたが…」


何枚かの地図を男達に配り、男達は考え込んだ。


「誘拐犯がどっちに行ったかが問題ですね…」


クラサが声を上げてくれれば分かるだろうけど…。

そんな都合よく声を上げてくれるわけがないだろう。


「二手に分かれるしかねぇな…」


「そうだな…」


「危険なときは、分かってるな」


「おぅ!大丈夫だ!速攻逃げる」


親指を立てあう男達。

緊張感のない感じで、こっちの張り詰めた気持ちも和らいでいく。


(この人達と来れて良かったね)


「うん…ホントそう思う」


皆には気付かれないようにボソボソと小野さんと会話する。


僕達は二手に分かれることになった。

ロッカさんと僕、あと数人の男達。合計16名。

あちらも、合計16名だ。


また後でなと手を振る合い、お互いに左右の洞窟の先へと足を進めた。


僕達は右の道を選び先に進む。


すると…。


「あの子とはどういう関係なんだ?」


ロッカさんがいきなり質問してきた。


「え?」


(……!)


いきなりの質問に僕は戸惑ってしまう。


「いや…やっぱ、デキてる?って思うだろ、普通」


「そーそー!俺も気になってた!」


この話に男共が興味津々に身を乗り出してきた。


「いえ…あの森で会ったばかりなので…」


「ほー…で、可愛いとか思ってるんだろ?俺もかみさんがいなきゃ…落ちてたわ…」


いや…あんた…それは犯罪…。

ってこの世界は恋愛基準とか、何歳から成人とか知らないけど…。


「おいおい!まじかよ!」


「シアさんに報告しなきゃな!!」


「やめろって!殺されるだろーが!」


男共がじゃれあっている。

男子高校生のように…。


って言うかね!


や!やめてっ!!!

小野さんの前で、変な話はやめて!!!


「で、どうなんだよ?」


ニヤニヤしながら聞いてくる。


(……)


小野さんは一言も言葉を発さない。


くっ…小野さん…何処までがセーフなんだ!

可愛いぐらいだったらセーフだよね…!?


チラリと小野さんを見るが、剣の状態だと感情も何も読み取れねぇ!


「…可愛いと…思います」


「おー!!!」


歓喜の男共。


(……)


以前と何も言わない小野さん。

その沈黙が怖いです!

怒ってるの!?落ち込んでるの!?


そしてダメ押しと言わんばかりに、ロッカさんは。


「結婚式には呼べよ!」


と言い放つ。


気さくな顔して何を言ってやがるんですかっ!

真面目に返すのもバカらしい気がしてきたので。


「…はぁ」


と僕は生返事しておいた。

モンスター可哀想…(ぉぃ

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