【プロローグ】
初心者です。面白くないかも知れません。つまらないかも知れません。暖かい目で見ていただければ幸いです。
「おはよう、タクト。素晴らしい朝だよ。君が僕のところに来る日も近い。会える日が楽しみだ。」
そんな声で目を覚ました。外はもう明るい。誰もいない...夢だったのだろうか?
夢だったのなら今の事は忘れよう。夢でメッセージを送ったり、妖精や神様なんていう非現実なものは信じない主義だ。
「タクト〜?学校は?リディアちゃんが迎えに来てるわよ?」
母さんが声を張り上げている。
えっ...?
ふと時計を見て慌てた。
「遅刻する!」
まあ僕の体には頑張って登校する支度をしておいてもらって!リディアの紹介をしよう!
僕らはプネウマ学園という学校に通っている。僕は普通科で普通の勉強を、さっきのリディアは魔術科の生徒だ。つまりリディアは幼馴染の魔術師の卵...えっ?魔術科はどんな所かって?
僕も詳しくは知らない。多分魔法を使ったりするんだろう。後でリディアに訊いてみることにしようか。
「おっと!リディア待たせたな!」
「待たせたなじゃないわ!あと5分しかないのよ!」
「そんなに怒るなよ、俺を勝手に待ってたのはおまえだろ?」
ちょっと意地悪を言ってみる。
「ひっどい!休み時間になる度に会いに来るくせに!」
痛いところを突かれた。クラスに話してて楽しいやつがいないから学校裏の森に散歩に行くのが俺の日課だ。
「と、とりあえず急ぐぞ!」
なんとか走ってギリギリ遅刻を食らわずにすんだ。
普通科の授業は面白くない。今は世界史の時間だが、似たような単語ばかりでそんなの覚えられるわけがない。
おっ!じゃあ朝はバタバタしていたから授業中のこの時間にちょいとこの世界について説明をしよう。
3068年地球。科学技術は1000年前に限界を迎え、それから発展していないらしい。もしかしたら衰退すらしているかもしれない。代わりに科学とは別に俺ら人間は魔法技術という新しい力を手に入れた。
でも、どんな原理で発動するのか分からないし、どのような経緯で見つかったかもわからない。ただ一つ分かっているのは、魔力を帯びた石を所持することによって魔法が使えるようになるということ。
僕にして見れば、そんな得体の知れないもの使わない方がいい。今に絶対大変なことになる。
そんなこんなで黒板上で2020年に東京オラロンピックが開催されると、チャイムが鳴った。
「じゃあ今日はここまで。」
休み時間がやってきた。