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第1話 【初めてのお裁縫】

頭上から聞こえてきたエステリーゼの声を信じるのなら、私が今いる場所は、墓場であり、動けないのは、棺桶の中にいるからなんだろ。


「なんだそれ……」



拝啓

女神様、2度目の人生を頂きありがとうございます。

ですが一つだけ文句を言わせて頂きたい

何故、私のスタート地点、棺桶の中なんですか?

せめてスタート地点だけでも変更して頂きたい。

なんて 場違いな事を考えていると



カリカリ カリカリ カリカリ カリカリと頭上から音が聞こえる。

音の主が顔を出し、酷い刺激を伴った悪臭が発生してきた


あまりの悪臭によって鼻腔を揺する、吐気を模様する程だ


私を掘り出したものは、とてつもなく醜く、青い色をした犬である。


犬の口元からは、青みの掛かった、涎の様なものをダラダラと垂れ流し、今にもオリトに喰らいつこうと唸っている。


私は、犬の鼻先に頭突きをおみまいした

立ち上がる時の勢いのまま、走って逃げだす。

「キャイん……」

犬は、子犬の様な、声をあげた

低く唸り、私に襲いかかってくる。


犬の方が、圧倒的に早く、走って逃げても直ぐに追いつかれてしまう


犬は、私の右腕に、噛み付いた

「ぐっ…… いてーな。」

私は、噛まれた右腕を、犬ごと、地面に叩きつける

「キャイん……」


犬は、再び仔犬の様な鳴き声をあげ

牙が、外れた


私は、近くにあった、丸い形をした、ガラス瓶を拾い、犬に向かって投げつけ、命中させる


犬は、「キャウン。。」と鳴き声をあげ、青黒い煙となって

逃げ出して行った。


(転生直後で、墓地スタート……犬に食べられそうになるわ……なに?

この酷い状況………)


「はぁ……」

つい溜息を零し、痛む右腕を抑え、周りの風景を見渡すと予想通り、墓場だ。


「この腕の怪我……早く処置しないとな… となると病院か…… 街を探すしかないな……

まてよ、今所持金0だし………止血でもしておくか、幸いにも此処は墓場だし、酒ぐらいはあるだろう」



そう決意し、墓場を練り歩く。


「おっ! あったあった 少しだけ失敬、させてもらいます。墓荒らしになるかな……」

私は、呟きながら、墓に対し合唱、止血する為の道具を回収した



・ロープ

・酒

・布

・水2ℓ

・釣竿

・釣針

・釣糸

・バール



「よし、 こんなものか……さ…て…止血開始する……か……」


まず初めに、菌がこれ以上回らない様にする、為に縛っておく必要がある。


止血する為の道具を集める際に、済ましておいた。


次は、火を起こす、火は幸いにも、ライターを持ち歩いていたので、起こす事が出来る

火を起こし、バールと釣針を熱しておく


水で傷口を洗い流し、口に酒を含む、霧状になる様に吹きかける。


「ぐっ………」


転倒して擦りむいた時、塩を塗りこまれるのを想像して欲しい、それぐらいの激痛である


次は、加える事が、可能なサイズになる様に竿をへし折り、口に加え

動かない様にロープで固定


熱した鉄の棒を、傷口に当てることにより、想像を絶する痛さから、逃れる為に叫んでしまう、舌を噛みきらない様にする為の行為だ


赤赤とした、今にも溶けだそうとしている、熱したバールを傷口にあてる


「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ………」


オリトの、叫び声が墓場に木霊する。

傷口からの痛みが、激痛となり、オリトを気絶させようとする、あまり熱さと痛さによって気絶する事をさえ赦さない。


「はぁ…は…ぁ…はぁ……はぁ…」


私は、荒い息をあげている、まだ止血は、終わっていない。

次は、傷口が再び開かな様にする為に、縫わなければならない


私は、気つけ代わりに、残っていた酒を、飲み干し、乱暴に地面に叩きつける。


熱した釣針を、火から取り出し糸を括りつけ

傷口と被らない箇所から傷口を覆うようにして腕に刺す


「ぐがぁぁぁぁぁぁ………ぁぁぁ……ぁぁぁ」


1度刺すだけでは、終わる訳は無い、反対側に糸を通さないと意味がない、

反対側に糸を通し、自らの腕を釣針で何度も刺していく。


「ぎゃぁぁぁぁ……」声が小さくなる


まだこれで終わらない、2度3度と繰り返し、

傷口を縫う事が終わる。

終了と、同時にオリトは気を失ってしまった。

オリト君が行った止血方法は 焼灼止血法と言いまして、確かに存在しておりますが、間違ってもやらない様に、お願いします。

訓練していない方がやると、間違えなく失禁、気絶etcが起こり得るので

犬に噛まれたら、直ぐ病院へ行ってください、破傷風や 狂犬病の可能性もあるので!!

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