復讐
高校時代に書いた小説の一つです。写しもんっす。
ある土曜日の夕方。
ヒロを通学路の途中にある人気のない廃ビルへ呼び出し、奴を乱暴に蹴り倒した。
「ギャア!!」
ヒロは鈍い音をたてて転び、僕を睨んだ。
「隼人…どういうつもりだ……」
「ヒロ。僕はお前の事がずっと憎かったんだよ。
僕の貞操観念をズタズタにして辱めて、散々僕の事を傷つけてくれたよな。
これはそのツケだ!! 存分に甚振ってやるからな、この性格ブスが!!!」
僕は突然の事で動けないヒロの手首を強く踏みつけて重心をかけた。
「うああああああっ!!!!」
「やかましいな。手首を踏んだだけじゃないか」
「…っ……てめえ……」
踏みつけられながら尚も睨むヒロ。
僕はヒロの手首から足を離すと、奴の脇腹にパンチを放った。
ドガッッッ!!!
「うっっ……!!」
「やっぱ生身の人間を殴るのは気持ちいいな」
ヒロは顔を歪めて短く呻いた。
奴の内臓が不気味に痙攣し、青白くなった顔には冷や汗が流れている。
よし、このままゲロを吐かせてやる。
「ヒロ、吐きたいのかな。いいよ、いくらでも吐いて。
今からボディアッパーをお見舞いするから」
ズブッッッ!!!
「っぐ……うおぇっ!!! げほっげほ……うえ゛ぇぇぇぇぇ!!! 」
ヒロは四つん這いになって激しく嘔吐した。
お世辞にも綺麗とは言えないえずき声と共に、ドロッとした赤茶色の液体と消化しかけの細切れの麺やトマトが出てきた。
この男は数時間前にスパゲティーでも食べたんだろうか。
それにしても、すごい量だ。
「…はぁ…はぁ…」
「これでもまだ物足りないんだよなぁ…」
「は?」
「……死ねぇっ!!!」
僕は懐からナイフを取り出し、それを勢い良くヒロの太ももに刺した。
太ももには穴が開き、傷口からはヌルヌルと赤黒い血が流れ出てくる。
続けざまに足や胸にナイフを入れると、ヒロは耐えきれずに泣き叫んだ。
「ひゃあああああ!!! 許してくれええええ!!!! 俺が悪かったああああ!!!」
それでも僕はやめずに、楽しむかのようにヒロの身体中をザクザクと切り刻んでいく。
溢れ出る血、裂ける肉、わずかに見える骨。
ヒロは息絶え絶えになり、床や服は血で赤く染められた。
「うひひ……お前が悪いんだからな…」
「うあ……ぁ…」
「じゃあな、ヒロ。地獄へ行ってらっしゃい」
ザクッッッ!!!
僕はとどめだとばかりに奴の心臓を深々と刺し、血に塗れて事切れたヒロをそのまま放置して廃ビルを後にした。
スパゲティーを食べていた方、すみません…