お盆休みに実家に帰省するのはめんどくさくてとても気を遣う。
「お盆休みは実家に帰りたくない」そんな言葉が妻から投げかけられた。
嫁、姑との気疲れ 普段会わない親戚などに気を遣うという。
自分が相手に話しかけているのに、一緒にいる家族や友人らに答えを返された経験はないだろうか。自分ではなく隣の妻に話しかけらレている感じがして、、もやもやしたことがある。
迎える側も容易ではない。
「なにを作ろうか」「なにをすれば喜んでもらえるのか」若者たちの心情はわからない。
それもあってか母も「お盆休みは家に帰ってこなくてもいいよ」と電話がくる。
私はそれに甘えることにした。
実家に帰らず 家でゆっくりとしていると突然の電話がはいってきた。
電話をとると周りから救急の音がしてヒヤッとした。 お母さんが脳卒中で倒れたという一報がはいったからだ。
その言葉を聞いた瞬間、私の中に頭に浮かんだのは、病室の母ではなかった。毎年のお盆の光景。例年なら、自分がそばにいたはず。異変に気付いて、倒れる前に病院に連れて行ってあげられたかもしれません。もし今年も帰省していたら――そんな考えが、何度も頭をよぎる。
厚生労働省『2025年 国民生活基礎調査』によると、65歳以上の者のいる世帯のうち「単独世帯(一人暮らし)」は33.8%に達しています。さらに高齢者世帯(65歳以上のみ等)においては、その53.2%を一人暮らし(男20.0%、女33.2%)が占め、身近に頼れる家族がいない高齢単身世帯は増加の一途を辿っている。
こうしたなか、懸念されるのが突発的な病気による死。同調査によると、要介護者(要介護1〜5)が要介護となった主な原因のうち「脳血管疾患(脳卒中)」は14.4%を占め、特に最も重度な「要介護5」では27.6%と最多の第1位。遠く離れて暮らす親子にとって、日頃の見守り体制は命に関わる深刻な課題になっている。
母は病室にいた。
それでも母は明るく
「今年は来なくていいって……」とささやく。
実家に帰省するのはとてもめんどくさくてとても気を遣う。お墓参りも暑くて嫌だ。でも、いつ親に会えなくなるかわからない。
来年の夏がその会えなくなる日になるかもしれないから。




