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ランクアップ?

「すぅー…はあ…」


いつものようにパイプでタバコを吸う…


「紙タバコが恋しいな…」


しかし、贅沢は言えない…なんて言っても紙は高級品だ。それをパカパカ消費するなんてマリア達にバレたらソレこそ怒られる…


「ルーク。入るわよ。」


「おう。どうした?」


「そろそろ貴方もランクの昇格試験を受けたらどうかと思って…」


「昇格試験?」


「そう。試験官との実技試験で受かればランクアップ。」


「実技だけ?」


「そうね。まあルークの実力なら大丈夫でしょ。」


「そうかね?」


「それに、パーティに所属してたらメンバーのランクに合わせてパーティランクも上がるのよ。」


「そうなのか…じゃあ、俺のランクアップは必須だな…」


「そうね。いつかはみんながランクをC~B以上で維持しておきたいけど…」


「そんな高ランクになるのはいつになることやら…」


「そうよねー…私もランクアップしないといけないし…」


「なんなら全員で試験受けるか。」


「ええ!?全員で?」


「そ。そうすれば全員のランクアップが一気に見込めて、パーティランクの上昇にも繋がるし…」


「それはそうだけど…」


「なら、そうしようぜ。」


「ルークが言うなら…私は良いけど…アウラは?」


「もちろんアウラにも声は掛けるさ。ドールは冒険者じゃないから受けれないよな?」


「そうね…ドールは暗殺者だから…」


「でも、暗殺者のスキルは良いよな…」


「そうね。隠密スキルとか有用だもの。」


「ドールって暗殺者ランクいくつなんだろ…」


「そこそこ高いんじゃない?あの隠密スキルはスキルレベル高いわよ…」


「だよなあ…」


「ん…ボクの…暗殺者ランクはB…隠密スキルは8…」


「うお!?ドール…いつの間に…」


「ボクの…話し…してたから…」


「だからっていきなり現れるな…ビックリするだろうが…」


「ごめん…でも…聞こえたから…」


「じゃあ、一声掛けてくれ…」


「分かった…次から…そうする…」


「頼む。」


「ん…」


「それで、ランクアップの件だけど…」


「ああ、俺は試験を受ける。アウラにも確認を取ってくれ」


「分かったわ。それじゃ私はアウラに聞いてくるわね」


「おう。」


そう言ってマリアは部屋を出ていく


「んで、ドールは?」


「ん…?」


「いや…お前も用事は済んだろ。」


「ボクが…居たら…いけない…?」


「そりゃ、密室に男女で居たら変な勘違いする人も居るだろ…」


「この宿には…ボク達…しか居ない…」


「そうだけど…」


「なにか…不都合…?」


「落ち着かん…」


「ルーク様は…1人が…好き…?」


「いや…そういうワケじゃなくて…」


「じゃあ…問題ない…」


「お前の貞操観念どうなってるんだよ…」


「普通…」


「普通だったら男と2人きりにはなろうとしないな…」


「ルーク様…だから…信用してる…」


「そりゃどーも。」


「ルーク様…冷たい…」


「お前のことが嫌いってワケじゃないからな?」


「ん…それは…知ってる…」


「俺の名誉のために自室に戻ってくれ…」


「仕方ない…分かった…」


そうしてドアを開け部屋に戻るドール…


「ふう…」


「しかし…ランクアップか…」


ランクアップの必要な条件とか無いのかな?


そんな疑問を考えながら翌日…


「さて、みんなも集まったし行くか」


「ええ。そうね。」


「いきなりランクアップ試験って言われた時は驚きました…」


「すまん。でも、ランクアップはしといた方が良いだろ?」


「そうですけど…いきなり過ぎです…」


「悪かったって。それで、マリア?試験には条件とか必要なんじゃないか?」


「パーティメンバーは不要よ。特に今なんて高ランクのパーティなんていくらいても良いもの。」


「そういうモンかね…?」


「高ランクになれば色々な依頼も受けられるし、協会からの名指しで依頼を受けることも出来るの。」


「ふむ…」


「だからランクが高いことには問題は無いわよ。」


「変ないざこざは勘弁だけどな…」


「全く…私達は冒険者よ?それくらいでビビってどうするのよ。」


「面倒じゃん…」


「それも含めて冒険者!」


ビシっと俺を指差す。


「むう…」


「ほら、行くわよー。」


「はいはい。」


そうして冒険者協会に着いた俺達はランクアップ試験の手続きをする


「では、3人は実技試験場でランクアップ試験を受けて頂きます。ルークさんは第一試験場、アウラさんは第二試験場、マリアさんは第三試験場へお願いします。」


「「了解」」


そうして指定の試験場へ向かう俺達。


「じゃあ、次は合格して会いましょう。」


「おう。」


「気をつけてくださいね。」


「「アウラもね」」


「あう…はい…」


第一試験場…


「来たか。俺が試験官だ。」


「よろしくお願いします。」


「試験内容は簡単だ。時間無制限の一本先取。以上だ。あと、真剣、(やじり)の付いた武器の使用は禁止だ。」


「では訓練用の矢を下さい。」


「分かった。何本必要だ?」


「1本で大丈夫です。」


「1本だと?舐めてるのか?」


「いえ…そういうワケでは…」


「ほら、訓練用の矢だ。良いか?ホンモノを使ったら即失格だからな?」


「分かってますよ。」


「それじゃ…開始だ!」


一気に肉薄してくる試験官…ここは距離を取って様子見…


「距離を取るタイミングは完璧か…こりゃ骨のあるGランクだ。」


「いえ…そんな…」


「ほら、後ろががら空きだぜ。」


「く…いつの間に…」


弓を引く。


「おっと、危ねえ…」


「外したか…」


「1本無駄にしたな。」


ニヤリと笑う試験官。コッチには1本しか無いと思ってるだろうが…俺には矢筒無限がある。


「連射!」


矢を連射する。


「なんだと!?渡した矢は1本だぞ!」


「ちゃんと訓練用の矢ですよ?」


「どんな手品だ?」


「相手に自分の情報を教えるバカは居ませんよ。」


「そこもGランクらしくねえな…」


(クリティカル上昇…)


「おりゃ!」


「ぐえ!」


「よっしゃ!俺の勝ちですよね?」


「おう…お前の勝ちだ…ルークお前はこれからFランクだ。冒険者証を出せ。」


「あ、はい。」


そうして冒険者証を出す


「合格っと。」


試験官が手をかざすと冒険者証のランク表示が変わる。


「おお。やっと俺もFランク…。」


「お疲れさん。」


「ありがとうございました。」


お礼を言って試験場を出る


「おかえりルーク!どうだった?」


「もちろん合格。マリアは?」


「私も合格。」


「んじゃ、アウラ待ちか…」


「そうね。」


マリア、ドールとお喋りをしながらアウラを待っていると…アウラが戻ってくる


「おう、アウラ、どうだった?」


「合格しました!」


「じゃあ、全員合格ね!」


「そうだな。俺はF、アウラはE、マリアはCランクか…」


「これでパーティのランクアップの申請が出来るわ。早速しましょ。」


「そうだな。」


そうして受け付けへ行く


「パーティのランクアップ申請をしたいんだけど…いいかしら?」


「はい。構いませんよ。では、皆さんの冒険者証を見せて下さい。」


そうして各々、冒険者証を出す。


「あの…そちらの方は…」


「ボクは…暗殺者…だから…冒険者証は…無い…」


「では、暗殺者協会の証書をお願いします。」


「ん…。これで…いい…?」


「はい。大丈夫です。」


そうして確認作業は進み…


「おめでとうございます。パーティ、上弦の月は、パーティランクがFランクからEランクに上昇しました。」


「やったわ!これでDランクまでの依頼が受けられるわ。」


「こりゃ…もっと報酬が美味しくなるな…」


「そうね。このままいけば拠点の購入もすぐかもね。」


「ボク…格安の…物件…知ってる…」


「本当か?」


「ん…1ヶ月で家賃銀貨1枚…」


「安いわね…なにかいわく付きとか?」


「ボロいだけ…」


「じゃあ…そこを借りましょ?早い方がいいわ。」


「内見とかは…」


「そんなの大丈夫よ。アウラの魔法で綺麗にすればいいし…」


「私ですか?」


「その分のボーナスは出すわよ?」


「おいおい…金庫番の俺の意見は?」


「頑張ってくれるアウラにお礼は必要でしょ?」


「そりゃそうだけど…アウラはそれでもいいのか?」


「はい。大丈夫ですよ?」


「なら決まり。早速行きましょ。」


「いきなりすぎるだろ…」


「こういうのは早い方が良いのよ。ほら行くわよ。ドール、案内して?」


「ん…分かった…」


そうしてドールの案内で不動産屋に行く…


「こりゃ、いらっしゃいませ。ウチの物件でなにか気になるものでもありましたか?」


「1ヶ月で銀貨1枚で借りれる物件があるって聞いて来たの。あるかしら?」


「ええ、ございます。ですが…お嬢様方が住むには…」


「大丈夫よ。」


「でしたら内見は致しますか?」


「場所と部屋割りが分かれば大丈夫よ。」


「場所は街の南側で真横に路地があります。二階建ての建物ですね。契約されますか?」


「もちろん!」


「では初めてのご契約になりますので、3ヶ月分の家賃を先にお支払い頂きます。」


「分かったわ。ルーク?」


「おう。はい、銀貨3枚。」


「確かに…ではこちらが家までの地図になります。生活用品などは皆さんで揃て頂きますようお願いします。」


「ありがとう!それじゃみんな、行くわよ!」


そうしてマリアを先頭に新しく手に入った拠点に向かうのであった。

ちゃんと後でお世話になったレミーさんには説明し、必要なモノも購入して突然の出費に金庫番の俺は頭を抱えるのであった…

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