表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/12

狙われてる…?

「んー…?」


「どうしたの?ルーク」


「いや…なんでもない…」


「変なルーク。」


街中を歩いていると視線を感じる…


「んー…」


「もう!ルーク!」


「んあ?どうした?」


「ご飯どうするか聞いてたのに無視するんだもん。」


「あー…すまん…」


「ルークさん大丈夫ですか?」


「うん。体調は大丈夫。」


「体調は。ってことは他のことですか?」


「んー…俺の勘違いなら良いんだけど…」


「どうしたんですか?」


「誰かに見られてるような気がして…」


「Gランクのルークを?」


「いちいちランクイジりするな。」


ピシっとマリアのおでこにデコピンをする


「痛!なにするのよ!」


「お前がランクイジりするからだろうが。」


「私は本当のことを言っただけよ?」


「自覚がなくてもソレは相手を傷つける行為です。」


「分かったわよ…」


「それで、メシだったか?」


「そう!ご飯よ!」


「2人は行きたい店でもあるのか?」


「私達は決まってるわ。ソレをルークに聞いてたの。」


「2人が行きたいなら俺はいいぞ。」


「それじゃ決まり!行きましょ。」


「兎肉の香草焼きが美味しいらしいですよ。」


「へえ…美味しそう!うー…お腹空いてきた…」


「全く…食欲は無限かよ…」


「良いじゃないコレくらい…」


「マリアさんはよく食べますよね」


「そりゃ前衛だものいっぱい食べて体力付けないと。」


「いくら食べても太らないのが羨ましいです…私は太っちゃうので…」


いや…アウラさん…キミの場合、太ると言うか全部お肉が胸に行ってるんだよ?とは言えない…


「アウラの場合違うわよー。この、大きな胸にお肉が行ってるの!」


マリアがアウラの後ろに周りアウラの胸を掴む


「ひゃあ!や、やめてくださいー!」


急いで距離を取るアウラ


「全く…そんなことしてるヒマがあったらさっさと歩く。」


「はーい。」


「大丈夫か?アウラ。」


「はい…」


「全く…マリアは…」


真っ赤になって俯いてるアウラを気に掛ける。


「すごく恥ずかしいです…」


「そりゃ天下の往来であんなことされたら恥ずかしいわな。」


ポンポンとアウラの頭を撫でる


「ルークさんもです!」


「ありゃ。コレもダメか…」


「当然です。」


「残念…」


「私はお2人のオモチャじゃないんですー。」


「ごめんってー。」


「2人とも何してるの?行くわよー。」


「おう。」


「うー…はい…」


そうして2人が行きたがっていた食堂に到着し席に座る


「どれも美味しそうねー…」


「しかも安いですね…」


「…。」


「ルークは何にする?」


「すまん。読めん。」


「「え?」」


「だから、メニューが読めないの。」


「もしかして…ルーク…読み書きは?」


「出来ん。」


「うそ…」


「絵に書いたような絶句をするな…」


「さ、さすがに計算は出来ますよね?」


「えーっと…銅貨100枚で銀貨1枚で、銀貨100枚で金貨1枚だったか?」


「合ってます。マリアさん全くダメってワケではないみたいですよ?」


「良かった…計算は出来るのね…」


「あれ?でも帳簿を付けるって言ってましたよね?」


「うん。」


「読み書き出来ないのにどうやって帳簿書くのよ…」


「コッチの文字が分からんだけで俺は他の文字で帳簿を書いてる。」


「それじゃもしかして…私達が読めない文字だったり…」


「そうだな。」


「それじゃ私達が確認出来ないじゃない!」


「あー…そっか…まあ、大丈夫だろ。多分…」


「大丈夫じゃないわよ。はあ…」


「俺を金庫番にしたのは2人だろ?」


「読み書きが出来ないとは思わないじゃない…」


「だから、コッチの文字が分からないだけだっての。」


「それが問題なのよ…」


「まあ…それは置いといて、早く注文しませんか?」


「そうね…ルークの問題は食事をしながら話しましょう。」


「では、ルークさんは何にしますか?」


「んー…そうだな…パンとスープ。あとなにか肉料理。」


「ではルークさんはそれで。マリアさんは?」


「私はもちろん、兎肉の香草焼きよ!」


「じゃあ、注文しますね。すみません。」


そうしてアウラが注文を済ませ料理が来るまでお喋りをする


「お待たせしましたー。」


「おー。来たわねー。」


「美味しそうです!」


「ふむ…こんなパンは見たことないな…」


「確かに。ふっくらしてますね。」


「ウマ!ふわふわのもちもちよ!」


「もう食ってるし…」


「なによ?」


「なんでもない。頂きます。」


「美味しい。」


「確かに美味いな…パンもフワフワだ。」


「これでパンが2個も付いてくるなんてお得ね。」


「確かに…これだけのパンを焼くのに時間も掛かるだろうし…」


「そう考えると安いですね…」


「「同感。」」


そうしてお喋りしながら食事を進めていると…視線に気づく


「ん?」


「どうしたの?」


「いや…また見られてるような…」


「もう…気の所為よ。」


「しかしだな…」


「ルークさんが言うなら本当かも知れませんね…」


「アウラは信じるの?」


「はい。ルークさんは恐らく気配や気で察知しているのかと…」


「気?」


「はい。殺気や不自然な気配と言えば分かりやすいですか?」


「でもなんで?私も気配には敏感だけど、私は気付いてないわよ?」


「ルークさんに向けられているものだと考えればマリアさんは察知出来ません。」


「なんでルークなのかしら…」


「私にも検討がつきません…」


「ルーク…どこかで恨みでも買った?」


「ンなワケ。」


「そうよねえ…付けられるようなことでもした?」


「いや…そんなことは…」


「そうなると謎は深まりますね…」


「うむ…」


こうなってしまってはせっかくの料理の味にも集中出来ん…とりあえず残すのは論外なので食事を済まし会計をする。


「でも不思議ね。なんでルークなのかしら…」


「それは俺が聞きたい…」


「ですよね…」


店から出ても俺が付けられている話題だ。その時


「お兄さん…ルークって…言うの…?」


「ンな!?」


目の前に女の子が立っていた


暗殺者(アサシン)!」


「マリア!ダメだ!」


剣を抜こうとしたマリアを止める。


「貴女は…マリアって…名前…?」


即座に距離を取ったマリアに視線を移しながら少女は問う


「ええ…そうよ。」(いつの間にルークの目の前に現れたの…?はっ!隠密スキル…この子どれだけレベルの高い隠密スキル持ってるのよ…)


「お兄さん…探してた…」


「俺…?」


「ん…。」


「えーっと…俺になにか用事?」


「ボクの…ご主人様に…なって欲しい…」


「はあ?」


「前…ご飯…貰った…」


「ルーク。この子になにかあげたの?」


「いや…そんな記憶…って、あった…」


「それはこの子なの?」


「いや、外套を羽織ってたから分からんが…食いもんなら1人あげた子が居る…」


「ソレ…ボク…」


「それで…なんで俺がキミのご主人様になるって話しになるんだ?」


「お礼…?」


「お礼でメイドってか女の子は所望してません!」


「でも…貰ったものは…返さないと…」


「それなら別のモノにしてほしいなあ…」


「ボク…何も持ってない…」


「えーっと…じゃあ、前渡した食費を返してくれればいいから。」


「暗殺者は…冒険者になれない…」


「え?そうなのか?マリア。」


「例外はあるけど基本的にジョブが暗殺者だったら冒険者登録は無理よ。」


「例外ってなんだ?」


「冒険者のパーティには加入出来るのよ。」


「よし、ならキミに提案だ。良かったらウチのパーティに入らないか?」


「いいの…?」


「ああ、これ以上付きまとわれたら堪らないからな…。2人もいいよな?」


「私は大丈夫だけど…アウラは?」


「私も平気です。」


「なら…ウチのパーティに入るか?」


「ん…入る…」


「ほっ…。なら、キミの名前を教えてくれ。」


「ボクは…ドール…。」


「ドールか…よろしくドール。」


「ん…よろしく…ご主人様…」


「いや…ご主人様はやめてくれ…」


「じゃあ…なんて呼べばいい…?」


「ルークでいいよ。」


「じゃあ…ルーク様…」


「あー…様付けは絶対なのね…」


「ん…。命の恩人…」


「はあ…。ところで、ドールは暗殺者なんだよな?」


「ん…。ジョブはそう…。でも…仕事は元暗殺者…。」


「ん?元?」


「暗殺者協会では3回依頼に失敗すると暗殺者としては不適切とみなされるのよ。だからその子、ドールもそうなった可能性があるわ。」


マリアがそう説明しながらアウラと一緒にコッチにやってくる。


「ん…正解…。」


「ってことは…」


「今…無職…」


「ありゃま…」


「ねえ、ドール?貴女、どこで寝泊まりしてたの?」


「路地裏…」


「ルーク。この子放っておけないわ…」


「同感。」


「でしたら、せっかくパーティメンバーになったことですし、私達と同じ宿に泊めてあげるのは…?」


「そうだな…そうするか。」


「いいの…?」


「ドールの宿泊費用とか必要なお金はパーティの貯蓄から出してもいいよな?」


「もちろん。」「はい。」


「よし、決定だ。すぐドールを連れて宿に戻るぞ。んで、ドールは身体を綺麗にしろ。」


「閨への…お誘い…?」


「違うわ!お前が汚れてるから言ってるの!」


「ルーク…」


「違う!そんな目で見るな!」


「ルークさんも男性ですもんね…」


「アウラまで!やめてくれー!」


「冗談よ。ほら、帰りましょ。」


「ホントにそう思ってるのかよ…」


「もう…ホントに冗談だって。悪かったわよ。」


そうして、新たに暗殺者のドールがパーティに加入し、宿に連れ帰るのであった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ