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パーティ…上手くいくのか?

ザワザワ…


俺とマリアは冒険者協会に居た。そうパーティの申請をするのだ


「なるほど…パーティの申請ですか…」


「ええ。どうかしら?出来る?」


「可能ですが…マリアさんのランクがD、ルークさんはGなのでパーティランクはFランクからとなりますね」


「え…?なんで?Dランクの私が居るのよ?それなのにFランク?」


「ルークさんは昨日登録したばかりですから…いきなり、EランクやDランクの依頼が出来るとは思えません。なのでFランクから、とさせて頂きます。」


「そんなあ…」


「まあまあ…そんなに落ち込むなよ。これから売れていくパーティとしてランクの低い人達を誘いやすくなったじゃないか。」


「それはそうだけど…」


「だろ?今のうちに良さそうな新人ゲットしようぜ?」


「そうね。そうしましょ。」


「ちょっと待ってください。あの…パーティの名前は…?」


「あー…」「そうだった…」


「2人とも考えて無かったんですね…」


「「あはは…」」


「じゃあ、私は勧誘してくるからルークが考えといて!それじゃ!」


「は?ちょ!アイツ逃げやがった…」


「では、ルークさん。パーティ名を…」


「うーん…そうだなあ…」


うんうん…と唸っていると…思いつく。そうだ、宿の名前を少し弄ってそれをパーティ名にしよう。


「じゃあ…上弦じょうげんの月で。」


「はい。了解しました。パーティ名、上弦の月で登録致します。」


そうして登録作業は進み…


「パーティ、上弦の月は認可されました。ソロでの活動はパーティとしてある程度活動してから許可されます。」


「え?ソロでの活動が制限されるんですか?」


「せっかくパーティに加入したり、パーティを組んだのにソロでの行動がメインだったら無意味じゃないですか…なので、一定期間はソロでの活動は出来ません。」


「なるほど…」


「なので、依頼の受付けもパーティでの受付けと致しますので注意してくださいね。」


「はい。」


「では、もういいですよ。」


「ありがとうございます。」


そうして受け付けを離れ、マリアを探す。


「アイツ…どこ行ったんだ…?」


キョロキョロと辺りを見渡す…と、見つけた。誰かに声を掛けてるな…行ってみよう


「マリア。勧誘中か?」


「あ、ルーク。そうよ。今、この子に声をかけてたの。」


「あの…初めまして、私、魔法使いのアウラと申します。」


「ああ、よろしく。俺は射手のルークだ。それで?マリア、無理やりに勧誘してないだろうな?」


「してないわよ。ちょうどランクを聞こうとしてたの。」


「そうか。アウラ、教えて貰ってもいいかな?」


「はい。大丈夫です。」


「じゃあ、ランクは?」


身を乗り出すようにマリアが聞く


「えっと…Fランクです…」


「ちょうどいいわね。」


「ああ、そうだな。」


「えっと…お2人は?」


「私はDランク。それで、コッチのは…」


「俺はGランク。」


「ええ!?ルークさんGランクなんですか?もっとランクが高いものだと…」


「昨日、登録したばかりだからな…」


「どうする?アウラ。無理にとは言わないわ。」


「あの…パーティランクは?」


「「Fランク」」


「私が入ってもご迷惑では…」


「大丈夫よ。私たちで協力して一緒にレベルアップしていきましょ?」


「では…私も参加させてください。」


「やった!ルーク。1人ゲットよ!」


「おう。そうだな。」


「それじゃあ…これからは3人で活動しましょ。他のメンバーはおいおい募集するとして…」


「確かに、低ランクのパーティだからな。メンバーが増えても報酬が払えるか分からん。」


「それじゃ、1回受け付けに行って依頼を受けましょ。」


「そうだな。アウラもそれでいいか?」


「はい。」


そうして、受け付けに向かう3人…


「あ、皆さん。早速1人獲得したみたいですね。」


「ええ、まあ…」


「依頼の受け付けですか?」


「当たり!良く分かってるじゃない。」


「パーティを組んでやることと言えばメンバーの獲得と依頼を受けることしかありませんから。」


「それで、何か俺達にオススメの依頼とかあります?」


「そうですね…えーっと…コレはどうでしょう?」


「なになに?」


「ウォーウルフの討伐です。どうやら最近、大きな群れが東の草原に現れるらしくて…」


「なるほど…ウォーウルフは単体ではそこまで強くないけど…群れだと少し厄介ね。」


「なので、皆さんにパーティの初めての依頼としては丁度いいかと…」


「そうね。そうしましょう。2人はコレでいい?」


「おう」「はい。」


「じゃあ、この依頼を受けるわ。」


「では、ウォーウルフの討伐をお願いします。討伐数によって報酬が変動しますので出来るだけ狩ってください。」


そうして、ウォーウルフの討伐に向かう俺達…


「なあ…ウォーウルフってどんなモンスターなんだ?」


「ルーク…ウォーウルフすら知らないの?」


「まあ…でもウルフって言うんだから狼だろ?」


「そうね。普通の狼よりも大きくて凶暴よ。爪と牙には要注意ね」


「なるほど…」


「でも、前衛はマリアさんしか居ませんが…大丈夫なんですか?」


「私はDランクよ?2人よりもランクは高いし…それにウォーウルフくらい大丈夫よ。何度も狩ってるし。」


「なら、俺とアウラは後方支援だな。アウラは得意な魔法とかあるのか?」


「一応、全属性の魔法が使えます。その時の状況に応じて使う魔法を変更出来ます。」


「へえ…万能型なのね。」


「器用貧乏とも言いますけど…」


「そんなことはないだろ。全属性が使えるのは良いことだ。」


「でも…私、初級魔法しか使えませんし…」


「初級魔法を極めればいいさ。」


「でも…」


「俺だって似たようなモンだよ。お互いに高め合えればきっと俺達も強くなれるさ。」


「あ、そう言えば、ルーク?」


「ん?」


「パーティ名何にしたの?」


「上弦の月。」


「へえ…オシャレな名前ね。」


「ふざけた名前には出来ないだろ?まあ、名前だけが独り歩きしないように俺達も頑張らないとな。」


「それはそうね。」


「せっかく良い名前にしたなら自分たちも努力をしないといけないですね。」


「さて、そろそろ着くな…戦闘準備をしよう。」


「そうね。」


「では…目的のウォーウルフを探します。サーチ。」


「おお…索敵魔法まで使えるのか…こりゃ便利だなあ…」


「アウラを勧誘出来たのは幸運かもしれないわね…」


「そ、そうですか?なんだかこそばゆいですね。」


照れながらアウラは頭を掻く。しかし、アウラもマリアも若そうだけど…何歳くらいんだろう…。そんなことを考えていると…


「多数のモンスターを発見しました。ここからもっと奥に行ったところです。」


「ここから先に行けば、水場があるわ。多分そこね。行きましょう。」


「おう。」「はい。」


そうして、水場まで行き、近くの茂みに身を隠し偵察すると…


「居た。アレよ。」


マリアの指が指す方を見ると、群れで居る狼を発見する。


「私が先行するわ。アウラとルークは援護をお願い。先手必勝よ。」


「了解。」


「マリアさん。くれぐれも気をつけてください。見ただけでも数十体は居ます。」


「大丈夫よ。それじゃ、行くわよ!」


「応!」


茂みから出て、マリアは群れに突っ込んで行き、俺は弓を引く。アウラは詠唱をしている。


「俺がマリアの援護をする。アウラはマリアから離れている個体を狙ってくれ。」


「はい!」


そうしてギリギリまで引き絞った弓を放ち、真っ先にマリアに気付いた個体の額に矢が刺さる。


「ひゅー。やるう。」


そう言ってマリアは倒れた個体をジャンプ台にして跳び上がり、剣を抜き群れの中に消える


「アイツ…群れの中に入りやがった。ここからじゃ援護出来ねえ…。アウラ、俺も近づく。アウラはここから魔法で援護してくれ。」


「了解しました。」


そう言って俺も群れに近づき、マリアの援護が出来そうな場所に陣取る


「アイツ…何度もスキルを使いやがって…あれじゃ体力が先に尽きるぞ…」


独り言を呟きながら矢を放つ。的確に、マリアの後ろに回る個体を狙っていく。


「マリアさん!一旦距離を取ってください!魔法を撃ちます!」


「了解!」


大きく返事をして高く跳躍して距離を取ると、


「我が敵を焼き払え!ファイアーボール!」


ごう!っと魔法陣から炎の玉が発射され、ソレが群れのど真ん中に直撃する。


ドン!と爆発音がする。その爆発音を聞いたマリアは着地し、また群れに向かって突撃する。


「マリア!お前の後ろは俺が援護する!お前は目の前の敵に集中しろ!」


「頼りになるわねー。これでGランクなんだから…末恐ろしいわ…」


ポツリと呟いて、目の前のモンスターを斬り伏せていく。


「照準があって助かるなあ…よっと。」


次々にロックオンをして矢を放つ。


「もう一発行きます!マリアさん!」


「オーケー!」


また、高く跳躍するマリア。その瞬間、一瞬だが、群れのボスらしき個体を確認する。


「アイツか!」


一瞬だが見えた。その時身体が勝手に動いていた。そう、群れのボスらしき個体が居たであろう場所にギリギリまで引き絞った矢を放ったのだ。矢が吸い込まれると同時にアウラの魔法も直撃する。


ドォン!


「うお!さっきより威力高!」


爆風がコッチまでやってくる。そうして、爆風と爆煙が去り、状況が分かるようになると…群れは崩壊していた。焼け焦げたモンスターの死骸が転がっている。俺はアウラに駆け寄り…


「アウラ。さっきの魔法はなんだ?」


「アレは私のオリジナルで…魔力を最大限に収縮しファイアーボールとして打ち出し、直撃と同時に魔力も解放し、威力を上げたんです。」


「すげえな…ってことは魔力操作が出来るってことだろう?そりゃ、あんな威力の魔法が打てるワケだ。」


「えへへ…魔力操作は得意なんです。」


「アウラー!ルーク!」


名前を呼びながらマリアが駆け寄って来る。


「アウラ!凄いじゃない!なにあの魔法!」


「えーっと…ファイアーボールです…」


「あんな、高威力のファイアーボールなんて見たことないわよ!でも、そのお陰であれだけのモンスターを倒せたのよ!凄いわ!アウラ!」


マリアは興奮しっぱなしだ。


「マリア…俺は?」


「ルークの援護も最高よ!後ろを気にしなくても良いなんて効率が跳ね上がったわよ!」


「おお、そうか。」


「それじゃ、素材を集めましょう?」


「そうだな。」「はい!」


そうして、3人で素材を集める…


「あ、コレ!魔石よ!しかもそこそこ大きいわ!」


「おお、やったな。」


「こっちにも魔石があります!」


「え?そんなに?お、コレも魔石。」


足元に光っている小石を拾う。


「それじゃ、素材も回収したし帰りましょ。」


「賛成です。」


「そうだな。しかし…まさか30体を超えるとは…」


「これは報酬が期待出来るわね。」


「えーっと成功報酬いくらだっけ?」


「銀貨1枚よ。」


「成功報酬にその上、素材と魔石分が上乗せされるのか…こりゃ…儲かるな…」


街に向かいながら3人でお喋りをする。


「そう言えば…報酬ってどう分けますか?」


「「あ…」」


「忘れたんですね…」


「えーっと報酬は3人で分けよう。んで割りきれない分は貯金して拠点確保のための資金に回すってのはどうだ?」


「私は賛成。」


「私も賛成です。」


「んじゃ、そうしよう。」


「いくらになるかしら…」


「あまり期待しすぎるのもな…」


「そうですね。期待値は低く計算しておくと良いかと…」


「なら、そうね…銀貨1枚ってところかしら…」


「俺は相場が分からんから2人の計算で考えるしかないな…」


そうして、冒険者協会に到着し、受け付けへ行く


「ただいま。依頼は終了よ。コレが素材ね。」


ドサドサと素材を受け付けの机に置く。


「これは…凄い狩りましたね…」


「ウォーウルフの群れなんだからコレくらいの量になるわよ。早く査定お願い。」


「少しお待ちください。」


そうして待つこと数分…


「お待たせしました。今回の報酬です。」


そこには銀貨が4枚と銅貨が数十枚…


「え?こんなに?」


「はい。素材の質が良く、魔石も良いものだったので…こちらの金額になります。」


「やった。2人とも、私たち最高かもよ?」


「んじゃ、報酬を分けるか…」


「そうね。銀貨は4枚あるから…」


「1人最低でも銀貨1枚だな。」


「たった1回の依頼で銀貨1枚も貰えるなんて…」


「これは破格かも知れないな…しかも、お互いに助け合えるから負担も少ないし…」


「そうですね。」


「そう言えばアウラはどこに泊まってるの?」


「私ですか?私は冒険者協会の近くの宿ですけど…」


「だったら私とルークの泊まってる宿に来ない?2食付きで1泊銅貨10枚よ。」


「え!?そんなに安いんですか?」


「ええ、お金の消費を抑えるなら多分、この宿が最適よ。」


「じゃあ…私もその宿にします!」


「パーティ全員で同じ宿か…」


「確かに。」


「でも、集まりやすいですね。」


「それは助かるな。待ち合わせとかしやすいし。」


「そうね。ねえ、今日から一緒に食事をしない?」


「そりゃ良いけど…」


「私も問題ありませんよ。」


「じゃあ、決まり!早く宿に戻りましょう?」


そうして俺達は初めてのパーティでの依頼をこなし、宿に戻るのであった


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