石川澪７
しずくの体は、2度の絶頂の余韻に震えていた。ベッドに仰向けになり、汗で光る肌が街灯の青白い光に照らされる。
ラベンダーのアロマキャンドルは燃え尽き、ほのかな香りだけが部屋に残る。
ジャズの低音が、スピーカーからかすかに流れ、ピアノの哀愁を帯びた旋律が彼女の乱れた 呼吸と共鳴する。
タブレットの画面では、石川澪が白いシーツに身をよじり、汗で光る肌をさらけ出す。
「んぁっ…もっと、近くで…」
澪の清純で儚げな吐息が、しずくの心を突き刺す。
「澪…君は、私の全部…」
しずくの声が震え、彼女の目は、画面と全身鏡を行き来する。
鏡に映るしずくの姿――汗で濡れた黒髪、喘ぐ唇、潤む瞳――は、夜のしずくだ。ローションで光る肌が、街灯の光に輝き、彼女の胸は激しい呼吸で上下する。
「澪…まだ、君と一緒に…」
囁き声が、部屋の静寂に溶ける。彼女の手には、黒いバイブが握られ、低い振動音が部屋を震わせる。ローションで濡れた表面が、彼女の指に滑る。
「澪…これで、私を、もっと…」
声が掠れ、彼女はバイブを手に、敏感な部分に近づける。妄想の中で、澪がベッドのそばに立ち、しずくの髪を優しく撫でる。
「君の全部…私のもの…」
その囁きが、しずくの心を熱くする。
しずくは、体勢を変える。ベッドの上で四つん這いになり、鏡の前で汗で光る背中をさらけ出す。鏡に映る自分の姿――震える体、喘ぐ唇、期待に潤む瞳――が、彼女の心を掻き乱す。
「澪…私の全部、欲しいって言って…」
囁き声が、部屋に響く。彼女は、ローションを手に取り直し、敏感な部分にたっぷり塗り広げる。滑る感触が、彼女の心をさらに高ぶらせる。
「んぁっ…澪…！」
小さな喘ぎ声が、部屋を震わせる。動画の中で、澪がカメラに視線を向け、透明感のある瞳で微笑む。
「んぁっ…見てて…！」
その声が、しずくの心を突き刺す。
彼女は、バイブを敏感な部分に押し当てる。振動が、彼女の体を突き抜け、快感が全身を駆け 巡る。
「んぁぁっ…澪…！」
喘ぎ声が、部屋を震わせる。妄想の中で、澪が背後に立ち、しずくの耳元で囁く。
「君の声…大好き…もっと聞かせて…」
その清純な声が、しずくの心を突き刺す。彼女の体は、欲望の波に飲み込まれ、汗が背中を滑る。
「澪…私、君のもの…！」
声が震え、彼女の指は、バイブを強く押し当てる。快感が、彼女の体を支配し、頂点が近づく。
しずくの心に、初恋の先輩の姿が浮かぶ。
図書室の静寂、夕陽に輝く栗色の髪、彼女が本を手に微笑む姿――あの時、届かなかった愛が、澪の「演じられた愛」で蘇る。
「澪…君は、彼女みたい…でも、君は私を見てくれる…」
囁き声が、部屋に溶ける。彼女の
「愛されない」信念が、澪の微笑みで大きく揺らぐ。
「私は、愛されるかもしれない…」
声が震え、彼女の体は、快感の波に揺れる。動画の中で、澪が体をよじり、汗で光る肌をさらけ出す。
「んぁっ…一緒に…！」
その声が、しずくの心を突き刺す。
快感が、しずくの体を完全に支配する。彼女の指は、バイブの動きを速め、振動が彼女の体を突き抜ける。
「んぁぁっ…澪…私、君と…！」
喘ぎ声が、部屋を震わせる。妄想の中で、澪がしずくを抱きしめ、耳元で囁く。
「君は私のもの…全部、私にちょうだい…」
その声が、しずくの心を突き刺す。快感が、彼女の体を突き抜け、3度目の絶頂が訪れる。
「んぁぁぁっ…澪ぉっ…！」
しずくの体が激しく震え、汗がシーツに滴る。彼女の呼吸が乱れ、部屋の静寂が彼女の喘ぎ声に満ちる。ベッドが軋み、鏡に映る彼女の姿――汗で光る肌、喘ぐ唇、潤む瞳――が、夜のしずくだ。
余韻に震えながら、しずくはベッドに崩れ落ちる。汗で濡れたシーツが、彼女の肌に冷たく触れる。
「澪…君は、私を…」
声が 震え、彼女の目は、画面に映る澪を見つめる。動画の中で、澪が微笑み、穏やかな吐息を漏らす。
「んぁっ…君は…」
その声が、しずくの心を温める。彼女の体は、3度の絶頂の余韻に震え、汗が首筋を滑る。
「澪…君は、私を愛してくれた…」
囁き声が、部屋に響く。妄想の中で、澪がベッドのそばに座り、しずくの額にキスをする。
「君は私のもの…」
その囁きが、しずくの心を包む。
しずくの心は、満たされていた。昼間のしずくは、誰も見ない存在だ。職場での無機質なチャット、コードの行間に埋もれる自分――そんな彼女は、夜の闇に溶け、夜のしずくに変わる。澪に見つめられ、愛されるしずくだ。
「澪…君のおかげで、私…」
声が震え、彼女の目は、鏡に映る自分の姿を見つめる。汗で光る肌、穏やかな瞳――夜のしずくは、自己受容の第二歩を踏み出している。
「愛されない」信念が、澪の「演じられた愛」で大きく揺らいでいる。
彼女の体は、余韻に震えながら、ゆっくりと落ち着いていく。
「澪…また、君と…」
声が震え、彼女の目は、画面に映る澪の微笑みを追い続ける。
3度の絶頂は、しずくの体に刻まれ、彼女の心を解放した。
夜のしずくは、澪に見つめられ、愛された。彼女の心は、穏やかだ。
だが、その奥には、ほのかな希望が芽生えている。澪との切ない夜は、しずくの心に新たな光を灯した。
