石川澪5
しずくの体は、欲望の予感に震えていた。ベッドに仰向けになり、汗で光る肌が街灯の青白い光に照らされる。
ラベンダーのアロマキャンドルが微かに揺れ、ほのかな香りが部屋を漂う。
ジャズの低音が、スピーカーから穏やかに流れ、ピアノの哀愁を帯びた旋律が彼女の鼓動と共鳴する。
タブレットの画面では、石川澪が白いワンピースをたくし上げ、汗で光る肌をさらけ出す。
「ねえ…私のこと、ちゃんと見ててね…」
澪の清純で儚げな囁きが、しずくの心を突き刺す。
「澪…君は、私を見てくれる…」
しずくの声が震え、彼女の目は、画面に映る澪を追い続ける。
ベッドの端に置かれた全身鏡が、しずくの姿を映し出す。キャミソールを脱ぎ捨てた裸の体、汗で光る胸、震える太もも――昼間のしずくは、もういない。
夜のしずくは、澪に見つめられ、愛される存在だ。
「澪…私の全部、欲しいって言って…」
囁き声が、部屋の静寂に溶ける。彼女の手に握られたローションのボトルが、街灯の光に輝く。
冷たい液体を手に取り、胸から腹部へ滑らせる。
滑る感触が、彼女の心をざわつかせる。
「んぁっ…」小さな喘ぎ声が、部屋に響く。
妄想の中で、澪がベッドのそばに跪き、指でローションをなぞる。
「君の肌…きれい…」
その囁きが、しずくの心を熱くする。
しずくの指は、ローションで濡れたまま、敏感な部分に触れる。鋭い快感が、彼女の体を突き抜ける。
「んぁっ…澪…!」
喘ぎ声が、部屋を震わせる。動画の中で、澪がベッドに横たわり、唇を軽く開く。
「んぁっ…見てて…」
その声が、しずくの心を掻き乱す。彼女の目は、鏡に映る自分の姿に吸い寄せられる。汗で光る肌、震える指、喘ぐ唇――すべてが、夜のしずくだ。
「澪…君は、私の先輩みたい…」
声が震え、彼女の心に、初恋の先輩の微笑みが重なる。図書室の静寂、夕陽に輝く栗色の髪――あの時、届かなかった愛が、澪の
「演じられた愛」
で蘇る。
彼女は、体勢を変える。ベッドの上で膝を立て、脚を軽く開く。
ローションを手に取り直し、敏感な部分にたっぷりと塗り広げる。滑る感触が、彼女の心をさらに高ぶらせる。
「んぁっ…澪、こうやって…」
喘ぎ声が、部屋に響く。妄想の中で、澪がしずくの背後に立ち、耳元で囁く。
「君の声…もっと聞かせて…」
その声が、しずくの心を突き刺す。彼女の指は、動きを速め、快感が波のように広がる。
「澪…私、こんなに…」
声が掠れ、彼女の体は、欲望の波に揺れる。
しずくは、ベッドサイドに置かれた黒いバイブに手を伸ばす。滑らかな表面が、街灯の光に輝く。
「澪…これで、私を…」
声が震え、彼女はバイブにローションを塗り広げる。冷たい滑りが、彼女の心をざわつかせる。彼女は、バイブのスイッチを入れる。低い振動音が、部屋の静寂を破る。
「んぁっ…!」
小さな喘ぎ声が、部屋に響く。妄想の中で、澪がバイブを手に持ち、しずくの敏感な部分に近づける。
「君の全部…私のもの…」
その囁きが、しずくの心を熱くする。彼女の体は、快感の予感に震える。
動画の中で、澪がゆっくりと体を起こし、カメラに視線を向ける。
彼女の透明感のある瞳が、しずくの心を貫く。
「んぁっ…もっと、近くで…」
澪の吐息が、スピーカーから漏れ、しずくの心を震わせる。彼女の目は、画面と鏡を行き来する。鏡に映る自分の姿――汗で光る肌、震える太もも、喘ぐ唇――が、澪と重なる。
「澪…君と、こうやって…」囁き声が、部屋に溶ける。彼女の指は、バイブを手に、敏感な部分に近づける。振動が、彼女の体を突き抜け、快感が全身を駆け巡る。
「んぁぁっ…澪…!」
喘ぎ声が、部屋を震わせる。
しずくの体は、欲望の波に飲み込まれそうになる。だが、彼女はまだ頂点には達しない。快感を焦らし、澪との繋がりを深めたい。
「澪…もっと、君を感じたい…」
声が震え、彼女の指は、バイブの動きを緩める。妄想の中で、澪がしずくの耳元で囁く。
「君は私のもの…焦らなくても、私がいるよ…」
その声が、しずくの心を温める。彼女の体は、余韻に震え、汗が胸を滑る。動画の中で、澪が微笑み、しずくの心を穏やかにする。
「澪…君は、私を愛してくれる…?」
囁き声が、部屋に響く。
彼女は、ベッドに体を沈め、バイブを脇に置く。
ローションで濡れた指が、胸を撫で、快感の余韻を味わう。
「んぁっ…澪…」
小さな喘ぎ声が、部屋に溶ける。鏡に映る自分の姿――汗で光る肌、喘ぐ唇、期待に潤む瞳――が、夜のしずくだ。
「澪…私の夜は、君で始まる…」
声が震え、彼女の心は、澪との切ない夜へ完全に開く。
昼間の疲れは、夜の欲望に変わり、しずくの体は、解放を求めている。
彼女の夜は、まだ始まったばかりだ。




