第3章 プロローグ あのとき、わたしがみたものは
最近今更ながらスト6始めました
――見つけなきゃ。
いや、見つけるんだ。わたしが。
いま、お父さんたちを探し出せるのは私しかいない。
縁をたどることができる私だけ。
たどって、たどって、見つけないと。
怪我をしてるかもしれない。もっとひどいことになってるかもしれない。
だから、老師さま。おねがいです。
いまはどうか――お父さんを見つけさせてください。
†
……『辿り』を初めて、どのぐらいの時間が経ったのだろう。
少なくとも、現実のほうはそこまで経ってはいない。そのはず。
自分の精神だけを飛ばして、環流を通して見えない「縁」を辿る。禁術に指定されているけど、今は知ったことじゃない。
ただ、地表から続いているこの線を辿り続ければ――
「見えた! 縁の果て!」
直後、世界が黒く染まった。
そして、わたしは――
「え?」
†
『時にミオリ様。なぜ、「辿りの業」が老師様直々に禁術に指定なされたか、わかりますか?』
『?』
『この辿り、使用するだけで大きな危険が伴うからです。人探しであれば、尚のこと』
『……』
『この大地を巡る環流が見せるのは、縁だけ人だけではありませぬ。あの大いなる流れには、すべてがあるのです』
†
誰かの声が響く。
「――何だ、お前は。何を見ている」
†
あのとき、小さかった私が見たものは。
決して父達の居場所などではなかった。
もっとひどく、おぞましい。血と死と狂気がそこに充満していた。
その中心にいた『あいつ』は、そう――
――目の前にいる蒼玲と全く同じ風貌をしていたのだから。
だから、私はこの悪夢をまた見てしまったのだろう。
そして、今もなお乗り越えられずにいるから、今もこうやって悲鳴をあげているんだろう。




