それぞれの戦い6
宙に舞う魔獣や魔人を確実に雷で射抜く。
「終わってるな。」
クランは嫌になる。
どれだけ殲滅しても終わりが無いのだ。
間違えなく他のグループよりかは確実に天秤に手が届く距離にいてる。
だからこそ苦しいのだ。
「まだ、連絡来ないのかな?」
ルカルドはたった数時間の戦闘でのダメージの蓄積が塵に積もればといった感じで回復しても残る辛さから顔が曇る。
「そんな簡単にはいかないでしょ?特にセツナ達はアウェーだしね。グレン達にしてもアルーマ自体の戦力が一番弱いからさ。我らが本拠地でこれだと他は地獄だよ。間違えなくね。」
クランは喋りながら、もう一度神雷を天空から落とす。
「とりあえず、うちらはこの距離感で天秤の周囲を維持し続けていればいいんですね。」
ルカルドは震える手で神気を錬る。
神術に付与龍言。
『響け、咆哮、裂け目、消えろ。』
発動、龍の咆哮。
クラン様が防ぎきれない裂け目に対してフォローを入れる。
そっから時の感覚が無くなるまで戦い続けた。
サポート役がいても物量でジリジリと削られていく前線の戦況に気持ちも一緒に削がれていく。
「あかん。死ぬ。」
ルカルドの心が折れかかった瞬間に号令が響く。
「きた!!」
クランが叫ぶ。
「やっと?」
エリスを含む他のメンバーの瞳に光が宿る。
カウントダウンを投影する2匹の影犬が天秤の下に現れたのだ。
『10.9.8.7.6.5.4.3.2.1』
秒刻みでカウントダウンをする影犬。
神術。
『時は刹那。時と共に。時が来たれり。』
発動、神の時。
クランは両手を合わせて一気に天秤を次元とともに切り刻む。
〜アムール〜
神術。
『時は刹那。時と共に。時が来られり。』
発動、神の時。
フリズは、指を軽く鳴らすと天秤を次元の裂け目に落とし込む。
〜魔界〜
神術。
『時は刹那。時と共に。時が来たれり。』
発動、神の時。
刹那は、2人の神術の発動をリンクさせて地面に左手を添えると天秤が激しく揺れた後に一瞬で崩れ去っていく。
それぞれの戦いがとうとう終わりの時が来た瞬間だった。
「ハハハ。。私の悲願が。。これで終わる。」
0の2人とトワに挟まれて苦戦していた666の発狂した笑いが魔界に響き渡る。
「この瞬間がくるなんて。」
涙をこぼして666は呟いた。
悲しそうな顔をしてゆっくり瞳を閉じる。
「私の勝ちだ。」




