まだら模様の友情4
連休なので、楽しく沢山書けました。所々、推敲入れてます。申し訳ありません。さて、皆さん、台風だったり地震だったり大変な事沢山ありますが、めげずに一緒に頑張りましょう!!次の更新は二、三週間後の土日になります。熱中症にはお気をつけてえいえいおー!
「師匠?可愛くしたら何でも解決するなんて、ありえないですからね。許しませんよ。」
ネオは怒る。
「ダメ?」
グレンは聞き返す。
「ダメなものはダメです。」
ネオが少しまごつきながら、一つ目の裂け目を直す。
「もぅ、ネオ許してあげなよ。ケチ。」
トワは両手を使い、二つ同時に修復する。
「いや、お前も同罪やで?」
まるで他人事のトワへネオはつっこむ。
「えっ?なんでよ。」
トワは素でボケる。
「どの口がそれを言えるんや。」
ネオは地面に転がってる小石を素早く投げる。
「だって心当たり無いもん。」
小石を軽く見切って避けるトワ。
「ほら、もう着くよ。気を引き締めな。」
グレンはさっきまでの緩い雰囲気から一点厳しい雰囲気へと変わる。
「ほら、負傷した奴、後ろに下げろよ。」
「ルキ、後ろ!」
「こっち支援して。穴、塞ぎきれない。」
「休憩してる暇無いで?上空組、抜かれ過ぎな。しっかり初期対応して。」
「お前下がれよ。死ぬぞ?」
「一歩右に、シュリ。」
神術。
『空を刻め。風。刃。』
発動、風刃。
「切り裂け。」
神術。
『身体向上。肉体再生促進。肉体超再生。』
発動、上級回復。
「ごめん、タナバス隊長、一体そっち、くそっ。次はこっちかよ。キリないな。」
神術。
『轟け大地。裂けろ大地。塞がれ大地。』
発動、大地の呼吸。
恐ろしい程の数の裂け目が生まれては消える地獄がそこには合った。
「ちょっと待って。」
あまりの恐怖にネオの足が止まる。
立ち止まった側から裂け目が生まれる。
「ネオ、これが戦争だよ?」
グレンは立ち止まったネオを怒る事をせず、この雰囲気をネオに刻み込ませる。
すぐ側に発生した裂け目をすぐに塞ぐ。
神術。
『座標指定。空間固定。転移。』
発動、空間転移。
グレンは先程作った砂時計の改良型を沢山別空間から持ってくる。
なんと、その数400個。
「グレンが来るなんて珍しいな。貰ってくで。」
青鬼のシュトルが5つ程持っていく。
他にも次々と地上にいるメンバーが入れ替わり立ち替わり砂時計を貰っていく。
「なるほど、散らすんだね。」
トワは、意図を汲み取る。
4つ程掴んですぐさま前線へと混ざる。
「師匠、怖いっすわ。」
ネオは、正直な気持ちを伝える。
「ふふっ。正解よ。ネオ、ここは、すぐに死ぬ場所よ。その恐怖忘れるなよ。ネオ、今の気持ちはすぐに慣れて消えてしまう。今回は、見とき。」
グレンは、ネオがどんな反応を見せてくれるのか知りたかったのだ。
新しい力を手に入れて自惚れるのか、それとも圧倒的恐怖を前に去勢をはるのか、恐怖に蓋をして無謀な挑戦に走るのか、それとも恐怖すら感じないのか。
今のネオをグレンは知りたかったのだ。
グレンからしたら恐怖を感じたネオを褒めたかった。
しっかりと自分の力量と脅威への理解度もあり、恐怖を感じていたのだ。
「難しいっすよ。正しく怖がるなんて。」
空間に漏れ出す魔界からの魔気の濃さに身体が拒否反応を出す。
戦場にいるという高揚感は確かに感じるが強張る恐怖が先にくる。
実際、たった数分間の間で格上の神族が致命傷を受けながら回復を受ける風景をちらほら見てしまったのだ。
「師匠、皆んな死ぬの怖く無いんすか?」
ネオは命の天秤が激しく動く紙一重の戦いへの心構えを知りたいと思った。
「怖いよ。本当に、簡単に命が散るからね。だけどね、仲間いるから頑張れるんだよ。私達はこの戦いを10万続けてる。まぁ、私はアルーマが戦場なんだけどね。とりあえず自衛位はしなよ。こっちには来なくて良いからさ。」
グレンも身体を軽くほぐして、前線へと飛び込む。
「師匠、了解です。」
ネオはレイピアを構える。
深く深呼吸する。
足元をみると、砂時計が一つ置いてあった。
トワがいつの間にか置いてくれていたのだ。
最後の3つを持って師匠が遠くに消えていく。




