84裏切られたときの対処法
チェリニーの背中に揺られてしばらくすると、私達は初めての場所に来ていた。
そこにはお父様とお母様とお兄様達がいて、皆はにこにこと笑って手を振っていた。
私は、笑顔でお父様達に駆け寄った。
だがお父様達は、私のことをそのまま抱き上げると薄暗くてカビ臭い部屋の中に私を放り込んだ。
私の横では、「助けて❗」や「怖いよ~❗」などの悲鳴が沢山聞こえてくる。
「やめて、置いていかないで❗」
ぱちっ そう叫んだところで、私の目は開かれた。
【ハハハハッ❗ 主よ、仲間が裏切りの行動をしようとしたとき、どう行動をするのかと思ったが、まさかのそのまま着いていくとは…なかなかだな】
エレンは、私の顔を覗き込んで第一声でまずそう言った。
「エレンの仕業だったの? これ…」
私は怒りにわなわなと震えて、硬い拳を握った。
そして、それを一思いにエレンに向かって振り下ろす。
だが、エレンに一発も当たらずに拳を掴まれた。
「ちょっと、なにするの❗ 私、怒ってるんだからね⁉️」
私は拳を引き抜こうとするが、そこまで強く握られていないのに抜けなかった。
【まあまて、これは主のお父さんであるハロルドに頼まれたことなのだ。 主がもしも仲間や家族に裏切られたとき、または裏切られそうになったときにどこで気付くことが出来るのかを知りたかったそうだ。 だから我が一役かって出たのだ。 だからな、そこまで怒るな】
エレンは、パッと私の手を離してそう言った。
すると、私の横に来たスズナが、本当のことだよと言ってくれた。
そして、詳しく事の経緯を説明してくれた。
それは昨日の夜のまだ解散する少し前の話
「なあ、ミユキはあんなにも優しくて可愛い子だ。 そして、まだ小さくとも一国の姫という立場にいる。 だからこそ、仲のよかった子にも裏切られたりすることがそのうちあるだろう。 そのとき、ミユキは裏切られるまでの段階で気付けるのか、それとも裏切られるまで気付けないのか、それを知りたい」
ハロルドはそう言うと、エレンの顔を見つめた。
【はぁ、ようは我にそれを調べろと言っているのか?】
「ああ、頼めるか?」
エレンは一つ頷くと、それでは明日の朝方に仕掛けてみると言った。
というのが事の経緯だった。
それを聞いたミユキは、自分がどちらだったのか気になるので、やっぱりどうだったのかを聞く。
そして、その答えは…
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