83二度寝から起きたら
無事に我々は話し合いを終え、主の部屋に戻ってきた。
【さすがにもう主は寝ているわね】
エレナは目を細めて主の頭を撫でた。
【うん、そうみたい。 それじゃあスズナ達もそろそろ寝ようか。 ふわぁぁ~】
スズナは、小さくなってからベットに飛び乗ると大きな欠伸をして主の頭の横で丸くなった。
我らもそれぞれのベットに潜り込んで眠る用意をする。
【主、おやすみ】
我は、誰にも聞こえない程の声の大きさで呟くとベットに身を委ねた。
***
もふっ
私が寝返りをうつと、もふっとした感触が伝わってきた。
ん?と思って寝ぼけた目を開くと、そこには白銀に輝く毛並みを持つ小さな仔犬が居た。
【うぅん… あれ?ミユキもう起きたの? おはよう、今日はやけに早いね】
そう言いながらペロペロと私の頬をなめてくる仔犬。
「スズナおはよう❗ 昨日の夜は寂しかったんだよ? どこに行ってたの?」
私の目は、スズナだと認識した瞬間にパッチリと見開かれた。
スズナは、ちょっとねと言いながら私の腕の中に潜り込んで来る。
【ほらほら、まだ起きるには早いからもう一度寝よう?】
そう言うスズナは、私にすりすりと来たと思ったらすぐに寝息をたてて寝てしまった。
周りを見てみると、空がまだ薄暗かったのでもう一度枕の上に頭をのせた。
「さま… ゆ…さ…い…」
う~ん、うるさいな。
だ~れ?
そう思って重たい目を開くと、目の前にはアメリが立っていた。
「おはようございます、ミユキ様。 もう朝ですよ、さあ起きてください」
アメリは容赦なく私の布団を剥がしてくる。
【ミユキ、おはよう。 今日もいい天気だよ】
小鳥姿のユズハは、私の髪をついばみながらそう言って翼で窓の外を指す。
「おはよう、ほんとだね。 とってもいい天気」
窓の外には、キラキラと輝く太陽に青い空、そして真っ白で綿菓子のような見た目の雲が浮かんでいる。
そのまま朝日を眺めながら私はベットから降りた。
するとそこには大きくなったチェリニーがしゃがんでいて、私が乗るのを待っていた。
「どうしたの? まだ着替えてないよ?」
私は、みんなの様子が少し違うことに気が付いてそう聞く。
【ミユキ、服を見てごらん? もうお着替えは終わっているの。 ほら、行かないと行けない場所があるから早く私に乗って】
チェリニーは、少し急かしながらそう言うとタポポ達を先に乗せた。
そしてチェリニーに言われた通り服をみてみると、いつものパジャマではなく可愛らしい花柄のドレスっぽいワンピースを着ていた。
服の確認を終わったあと、とにかくチェリニーの背にまたがると、チェリニー達はどこかへと向かい始めた。
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