81なんでスズナ達来てくれないの?
そんな寂しさを抱えたまま、私達はお風呂場へと向かう。
【ミユキ、そんなに悲しむなよ そんなに悲しんでたらタポポも悲しく… うわぁぁぁん❗】
なぜか、タポポが泣き出してしまった。
それになにかを受けたらしいヌレバとユズハも泣いている。
そして、それにつられて私も泣き出した。
「うわぁぁん なんでスズナ達は来てくれないの? わぁぁん」
廊下にはみんなの泣き声が響き渡り、お母様とアメリは慌てて慰め始めた。
だが、そんなことで泣き止むはずもなく辺りには大きな声が響いている。
そんなところに救世主が…現れない。
そう都合よく物語が進む訳ではないのだ。
「ほら、ミユキちゃん泣き止んで? スズナ達は居なくてもチェリニー達が居るじゃない」
お母様は、私を抱き上げ背中をとんとんとしながらそう言う。
【そうだよミユキ、私達が居るから泣かないで? ほら、背中に乗せてあげるからさ?】
チェリニーは、そう言うと大きくなってお母様と私の前にしゃがんだ。
私は、泣きながらチェリニーの背に乗ってお風呂場へと向かった。
体や頭を洗い終わり、湯船に浸かる頃、やっと私達は泣き止んだ。
そして、お風呂から上がって自分の部屋に戻ってもスズナ達は帰って来なかった。
そしてそのまま私達は、夢の中へと引き込まれていった。
***
ミユキ達がお風呂に向かったあと、スズナ達は今日のことを報告していた。
「それで、今日は何があったんだ?」
ミユキのお父さんがスズナの前にはミルクを、エレナとエレンの前には紅茶を置きながら言う。
【途中でチェリーラビットとラピラスが襲ってきたのはそちらも知っているであろう?】
ミユキのお父さんは首を縦にふった。
【それなのだが、それが実は本物の魔物では無いっぽいのだ。 正確に言うと、倒してもすぐに消えてしまったり、どんどん沸いて出てくる感じだったのだ】
ミユキのお父さんは、ガタンと立ち上がってエレンに詰めよって言った。
「もっと詳しく教えてくれ❗」
そこからは、謎の水晶のことなども話した。
【…と、こんな感じだったな。 だが、いくら我々であっても主達を庇いながらやるのはかなりキツかった。 元の姿の時は余裕だろうが、ヒトの姿の時だと我らの本来の力の2割程しか出せないのだ】
エレンがお父さんの顔をしっかりと見つめて言うと、その先の言葉はエレナが受け継いだ。
「無理も承知で言うわ、私達が街の中でも元の姿で居ることを許して欲しい」
エレナがそこまで言うと、2人はお父さんに向かって深く頭を下げた。
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