80それって共食いじゃ…
「ミユキ、さっきの話の続きを教えてくれ」
お父様にそう促されて、私は順番に話していく。
「それでね、その途中に魔物が来たみたいでエレナとエレンとスズナがやっつけに言ってくれたんだよ」
私が魔物の話を始めると、お父様の顔が曇った。
「お父様? どうかしたの?」
私はお父様の瞳をしっかりと見つめる。
「突然消えたのは… あっ、いや、別になんでもない。 なんでもないが念のため後でエレナ達は私に詳しく報告をしてくれ」
お父様は、少し複雑そうな表情でそう言った後、すぐににこやかな笑顔に戻って私に続きを話すよう促した。
その後、出来るようになったことや楽しかったことを沢山話した。
話し終わったら今日出来るようになった魔法石を使っての魔法をお父様に見せた。
お父様はとても驚いていたようだが、私のことを沢山誉めてくれた。
それからお父様と遊び、ほんの少し勉強をした。
そんなこんなでもう晩御飯の時間になったらしく、アメリが呼びに来てくれた。
食堂に着くと、もうみんなは集まっていて後は私達だけだった。
「お母様、お兄様達、お待たせしました」
私達がそれぞれの席につくと、次々と料理が運ばれてきた。
今日のご飯は、チーズの入ったフランスパンにチェリーラビットの柔らかいお肉、そしてシチューのようなスープだった。
チーズはとてもよく伸び、フランスパンは硬すぎず柔らかすぎずでとても美味しい。
チェリーラビットのお肉も、とても柔らかくて噛む度に肉汁が溢れつつもほろほろと崩れていく。
「ところでチェリニー、これって共食いじゃ…?」
【うん、そうだね。 でも、仲間のお肉美味しいよ? 別にそれだけでいいし… はっ、もしかして… ミユキは私のことを非常食と考えてるの⁉️】
うわぁぁ~ チェリニーがおかしなことを考え始めた。
「違うよ❗ チェリニーは大切な仲間だよ。 そんなこと一度も考えたこと無いから❗」
私は、捲し立てるようにそう言いきるとご飯に戻った。
そして最後のシチューは、濃厚でまったりとしている。
でも、中に入っている野菜達はくたっとしているようでくたり過ぎていない。
なんとも絶妙な煮込み加減だった。
あっという間にすべて食べ終えた私達は休憩のお部屋へと移動し、軽い雑談をした。
その後、私はお風呂の時間だとアメリに連れていかれたが、エレナ達はお父様とお話があると言ってついて来なかった。
少し、寂しいな…
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