71教室の入り方
先生が私の様子を伺うように振り向くと、慌ててストップをかけてきた。
「ちょ、ちょっとストップストップ❗」
私は、魔力を流すのをやめて、自分の拳大の大きさの魔法石を両手に持った。
「はぁ、私が目をはなしたことも悪いけど、これは大きすぎよ。 しかも、それだけ流してまだけろっとしているなんて本当にすごいわね。」
先生は驚いたり、青ざめたりと表情をコロコロ変えながら私に言った。
「えっ? 大きすぎなんですか? まだ、全然魔力を使ってませんよ⁉️」
【それはミユキの魔力が多すぎるだけだと思うよ?】
私はびっくりして言ったが、チェリニーによってすぐにそれがおかしいことを思い知らされた。
まあ、それはさておき作れたものは作れたで良いよね⁉️
先生は、ため息をつきながらも成功と言ってくれて、お兄様は頑張ったねと褒めてくれた。
ズドドドーン❗
ものすごい音と共に、教室の壁にヒビが入った。
窓はもう割れていてる。
【主❗ 大丈夫だった? ごめんなさいね、少し力加減を間違えたわ】
エレナは、窓の外から覗いて私に謝った。
「ううん、大丈夫だよ。 ところで、ここって何階だっけ?」
【うん? ここは三階よ。 突然どうしたの?】
エレナは、話が長くなる気がしたのか、エレンに一声かけてから教室に入ってきた。
もちろん窓からである。
その代わり、エレナと入れ替りでスズナが窓から出ていく。
まともにドアから出る人(?)はいないのか⁉️
【それで主、どうかしたの?】
「うん、どうかしまくりだよ。 そもそも、なんでエレナは空を飛んでいるの?」
私は、逃げられないようにエレナの両手を掴んで首をかしげた。
【そっ、それもそうね。 えっと、私は、そう❗魔法を体に纏わせることで飛べるのよ❗】
エレナは、さも今思い付きました的な反応を見せた。
まあ良い、これはそのうちまた聞けば良いしね。
「で、次だけど今外の状態はどんな感じなの?」
私は、エレナの膝の上に座りながら聞いた。
【そうね~、まあ数は減ってきたわよ?】
私が膝の上にのったら、エレナも私のことを抱き締めてくれる。
「数は減ってきたってことは、まだ倒せなさそうなの?」
エレナは少し考えた後、お兄様の方を向いた。
そして、さりげなく私の耳を塞いできた。
んんっ、とれないよ。
そして、何も聞こえない❗
***
私は、主の耳を塞ぐと、フィンリ達に向かって今まで見たことを全部話した。
「…ということは、外にいるのは全部変異種で、数を減らしてもどこかからまた増えてくるんですね?」
【ええ、だからどこかにあるはずの本体を壊さないといけないと思うの。 だって、どんなにやっつけてもみんな煙になって消えてしまうんだもの。 これじゃあ美味しいものが食べられないじゃない❗】
私は、そう言ってフィンリの顔を見る。
「エレナ、何も聞こえないよ? 私も混ぜてよ❗」
おっと、ここで主が動き始めてしまった。
私は、主から手を離すともう少し待っていてねと声をかけて外へ出た。
***
エレナがまた、窓から出ていってしまった。
「お兄様、なにを話していたの?」
私は、精一杯の可愛い子アピールをしてお兄様を見つめる。
「ミユキごめんね、それだけは話すことができません。」
お兄様は、私の頭を優しく撫でながらも、きっぱりとそう言いはなった。
ぶー、お兄様のケチ…
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